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額縁 rosso e marrone 4月27日

 

先日「額縁の森」と題した項目でご覧頂いた額縁が

ようやく完成し お届けしてまいりました。

このデザインの額縁は8点シリーズ。

金箔下地の色を赤と茶色にして変化をつけました。

デッサン用の額縁ですので細めです。

この額縁に入れた作品を描かれた先生には

10年近く前わたしがイタリアから帰国して間もない頃に

展覧会用に数点作らせていただいたことがあります。

その後もお会いするたびに「また作ってくださいね」と

仰ってくださいましたが・・・

昨年秋に残念ながら他界なさいました。

10年前に作った額縁と今回作った額縁と・・・

先生のご感想をお聞きしたかったと思います。

rosso-marrone

こちらの額縁を使っていただく展覧会は

6月7日から銀座の「画廊るたん」にて開催予定です。

また改めてこちらでご案内させていただきます。

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

noise cancelling 4月25日

 

日常のなかで自分のまわりにどれだけの音が

溢れているのか 意識することはあまりありません。

 

先日友人に借りたヘッドホンはノイズキャンセリングという

雑音消去機能が付いたアメリカ製のものでした。

ピクニックの最中 暖かな日差しの中 芝生に横になって

裸足に風を感じながらぼんやりと過ごす時

周囲の雑音を全て消し去って 美しい音楽だけを聴く・・・。

風の音も 自分の息遣いさえ聞こえず

現実を遠く離れたような経験の無い不思議な感覚でした。

圧倒的な幸福感 とでも表現しましょうか。

あまりの驚きと幸福感にしばし呆然としつつ

夢の中を漂って過ごした午後でした。

このヘッドホンは「欲しいものリスト」のトップです。

mebuki

街の裏通りで 4月22日

 

アジアの大きな都市に行った時の写真です。

街の裏通りで きっちりと 整然とならんだリアカー。

どのような仕事で どのような人達が使うのか

想像ができませんでしたが

毎日このリアカーと共に働く人達いるのです。

 

わたしもわたしのするべき事を頑張らねば。

rearcar

ただいま額装中 4月19日

 

額縁製作の仕事は額縁本体を作るだけではなく

額縁に作品を納めて展示と保存が可能な状態にして

はじめて完成です。

出来上がった額縁は作品と一体となることで印象も変わり

いよいよ額縁としての使命を果たす長い旅がはじまります。

gakusou

額に作品を納める作業の大敵はホコリ。

掃除機片手に手早くすすめます。

電動ドライバー メジャー アクリルガラス磨き剤は

この作業での三種の神器(?)です。

額縁の森 4月16日

 

6月に開かれる展覧会のために

10点の額縁を作らせて頂いています。

同じサイズ同じデザインの額縁が沢山並んでいる様子は

まるで額縁の森のようです。

bosco1

今はまだ金箔を磨いたばかりでキラキラしたままですが

これから更に加工して 落ち着いた雰囲気に仕上げます。

Tokyo Conservation 4月12日

 

わたしが美術修復に興味を持ちはじめたのは

幼い頃に父の肩車から鑑真和上像と出会ったときでした。

うす暗い展示室のなか スポットライトを浴びている

鑑真和上像は子供心にも感じられる威厳と同時に

「なんてボロボロなんだろう!」というのも正直な感想でした。

母に「こうした大切なものを修理する仕事もあるのよ」と聞いた

その時の気持ちは今も良く覚えています。

今は額縁制作を主にしているわたしですが

絵画修復に対する気持ちや興味は尽きません。

 

むかしから家にある絵だけれど よく見たら傷んでいた

ずっと大切に飾っている絵を一度きちんと手入れしたい

などお考えの方がいらっしゃいましたらぜひ

Tokyo Conservation  (株)ディヴォート絵画保存修復事業部へ

お気軽にご相談下さい。

http://www.tokyoconservation.com/main.html

大切な美術品の修復・管理のお手伝いを致します。

tokyoconservation

こちら Tokyo Conservation スタッフブログに

わたしもごくたまに参加しております。

格子窓の風景 1894 4月08日

 

今月5日にオープンした 三菱一号館美術館です。

ご縁があって関係者ご招待を頂き 一足先に拝見しました。

夜の時間だったため レンガ造りの美術館の

格子窓から溢れる光が美しく並んでいました。

itigoukan

この美術館は1894年の建築を再建したもので

明治時代の趣たっぷりの外観と 現代の技術を総結集した

美術館としての機能を併せ持った素晴らしい建物です。

小さなネジ一つにまで拘って再現してある様子から

携わった方達の思い入れが感じられました。

素敵なカフェやミュージアムショップも楽しい場所。

オープニング記念として「マネとモダン・パリ」展を開催中です。

ぜひ一度足をお運び下さい。

manet

さくら 4月06日

 

数日寒い日が続きましたが

今日の東京は春らしい日差しと暖かさに恵まれました。

この時期のテーマとしてはありきたりですが・・・

やはり桜を愛でなければ春は実感できません。

 

強風で飛ばされた桜の小枝ですが

健気に可愛らしい花を開かせました。

我が家の小さな春です。

sakura