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あっちもこっちもどこででも 12月13日

 

ご想像の通りでございます。

Kindle はわたしの手元にやってきました。

 

▲だって年末大セールだったのです!

 

広告付きのいちばんお手頃価格のもの。

さっそく原田マハ作品を数冊購入したり

無料のものをダウンロードしたりしました。

夏目漱石やら与謝野晶子などは

もう著作権が切れているのですね。

おかげで懐かしい「こころ」など

また読んでみる気持ちになりました。

 

なにせ家族全員が読書好きで

我が家にはわたしが読んでいない本がまだまだ

山積みですので、ちょっと後ろめたいのですが

それはそれ、これはこれ。

 

思えばイタリア留学中は日本語の活字に飢えて

友人間で文庫本がぼろぼろになるまで

回し読みしていたのでした。

普段なら読まないホラー小説など読んだりして。

古本屋のあるパリが羨ましかった思い出です。

今はKindleがあれば、どこでも読めますものね。

便利な時代になったものです。

 

出不精ですがKindleをもって出かけたい気分。

電車で「塩狩峠」を、カフェで「こころ」を、

ついでに新しい作品を探してみたりして

あっち読んでこっち読んで楽しもうと思います。

語学の勉強・・・も、できたら良いな。とか。

あたらしいオモチャを手に入れました。

感想などまたお話させてください。

 

 

乙女かボロボロか二択。 12月11日

 

先日、あまりに乙女チックな配色になって

やっぱりやめた!とばかりに

テンペラ絵具を削り落とした小箱は、

刻印を打ってワックスで古色仕上げしました。

 

 

中に灰茶色の別珍を貼りこみましたが

なんだか地味な趣きになりました。

 

結局いつもの雰囲気になりましたけれど、

仕上がりはなかなか気に入っております。

デザインの細かさに対して刻印の点が大きくて、

繊細さがない代わりに力強さはある、とでも

表現させてください・・・。

 

それにしても

古色を付けたとはいえ初々しさは皆無です。

わたしのつくる額縁は、以前から「いかにも

女性が作った額縁ですね」と言われることが多く、

制作者の性別も年齢も感じさせないものを

作りたいと思ってはいたのですけれど。

わたしの引き出しには今のところ

「乙女風」と「オンボロ風」のふたつしか

選択肢がないのでは?!

 

▲どっこいしょ・・・

 オンボロ箱と乙女クマを組み合わせたりして。

 

もう少し柔軟に幅広い表現をしたい

と思っている次第でございます。

 

 

「works」ページ内「other」にアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

額縁生まれ変わり 12月09日

 

純金箔の貼り直しをした祭壇型額縁

ようやく完成いたしました。

 

▲修復後。欠損を再成形して純金箔を貼りました。

少しの磨り出しをして下地の赤を出し、茶色の古色仕上げ。

 

▲修復前。金色の塗装と緑青色の古色で仕上げた額縁でした。

上部の欠損部分には金色のペイント修理の跡も。

 

今まで古い額縁の全面箔貼り直しには積極的ではなかったこと

また、普段とはちがう方法での箔置きをしたことなどもあり

(ミッショーネは部分的に装飾で使うことがメインでした)

下地の整え方や接着剤、仕上げ方法の検討などで

時間を消費してしまう結果になりましたが

理解も深まったという大きな収穫もありました。

お客様には託してくださったことに大変感謝申し上げます。

 

古い額縁に全面箔貼り直し、いままで避けていたのは

どうにもちぐはぐな印象になってしまう恐れがあったから。

ひどい例えですけれど、お婆さんが若作りしているような。

 

今回トライして分かったことは、下地を整えて

ある程度の古色を付ければ美しく仕上がるということです。

当然といえば当然なのですけれど、これはやはり

実際に試行錯誤しながら行って自分で理解することが

必要だったということでしょうか。

 

「山をひとつのぼり終えた」といううれしさを

感じながら完成した額縁を眺めています。

 

 

欲しいの?欲しいんでしょ? 12月06日

 

ここのところ、なんとも気になるのが

Kindle(電子書籍専用リーダー)です。

ものすごく今さらなのですけれど。

 

紙の本を愛するゆえに遠ざけてきた感もありますが

Kindle の小ささ軽さ、その容量は大変な魅力。

 

だけど「本」なら貸し借りも自由ですが

kindle は1作品につき1回限り14日間貸せるのみ。

古本は差し上げるのも売るのも可能だけど

コンテンツは売れないようですし溜まる一方?

 

 

なにせわたしは石橋を叩いて渡るどころか

渡る人を後ろからじっと眺めて10年経つような人間

と自覚しておりますので、新らしいことには程遠く

ようやく「気になるなぁ」にたどりつきました。

 

画集やじっくり読み返したい本は「本」を買って

情報や軽い読み物は電子書籍で、と分けるのが

皆さんの使い方なのですよね、きっと。

 

なんだかんだと自分に言い訳をしつつ

手に入れるような気がしています・・・。

 

 

小さい小さい絵展 2019 12月04日

 

毎年同じころに同じお知らせを。

今年もまた「小さい小さい絵」展に出品いたします。

池袋東武百貨店6階1番地 アートギャラリーにて

12月19日木曜から25日水曜まで。

 

今年は丸い黄金背景チューリップ、

のんきな鼓笛隊、赤い服の貴婦人3点

ボローニャ石膏地に卵黄テンペラの模写です。

お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

出会っていたのは後で分かる 12月02日

 

フィレンツェのルネッサンス美術に

わたしが心から興味を持ったのは

NHKのテレビ番組を観たときからでした。

当時、高校3年生です。

 

それ以来、どうしてもフィレンツェに

行きたくてたまらなくて、

大学進学時は学校主催で行われる夏の旅で

フィレンツェに行ける学校を選び、

結局大学卒業後には両親の許しで

とうとう3年間の留学までさせてもらい、

額縁の本場で制作と修復を学び

身につけることができました。

 

 

今もテレビでは、イタリアの

ルネッサンス美術についての番組は

様々に放送されています。

出演のとても若いタレントさんが

幼い――でも一所懸命に――コメントを

話している姿を見ると、

当時の自分と重なるような気がします。

そして今の若い人たちが番組を見て

なにかの情熱を持ったかもしれません。

 

人生の方向を決めるきっかけやチャンスは

些細なことで、どこででも出会いますね。

そしてそれは後にならないと分からないのです。

わたしにとっては偶然観たテレビ番組が

いま思えば大きなきっかけのひとつでした。

 

色々な人の「振り返って分かるきっかけ」を

聞いてみたいと思います。