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額縁 雨にも負けず風にも負けず 2月23日

 

東名高速下り、海老名サービスエリアにて。

 

コーヒーでも買おうと歩いていたら、おやっ!

たくさんの額縁が待ちかまえていてビックリ。


サイズもデザインもさまざま

鏡入り、海や花火のうつくしい写真入り

おもしろいディスプレイです。


最初はだれも目を向けていなかったけれど

わたしが通路の真ん中で(ご迷惑でした・・・)

写真を撮っていたらだんだんと足を止めて

ディスプレイに目を向ける人たちが出てきました。

さぁさぁ、額縁を見て楽しんでくださいな。

 

でもこのディスプレイ、屋外なのです。

白い壁と青空が見えて地中海的な雰囲気ですが

わたしは屋内、額縁が屋外。

逆はあってもこのパターンは初めてです。

厳しい環境でも大丈夫なのかな?

雪が積もったら、それも美しいかもしれません。

がんばれ額縁!

 

 

時刻はいつもおなじだった 2月21日

 

瀬戸内海の島にある母方の古い家の座敷には

古い時計がかかっています。

見るたびにかわいいなぁと思って

つい写真を撮ります。

でもなぜかいつも、かならずピンボケ。

 

2010年にも撮ったけれどやはりなぜか、

さらにピンボケです。

 

わたしの撮影が下手?

ええ、それはわかっていますけれども

デジタルカメラのオート機能で撮っていますのに。

もしかしてオバケの仕業?

でもまぁそのオバケもわたしのご先祖様でしょうから

怖くもなんともありませぬ。

 

それよりも時計の針はいつも1時34分を指していたことに

いまさら気づいたことのほうが怖いです。

そういえば振り子は止まったままでした。

 

 

座れない椅子 茫然と佇む 2月12日

 

瀬戸内海の島の古い家に行った時のお話のつづき。

明るい場所に置かれた骨組みだけになっているけれど

美しい椅子を見たあとで

裏の崩れかけた蔵の入り口に行ってみたら

またもや座れない椅子に出会ったのでした。

 

まるでわたしが入ってきたことに驚いて

茫然とした表情で見返してきたように感じました。

それくらい、ながいながい時間を暗い陰ですごしていて

自分が何だったのかも忘れてしまったような椅子でした。

 

 

座れない椅子 日の当たる場所に 2月07日

 

瀬戸内の島にある、母方の古い家に行きました。

いまはだれも住んでおらず、たまに伯母や従姉が来て

みかん畑の手入れをしている程度です。

 

庭先に錆びて骨組みだけになった椅子がありました。

まるでついさっきまで誰かが座っていたよう。

でももう座ることは出来ません。

座面はすでに無くて、脚も曲がっていますが

錆びた色や形がなかなか美しく思えました。

 

伯母も従姉も、きっとそう感じて

ここに置いておいたのだと思っています。

 

 

 

 

 

どこかで会った泣き疲れた目 1月19日

 

2歳になるかならないかの女の子が

新幹線の中で泣いて泣いて泣き疲れ

とうとう呆然と泣き止んだ目を見たとき

知っている人を思い出しました。

 

ポントルモの描いた絵でした。

絶望と疲れで空洞のようになった 落ちくぼんだ目。

ただ違ったのは

ポントルモの描いた目には不安があるけれど

女の子の目には不安はなくて

しっかりとお母さんに抱かれていた事でした。

Jacopo Pontormo “Trasporto di Cristo”

Capprlla Capponi,Chiesa di Santa Felicita,Firenze

 

 

何も無い 道と足跡 12月22日

 

誰もいない、空の広い開けた場所が好きです。

人工のものは砂利の敷かれた道だけ。

自然以外に何も無い。

ここは箱根の仙石原です。

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季節外れだったせいか誰も居ません。

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風が強くて枯れたススキがざわめき、雲がちぎれる。

ポケットに手を突っ込んでマフラーに顔を半分うずめて

ぼんやりと歩きました。

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とても寒いけれど清々しい。

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おや? 足元には謎の跡。

するどく刺さる形はハイヒールの踵では無さそうです。

誰?

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いのしし、ですか?

足跡が重なっています。

前足の跡を後足で追う歩き方、面白い。

 

でも突撃されても怖いです。

そして寒さも耐え難くなってきました。

暖かな場所へ退散しましょう。

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とても美しい「何も無い」でした。

 

 

ヤマモトさんちのお隣で その先には 6月09日

 

京都のおまけ。

寺町通り、額縁のヤマモトさんの数軒先には

有名な老舗喫茶店があります。

スマート珈琲という昭和7年開業のお店です。

 

ヤマモトさんへ伺う前に腹ごしらえです。

このお店で人気のフレンチトーストやホットケーキを

たのしんでいるお客さんの中、わたしはフルーツサンド!

メニューに見つけたら、迷わずフルーツサンドを頼みます。

ふわふわパンにとろとろクリーム、缶詰フルーツの懐かしい甘さ。

ううむ、フレッシュフルーツも良いけれど、缶詰もまた良し。

2016-05-18 14.20.28

いつからこんなにフルーツサンドが好きでしたっけ?

思えば小学校の給食で食べたのがはじまり。

揚げパンよりフルーツサンドが嬉しい子供でした。

スマート珈琲

 

 

ヤマモトさんちのお隣で 6月06日

 

平日3日間でダダダッと京都に行きました。

車移動でしたので片道7時間。

限られた時間でできるだけの見聞をしたいと思い

盛りだくさんの旅でした。

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大徳寺聚光院の狩野永徳筆 国宝障壁画を予約観覧し、

東寺では特別公開中の五重塔初層内部を観て、

今宮神社に清水寺、上賀茂神社、光悦寺、北野天満宮・・・

真夏のように暑い中、ヨレヨレになりましたが大満足。

 

そして京都にいったら寄らずにはおられない

額縁のヤマモトさんのお店へも、もちろんお邪魔しました。

お忙しい作業中に伺ったにもかかわらずお話をさせて頂き

額縁への情熱を新たにしたところです。

ありがとうございました。

 

ヤマモトさんのお店は寺町通りという賑やかなアーケード街にあって

周りには有名な老舗喫茶店や古書店が多い場所です。

ヤマモトさんのお隣にも、これまた素敵な古書店があります。

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上の写真はgoogleからお借りしました。

右側がヤマモトさんのお店で、水押し金箔の手仕上げ額縁が見えています。

左側が仏教書物専門の古書店「其中堂」というお店でした。

写真では閉まっていて残念ですけれど、素敵なたたずまい。

いままで気づかなかったなんて!

美しい古書店に出会って、入らずに帰ることなどできません。

 

1930年のものという古い建物の内部は白い漆喰の明るいお店で、

奥には高い天井まである大きな大きな装飾格子窓が印象的です。

「別冊太陽 高野山」と「明治のデザイン」2冊を買いましたら

それは丁寧に美しく包んでくださいました。

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古本(それも雑誌)はビニール袋か、せいぜい紙袋に

ぽんと入れられることが多いのに

包装紙(デザインも素敵)に包み、さらに手提げに入れて渡されて、

「本という物」が好きなわたしは感動してしまいました。

ううーむ・・・さすが京都。

これは寺町通りの古書店めぐりもしなければ。

京都へ行く楽しみがまた増えました。

 

額縁のヤマモト

其中堂(きちゅうどう)

東寺 春季特別公開

大徳寺 聚光院創建450年記念特別公開

 

海が似合う額縁 7月23日

 

旅先のアンティークショップで見かけた鏡入り額縁です。

8角形のシンプルな木枠に 上下には旋盤加工の装飾。

4つのまるい凸飾りも可愛らしく収まっています。

スマートで男性的な額縁 海を思い出させるような?

古い客船のスイートルームにありそうなイメージがありました。

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とても素敵で連れて帰りたかったけれど

お値段を見て むむむ。

 

それにしても 旋盤が欲しいです。

もとい「旋盤加工の技術が欲しい」でした。

上の額縁のような装飾も ツマミも引手も食器も

キャンドルスタンドも家具の脚も作れる・・・!

自分だけのこけしもマトリョーシカも作れるかもしれません。

でも旋盤技術も極めるには新しい人生が必要になりそうですね。

 

 

鏡の向こうはより美しく 4月16日

 

純金箔の輝き 鏡に映るのは赤い絨毯と緑の大理石柱。

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わたしの後ろにも確かに鏡に映る世界があるけれど

この額縁に入った鏡の向こう 写っている世界の方が

より鮮やかに美しい世界のように見えます。

 

ここはローマにある さる貴族のお屋敷・・・

ではありません。日本です。

京都の祇園にある長楽館。

この額縁が何処で何時誰によってつくられたのかは

表から見ただけでは定かではありませんでした。

日本製? 外国製?

イタリアの フィレンツェの職人の手によるもの

だったら良いな と思っています。

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長楽館

 

 

 

ここで額縁をつくったらもしかして 3月02日

 

山梨県の北杜市にある清春芸術村

そのひろい芝のまんなかには まるい建物があります。

集合アトリエの “La Ruche”

シャガールやスーチンが使ったパリのアトリエ兼住居と同じ設計で

1980年にここに建てられたものだとか。

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いまもアトリエとして健在で 内部は公開していません。

外から眺めるのみですが その魅力は十分すぎるほどです。

 

まるでサーカスのテントのような丸い外観 放射状に広がる屋根の模様

煉瓦の壁に白い枠の格子窓 アトリエらしく天窓のある部屋。

中央にあるのは煙突?

童話にでてくるような建物です。

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ここに住んでみたい!

この場所で額縁を作ったら きっと素敵なものができそう。

・・・

だけど結局 考える頭も動かす手もわたしのものですから

素敵な場所で作れば迷いなく素敵なものができるなんて

そんな夢のような話はありません。

わかっています。

でもここは 夢のような話を想像できる場所でした。

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清春芸術村 清春白樺美術館

 

 

格子窓の風景 教室から見ていたのは 1月29日

 

古い建物を大切に使っているカフェテリアで

窓際の席に案内されたとき

なんだかとても懐かしい気持ちになりました。

なんだろう?

知っている場所に良く似ている。

写真を撮ってみたら わかりました。

学校の窓辺の風景でした。

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教室の一番後ろの窓際の席。

教壇から一番離れた場所で自分の世界に入り込んで

ぼんやりと外を眺めていた記憶。

その頃のわたし 何を考えていたのかもうあまり覚えていませんが

夢の中では思い出しているような気がします。

 

 

京都 ガクブチのヤマモト 8月28日

 

広島から島根を経て 京都にやって来ました。

以前ご覧頂いた「Bellの箱」を買った日のことです。

http://www.kanesei.net/2014/06/23.html

 

京都ではお寺や神社の観光も 美味しいお食事の楽しみもありますけれど

一番の目的は 寺町通りにある「ガクブチのヤマモト」さんを訪ねること。

事前の連絡も申し上げず 突然に伺ってしまったのですが

会長と社長にお目にかかり お話することができました。

お忙しいところお邪魔いたしました ありがとうございました。

 

わたしが訪問した日

ヤマモトさんの東店では熟練の職人さんがお忙しそうに

マット作業をしておられる様子がガラス越しに見えて

その手さばきに見とれた後 お向かいにある西店へ。

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ウィンドウには古典技法で丁寧につくられた大きな額があり 目を引きます。

入る前からワクワクするお店の構え。

純金をつかった深みのある輝きが素敵です。

 

そして内部には これまた会長はじめ職人さんが制作された古典技法額縁の数々。

大きな本額縁はもちろんですが 小さなもの細くて繊細なもの

とりどりに飾られていて 心の中は大興奮でした。

かすかに感じるニスなどの「作業現場の匂い」も気分を盛り立てます。

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ああ いいないいな。 なんて居心地が良いのだろう!

丹精込めて描いた自分の絵に こんな額縁をつけられたら

どんなにしあわせだろう。

わたしはお店を持っていませんが もし持てたら

こんなライティングで ソファーを置いて そして

こんなふうに大小様々な額縁をぎっしりと飾って・・・

妄想が広がりました。

 

こうして「本物の額縁」の制作現場を訪問したあとは

わたしもまた額縁に対する愛情が深くなって

より良い額縁を作りたい気持ちが強くなりました。

さぁ しっかりやらねば!

 

ガクブチのヤマモト

http://www.framing-y.com/

 

 

すぐそばにいらっしゃる 8月04日

 

瀬戸内海の生口島から出雲に旅したお話のつづき。

 

出雲大社にお参りした後に すぐにまた車に乗って向かった先は

日御碕神社です。

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(写真はwikipedia よりお借りしました)

素戔嗚尊(スサノオノミコト)と 天照大御神(アマテラスオオミカミ)が祭られていて

社殿のすべて 境内建築物が重要文化財に指定されているそうです。

 

わたしたちが訪ねた時は雨模様で 上の写真のように晴々していませんでした。

うす暗く 他に参拝者もほとんど見られず

出雲大社の賑やかな雰囲気からまったくガラリと変わりました。

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何かの気配と湿度は きっと人間の肌感覚で繋がりがあるのでしょうけれど

この神社の「神様の気配」は いままで感じたことのないものでした。

こういう風に書くと スピリチュアルなことに興味があるかと思われるかもしれませんが

そういったことには全く遠いと自覚しているわたしです。

 

でも・・・明らかに ここは特別な場所でした。

出雲大社でも 毎年お参りする鎌倉の鶴岡八幡宮でも感じたことのない気配。

とても丁寧に清浄に整えられた場所。

思い出したのは アイルランドの旅で訪れた

ドゥーン・エンガスの空気でした。

http://www.kanesei.net/2011/11/10.html

(トピックス「本当にあるのかもしれない」)

ドゥーン・エンガスには興奮と喜びがありましたが

日御碕神社は穏やかに守られている安心感を得られる場所と言いましょうか。

そして 出雲大社の大国主命は 遠く雲の上から見守って下さる感じでしたが

日御碕神社の神様は まさに「この境内ですぐそこにいらっしゃる」

そんなとても近い気配を感じました。

素戔嗚尊 天照大御神に限らず 八百万の神様が

ちょっと散歩がてら立ち寄ってみた・・・とでもいうような

厳かだけどアットホームな相反する印象。

どこか近寄りやすい馴染みがあるのです。

 

我ながら不思議です。

ただ旅先の興奮で 訳もなくそんな気分になっただけ? ううむ。

お参り後も たとえばお守りを買おう・・・という気持ちが湧きません。

その必要もなく 近しく感じられるといいましょうか。

日御碕神社はわたしにとって何かご縁のある 大切な場所になりました。

 

日御碕神社の上の宮のさらに上に お稲荷さんがありました。

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ちいさな祠はうっそうとした森の中 山の中腹にあって

横にある石碑に奉納記念なのか 古い年代と名前が刻まれていて

神社とともに大切にお祭りされていました。

素戔嗚尊と天照大御神の上に ちいさなお稲荷さん。

これもまた日本らしい姿なのだろう と思いました。

 

 

 

雲の向こうにいらっしゃる 7月24日

 

広島の瀬戸田を出た後 島根県の出雲をたずねました。

もちろん出雲大社をお参りするために。

出雲と言えば 式年遷宮やご結婚で話題も豊富ですが

予想に反してお祭りムードもなく とても落ち着いた場所でした。

 

出雲大社の正面からの姿といえば 写真等でみかけるような

有名なおおきなしめ縄が右側にかかる姿ですけれど

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ご存知のように大国主大神はお社の中 向かって左側を向いて

鎮座されているとか。

まずはしめ縄のあるお社の正面でお参りをしてから

左に回って大国主大神の正面から再度お参りをします。

こちらは人も少なく 背後すぐに森があって

まさに神様の眼光がお社の壁を突き抜けてくるような

気持ちが引き締まる場所でした。

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お参りの帰り道 振り返ってみるともうお社は森の中。

そして山の上には雲がひたひたと降りてきていていました。

あの雲の中に神様がいらっしゃったのまもしれません。

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式年遷宮の年の「蘇」御守

あたらしいお社が蘇ったとき。

よみがえり・・・わたしの気持ちも。

色々と考えさせられます。

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我が家の瀬戸田レモン 7月14日

 

広島県の瀬戸内海の島 生口島の瀬戸田町には母方の古い家があります。

いまはだれも住んでおらず 横浜に住む伯母が手入れをしてくれています。

6月に法事があり ひさしぶりに瀬戸田の家をたずねました。

 

家の前には夏みかんとレモンの畑があります。

濃い緑の木に鮮やかな黄色のレモンが沢山実るすがたは

本当に美しくて そのぶん伯母の手入れの苦労がしのばれます・・・。

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毎年この時期になると伯母が摘んでくれた夏みかんとレモンが沢山届きますが

今年は自分で収穫することができました。

畑に近づくともうほんのりと 柑橘系のさわやかな香りが漂います。

レモンの木は大きな棘が鋭く そしてレモンの森には蚊が沢山。

真夏のような陽気の中 長袖にゴム手袋はかかせません。

そして更に注意はカタツムリ!

突然木の上から落ちてきて驚かされるのには参りました。

(伯母曰く「カタツムリごときに驚いちゃ仕事にならない もう慣れちゃった」)

カタツムリが住むのは無農薬の証ですね。

 

広島の町育ちの伯母も浜っこの従姉もここではプロの畑人。

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カタツムリ落下攻撃(?)にヒャーヒャー言うわたしを横目に

レモンと夏みかんがどんどん収穫されていきます。

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わたしはエプロンに入るだけ採って 早々にリタイアしてしまいました。

 

自分で採ったレモンは それだけでも特別な気持ちがします。

採っただけ ですけれどね・・・。

せっかくなので美しい枝葉も一緒に。

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高校時代の現代国語の教科書に載っていた

梶井基次郎の「檸檬」を思い出しました。

今にして思えば あの小説を読むには

16~18歳頃が適しているのかもしれませんね。

 

 

冬の海と夏の海 8月19日

 

ずいぶん以前のトピックで 「海は冬が好き」と

お話したことがありました。

鎌倉に行ったときのことだったでしょうか。

それは今も変わりません。

 

今年訪ねた下田の海には

強風で人影もなく 美しい風景が広がっていました。

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陽射しあふれる空と白い雲 透明で真っ青な海は

今にも階段を駆けだして 歓声を上げながら飛び込みたい美しさです。

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実はこの写真を撮ったのは半年前 真冬の2月。

あまりの寒さで人がいない時でした。

同じ日の夕暮れに 別の角度から撮った写真は明らかに冬です。

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茶色にかれた草と 足跡は靴ばかり。

8月の今 きっと砂浜は海水浴客で賑やかになって

草は青々と茂り 裸足の足跡が沢山ついているでしょう。

その風景も見てみたい。

でも暑いのでしょうね・・・。

 

 

幸福の丘 8月12日

 

丘の上にあった古いガラスの温室には人の気配も音も無いけれど

所せましと並ぶ植物から発せられる生気が満ちていました。

でも そんな植物も管理人しか愛でる人も居ないようでした。

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柱や滑車に浮いた錆びの退廃的な美しさと

植物のざわめきが聞こえそうな瑞々しい美しさ

対比も鮮やかでした。

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その温室は「幸福の丘」と名付けられた場所にありました。

世の中に辛いこと 悲しいことがあっても

この温室内は隔絶され 特別な幸福に満ちていて

世界の終わりが来ても ここだけは今のままの姿で存在するのかもしれない

そんな錯覚を思わせる不思議な空間でした。

 

 

赤い薬缶に詰まっているのは 5月28日

 

KANESEI作業部屋で活躍中の

真っ赤なホーローの薬缶。

数年前のアイルランド旅行で買い 日本に持ち帰りました。

赤いホーローの薬缶なんて 日本でも沢山売っているのに

小さなスーツケースに新聞紙で包んだ薬缶を詰め込んで

帰国したのには 大した理由はありません。

アイルランド製では無いかもしれませんが

それも大して問題ではないのです。

 

アイルランドの片田舎 町はずれにあった雑貨店は

蛍光灯も薄暗く 日用品の石鹸や玩具 不思議な飾り置物

保存食の瓶詰 日曜大工道具などあらゆるものが並び

その雑然とした棚に この真っ赤な薬缶がありました。

街やお店 店主の女性の雰囲気 そしてアイルランドの旅

すべてひっくるめた思い出が この薬缶に詰まっています。

物語ができるような・・・そんな思い出です。

 

 

本当にあるのかもしれない 11月10日

 

アイルランドのアラン諸島にある いにしえの遺跡

ドゥーンエンガス(Dún Aonghasa)へ行った時のことです。

ふもとから緩い丘を登り 断崖絶壁にある遺跡にたどり着き

入り口の門をくぐったら 目の前には青い海に向かって開かれた

半円形の広場に出ます。

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パワースポットを信じますか?

この空間にいると まるで何も心配のなかった幼いころに

ただ走って走って それだけで楽しくて笑いが止まらなかった時のような

そんな 晴れ晴れとした幸福感に包まれたような気がしました。

ちょっと普通では考えられないような 突然の幸福感で驚き

ガイドさんに話したところ このドゥーンエンガスは

驚くほど良い「気」に包まれた場所だと 気功師さんが言っていたとのこと。

私はそれまでパワースポットなどは信じていなかったのですが

ここを訪れた後は 確かに「力に満ちた場所」は存在するらしい

目に見えない力は本当にあるのかもしれない と思うようになりました。

 

現在分かっているのは この遺跡は紀元前1~2世紀に造られた

と言うことだけで その目的も だれが造ったかも不明なのだそうです。

 

神秘的な場所。

いつかまた再訪したいと思っています。

 

 

通せんぼしているのは誰? 8月04日

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ベルリンの街はいまも旧東地区と旧西地区で

少しずつ違いが見られますが

歩行者用信号もそのひとつです。

東側の赤信号では 子どもが手を広げている姿が。

「通っちゃだめ!」と かわいらしいですね。

Ampelmännchen(アンペルマン君)という名前もあるそうです。

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ベルリンでいま 自分は旧東にいるか?旧西か?

知りたくなったら歩行者用信号を見ましょう。

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どれが良いですか? 6月30日

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旅先で見かけた時計店には

ちいさな置時計がずらりと並んでいました。

クラシカルな懐かしいデザインばかりですが

お土産用の手頃価格の新品時計ばかり。

どれか欲しいデザインはみつかりましたか?

わたしも一つ お土産に買いました。

どれを選んだかは・・・ひみつです。

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古本店はどこの国でも 6月06日

 

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韓国 ソウルを旅した時に見かけた古本店です。

外から本の題名が読めるように並べてあって

左上には大型本の「西洋美術」が見えます。

ハングル文字だけでなく 漢字の本も沢山。

本の表紙の色使いや 文字の表情から

日本の古本店と とても近しい雰囲気がしました。

このお店に入る勇気はありませんでしたが

きっとご店主も日本の古本店の店主達と

同じような雰囲気の方だったのだろうと思っています。

 

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瀬戸内 海は空の色 10月28日

 

あさ10時の海の色と

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ゆうがた6時の海の色は

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瀬戸内の美しい空の色 そのままでした。

 

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坂の上の骨董店 10月18日

 

中欧の町の 坂の上にあった骨董店。

50代くらいのふくよかな女性が迎えてくれるお店には

ちいさな額縁もいくつか並んでいました。

写真を入れても良いし 葉書や版画も合うでしょう。

でもやはり・・・古い額縁には

写真ならカラーではなくモノクロが

ぴったり納まるようです。

 

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王様と踊り子 9月30日

 

洞窟の迷路のような市場にあった

女性の舞踊衣装のお店。

高く薄暗い天井の蛍光灯で照らされた色は

派手なピンクや紫 原色の赤や青

スパンコールとビーズが妖しくきらめきます。

そんな衣装を売っているのは男性という不思議。

いえ 男性であるべきなのかもしれません。

王様を楽しませるための踊りだったそうですから。

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1番線から出発 7月08日

 

スペイン南部の地方都市からマドリッドへ向かう時の

電車のホームで撮った写真です。

1番線から17時13分発のT-200という特急に乗りました。

こうした記録のような写真でも 数年後に見ると

駅の匂いや慌しいホームの雰囲気などの記憶が蘇ります。

スペインの夏は日が長く夕方になっても明るいまま。

車窓からは人気の無い緑のオリーブ畑が

見渡す限りどこまでも続いていました。

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手仕事の思い 6月21日

 

「荻 太郎・佐野ぬい 二人展」は無事終了いたしました。

ご来場下さった皆様 大変ありがとうございました。

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遺跡を歩いていると 無造作に残されている

何世紀も前のものであろう彫刻に驚きます。

おおきな神殿の柱のほんの一部分でしょうか。

細部にもこだわり とても丁寧に作られていました。

なにかを主張するのではなく 美しい調和を保つための作業。

でも 当時そのひとつひとつを目を凝らして眺め

職人に賛辞を贈った人は数少なかったことと思います。

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この彫刻を彫った職人の名前はもちろん残っておらず

完成時の面影もわずかに見えるだけになっている今も

近寄って触れてみれば

彼の仕事に対する気持ちや誇りは

わたしにもあたたかな手触りとなって伝わりました。

 

わたしもそんな「思い」をそこはかとなく発している

額縁を作りたいと思っています。

美味しくて涼しいもの 6月17日

 

入梅しましたが つかの間の晴天の東京です。

 

数年前にアジアの都市を旅していたときのこと。

5月半ばだというのにとても暑くてヘトヘトな時

駆け込んだカフェで助けられたデザートです。

大きな器に抹茶ソフトクリーム かき氷 あんこ

求肥やフルーツが盛りだくさんで1人では食べ切れません。

外国に来ているのに日本で食べ慣れたような甘味を見つけて

不思議な繋がりを感じました。

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このデザートはこちらの国でも定番メニューなようです。

国は違えど「美味しい」と思う組み合わせは共通なのですね。

踊る駱駝 5月07日

 

アジアとヨーロッパの境の国のラクダ。

お客さんを待つあいだ 

延々とステップを踏み続けていました。

右左右左 1.2.1.2.・・・

じっと座り込んでいる飼い主のかたわらで

駆け出したいのを我慢しているのか

鼻歌を歌いつつ踊っているのか。

さびしそうな 楽しそうな 滑稽なような 悲しそうな

そんなラクダでした。

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街の裏通りで 4月22日

 

アジアの大きな都市に行った時の写真です。

街の裏通りで きっちりと 整然とならんだリアカー。

どのような仕事で どのような人達が使うのか

想像ができませんでしたが

毎日このリアカーと共に働く人達いるのです。

 

わたしもわたしのするべき事を頑張らねば。

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贅沢な時間 2月28日

 

旅先でひとり 心のおもむくままに街を歩いて

通りかかった居心地の良さそうなカフェでひと休み。

窓の外を通る人達を眺めたり ガイドブックをめくったり

そんな時間はなんて贅沢なのだろう・・・と

写真を見返すたびに思います。

美しい額縁を作るためにも 豊かな心を保ちたい。

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車窓を眺めながら 12月22日

 

ヨーロッパの大きな駅構内には 日本と同様に

キオスクやカフェテリアがありますが

お菓子やサンドイッチなどと一緒に果物を売る店を見かけます。

この写真のお店で売られていた果物は

さすがナイフで皮をむく必要のない物ばかりでした。

少々くたびれた売れ残り・・・と言う感じではありますが

大きな荷物を担いでの旅の途中 ようやく座ったコンパートメントで

車窓を眺めながらのんびり食べる野性味のある林檎は

きっと思い出に残るに違いありません。

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Jamon Serrano está delicioso! 生ハムは美味しい! 12月14日

 

イベリコ豚が日本で有名になって久しいですが

スペインでもイベリコ豚は一目置かれる美味しい食材です。

マドリッドの旅行中に立ち寄ったハムのお店は

ハモン・イベリコ(イベリコ豚の生ハム)をはじめ

さまざまなハムやサラミが所狭しと並んでいました。

まさに天井から床まですべて「肉」の光景は圧巻です。

イタリアの市場にもハムのお店は沢山ありましたが

店主さんの顔が陰で見えない程の品揃えは初めてでした。

日本ではあまり見る機会もないような

肉の脂部分(肉無し)の塩漬けなるものも売られています。

ワインやビールのおつまみでそのまま食べるのは勿論

サンドイッチにしたりするととても美味しいそうです。

さすがはハムの本場ですね。

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ちなみにスペイン語でハムは「jamon」(ハモン)で

フランス語のハム「 jambon」(ジャンボン)と同じ語源。

「もも肉」を意味する単語から来ているそうです。

一方イタリア語では「 prosciutto」(プロッシュート)です。

こちらは「すっかり乾燥させる前」という意味だとか。

ラテン語族の語源探しも楽しくなってきました。

塩チョコレートケーキ 12月08日

 

アイルランドの田舎町のパン屋さんでは

ちょっとしたケーキ類も売られていました。

ちかくで収穫した材料を使ったような素朴な雰囲気でした。

アイルランドのケーキで一番に思い出すのは

チョコレートケーキです。

どれも一切れがとても大きくて 2人分くらいありそうでした。

そしてなぜか塩味が効いているのです。

ケーキなので勿論甘いのですが 不思議な味。

塩キャラメルはありますが塩チョコレートケーキもあるのでした。

世界は広いのです。

(わたしが知らないだけでしょうかね・・・。)

下の写真にあるイチゴがのったケーキは食べ損ねましたが

塩味が効いていたかもしれません。

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旅人に贈る言葉 12月02日

 

アイルランドののどかな島で逢った白馬は

とても穏やかな顔をして ご主人の帰りを待っていました。

たてがみが海風にあおられて気持ち良さそうに揺れています。

すこし傾いた馬車の後ろにはアイルランドで今も使われる古い言葉

ゲール語でなにか書かれています。

御者さんの姿が無いので尋ねることもできませんでした。

旅人に贈る言葉・・・でしょうか。

神様にささげる感謝のお祈りの一節かもしれません。

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来世の恋人 11月29日

 

スペインでも相変わらず観光馬車をよく見かけました。

この日出会った黒い馬は とてもスペインらしく

いにしえのアラブ種が混じったような様子で

(実際の血統ははわかりませんけれど・・・)

それはそれはハンサムでした。

白馬は王子様が乗るイメージで優雅ですが

黒い馬はもっと凛々しく気品がある騎士のイメージ。

黒い肌に銀色に輝く馬具がセクシーに映えます。

長い前髪(鬣)と額を飾っているタッセルもお洒落です。

世が世なら彼(この黒馬)は観光馬車を引く馬ではなくて

騎士を乗せて草原を駆け抜けていたかもしれません。

いつか馬に生まれ変るなら こんな恋人が欲しい。

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白のコーディネイトで 11月26日

 

ヨーロッパの街では観光用の馬車をよくみかけます。

たいてい1頭立ての小さな馬車で 景色を楽しみつつ

御者さんの解説を聞きつつ のんびりした観光です。

今日の写真は立派で大きな馬車を引いていた2頭。

中欧の観光都市で ゆったりと休憩していた白馬たちです。

その街の雰囲気や人々のお人柄が動物にも反映されているような感じ。

兄弟でしょうか 白い毛並みが良く手入れされ大切に扱われている様子です。

実用も兼ねたおそろいの白い頭巾を被っていました。

こうした頭巾など 馬車の馬達は実はとてもお洒落で見栄えも大切。

あまり目立たないけれど馬車ごとに個性あるファッション(?)をしているのです。

馬車に乗らずとも 通りがかりにそれぞれの馬ファッションを見たり

この頭巾は御者さんの奥さん手作りかしら なんて思ったり

街それぞれの流行を探して発見する楽しみ方もありました。

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船に揺られて その3 11月10日

 

水の都で船に揺られてシリーズ最終回は

ヴェネチアでは無くてはならない乗り物 ゴンドラです。

観光で訪れたら なにはさておきゴンドラに一度は乗ってください。

大運河カナル・グランデから細く迷路のような水路を縦横無尽に

ひっそりと音も無く進むゴンドラに乗るのは

ほかのどこの街でも体験できない情緒です。

以前こちらのブログhttp://www.kanesei.net/2009/07/08.html

お話した「見上げながらの散歩」のように

ゴンドラでも上を見上げてみることをお勧めします。

ルネサンス時代から変わらない建物に挟まれた薄暗い水路で

水音と櫂の漕ぐ音の反響を聞きながら

いにしえの時代に思いを馳せるのです。

gondola

船に揺られて その2 11月09日

 

ヴェネチアの交通手段でひきつづき。

大急ぎのとき なおかつお金に余裕があるときには

水上タクシーという手段もあります。

ゆっくり進むヴァポレットや 観光客を乗せたゴンドラを尻目に

モーターボートの快調なスピードで進むのは爽やかです。

何世紀も昔からかわらない建物の間を駆け抜けると

まるでモーターボートが密封されたカプセルになって

自分だけ時間の進み方が高速になったような感覚になりました。

taxi

船に揺られて その1 11月08日

 

水の都ヴェネチアを観光するには 歩くのが一番ですが

ちょっとした移動には水上バスを使います。

vaporetto 「ヴァポレット」と呼ばれており 

市民にも観光客にも大変便利な移動手段です。

船ならではのゆったりとした気分も味わえて

移動目的だけではなく 大運河の眺めを楽しめます。

 vaporetto

朝早い時間に乗った時 まだ静かな運河の上には

霧がうっすら立ち込めており その両側に浮かび上がる

ヴェネチア特有のゴシック調の邸宅は

朝日を受けてピンク色の靄に包まれていました。

あの美しさは忘れられません。

お尻を噛まれないように 11月03日

 

スペインのグラナダを散歩していた時に見かけた

「犬に注意」のプレートです。

cuidado con ~ ・・・~に注意

el perro ・・・犬

大きなお屋敷だったので おそらく立派な番犬がいるのでしょう。

犬にお尻を噛まれるイラストが なんともひょうきんです。

イタリア語とスペイン語は同じくラテン語から派生した言語ですが

イタリア語で犬は「cane」 スペイン語の「perro」とは

まったく違う単語になっていて面白いです。

 

となりのプレートは表札でしょうか。

カルメンさんとはスペインらしいお名前!

carmen

カフェで見上げて 11月01日

 

ヨーロッパの旅先で歩き疲れて入ったカフェ。

街中の目立たない小さなカフェでしたが 見上げたら

思いがけず美しい天井に出会いました。

シンプルな金の格子とアカンサスの装飾の付いたランプ。

このランプも明るさの為というより雰囲気作りの為といった感じです。

白いプラスティックのような天井板も不思議な趣を作ります。

店のインテリアはこれと言って特徴があるわけでも

気どっているわけでもないのですが・・・

ヨーロッパには特有の乾燥した空気や光の加減による

陰影が作り出す独特の雰囲気があります。

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合掌型煙突 10月25日

 

寒くなってきましたね。

 

中欧の町を歩いており ふと見上げたら

ちいさな煙突がずらり並んでいます。

高さはさまざまですが 煙突の屋根でしょうか

2枚の板状のものを合わせて乗せてありました。

まるで厚着したセーターの袖から 合掌した手が覗いている様に見えませんか?

camino

お土産にどうぞ 10月20日

 

旅行者にとってお土産選びは大切な仕事(?)であり

差し上げる人を思い浮かべては考えたり 楽しいですね。

ベルリンの大通りにあったお土産屋さんのウィンドウです。

クマはベルリンのシンボルになっており 大小見られます。

漫画のような吹き出しで「がおー。」と言っているような

無表情な熊ですが さまざまなペイントでお洒落しています。

手前のミラーボールの乗ったポールのようなものは

ベルリンのテレビ塔「ベルリンタワー」の模型です。

東京タワーも通天閣も エッフェル塔も

自慢のタワーがある街のお土産として定番ですね。

結局 わたしはどれも買わず終いでした・・・。

左の悪役プロレスラーのようなクマを一匹

連れて帰ればよかったと思っています。

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格子窓の風景 旅路 10月18日

 

スペインの大都市から次ぎの目的地へ出発する朝

駅の構内から見えた格子窓です。

いえ これは窓と言うには大きすぎるでしょうか。

ヨーロッパではこうした鉄のアーチとガラスで出来た

駅の建物も良く保存されて今なお現役です。

 

遠く日本からの旅で このガラスと鉄で囲まれた

駅に佇み感じるのは

旅ならではの楽しく自由な気分と同時に

不安と心細さ 一期一会の喜びと悲しみ・・・。

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鏡の中の記念写真 10月14日

 

旅先で骨董市を見かけたら

もちろん大喜びで駆けつけます。

売られている物もその土地ならではで

眺めているだけで楽しいものです。

でも旅先の骨董市で 大きくて持って帰れないような

宝物に出会ったら 何はともあれ写真だけは撮ります。

この鏡入りの額縁もゴシックリバイバルのデザインで

とても素敵でした。

写真を撮る自分の姿が写ったのも旅の記念・・・

tabinokagami

孤独の騎士 10月10日

 

イングランドの丘の上に立っていた銅像です。

詳しいことは既に忘れてしまいました。

むかしこの場所が戦場になったとき

勇敢に戦った騎士だったでしょうか。

それとも十字軍の英雄?

森と平原のつづく美しい場所にひとり

遠くを見つめて佇む姿はロマンチックであり

でもどこか…ドン・キホーテに通じるような物悲しさも感じました。

 

kisi

いつか観た富士 10月03日

 

静岡県の大室山にのぼりました。

秋晴れの晴天で遠く富士山が見えました。

裾野はどこまでも広く 少しだけ雲がかかっていて

まるで空に浮いているようです。

北斎の絵のような 銭湯の壁画のような

いつか観たことのあるイメージ通りの

圧倒的な富士山の姿。

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4.3.2.1 9月26日

 

良く晴れた日の夕方の風景です。

4本の木

3艘の漁船

2人連れの親子

1つの海

とても穏やかです。

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なぜここに? 9月18日

 

スペインを車で旅したときに通りかかった町です。

あまりに不思議な風景で立ち止まりました。

急斜面の上に日を浴びて立つ教会

下の白い町から教会へ行くには一苦労でしょう。

なぜこんな場所に町を作ったのでしょうか。

防衛のため?それとも教会を高いところに作るために?

 

後姿は友人です。

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「裏通り」ならぬ・・・ 9月02日

 

ヴェネチア住宅街の「裏通り」ならぬ「裏水路」です。

こうした細い水路が家々のすぐ裏にもあります。

自家用車やオートバイを路上駐車するかのように

ここではボートが水路上駐”船”しています。

水路のうえに洗濯物を干していますが

なかなか乾かないでしょうね。

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泣く子 8月31日

 

教会のかたすみにいた小さな彫像です。

イエス様の死を悼んで泣いている その表情が

あまりにも愛らしくて写真に納めました。

えくぼのある手 ふわふわの足やあご

子ども特有の柔らかさが手に取るように感じられました。

石でできているというのに。

 

おそらくバロック時代に誕生してから数百年も

この子は泣き続けているのです。

かわいそうに。

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初秋の実り その2 8月27日

 

昨日に続き信州の思い出です。

晴れた日の午前 りんご園へ散歩に出かけました。

まだ青い赤ちゃんりんごがついている頃かな・・・と思いきや

すでに赤く色づいた立派なりんごがたわわに実っています。

まるでヨーロッパに来たような風景が広がりました。

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青空を背景にりんごの赤も輝いています。

透明な日差しを受けてこれから赤がどんどん増すのでしょう。

おいしそうです。

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りんご園を後にして車で森の中をしばらく行くと

一軒のレストランに着きました。

「cafe du maroc」というモロッコ料理のお店です。

テラス席からは目の前に広がる畑と森を借景に

とても落ち着く空間があります。

morocco

わたしは今どこにいるのか?遠い外国へ来ているような

わくわくした気分になれた信州2日目でした。

帰り際に見上げた空には やっぱりひとり夏を主張する雲。

真夏の雲を見られるのもあと少しですね。

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初秋の実り その1 8月26日

 

信州の千曲川と中山道がまじわる辺りへ出かけました。

わたしが20代の頃から変わらず励まし 見守り 

温かく迎えて下さる方達のお住まいがあります。

まるで夏休みに帰省した娘のように迎えてくださいました。

 

朝晩は20度を下回るような爽やかな信州はもう初秋です。

トンボが飛び回る空はとても高く澄んでいます。

見渡す限り一面の田んぼの稲達はすでに頭を垂れ始め

千曲川周辺の自然も穏やかな秋の様子に変わり始めています。

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ただ雲だけが「まだまだ夏だぞ!」と頑張っているようでした。

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何も無い また 8月23日

 

写真を見ると 撮影したその時に感じた匂いや空気を思い出します。

イングランド北部の荒涼とした荒地は

夏でもひんやりとていました。

濡れた土と草の匂い 水の匂い 遠い山から来る風の匂い

空気が東京より濃い・・・というか 違う種類の空気のような記憶。

 

「嵐が丘」の主人公二人が向こうから歩いてくるような気がしました。

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下町の風景 8月21日

 

水の都ヴェネチア・・・優雅で情緒溢れる街です。

観光で訪れた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

街の中心はサン・マルコ広場周辺ですが

もっと東の方へ足を伸ばしてみたことがあります。

カフェの常連客のおじいさんや小ぢんまりした教会前広場で

駆け回る子供 その様子を見守るお母さんなど

観光客もおらず そこで生活している人々の息づかいが感じられる地区です。

こんなところまで観光客の私が入り込んでしまって

現地の方達の日常を邪魔してしまったかもしれません。

 

道を挟んで窓から窓へ洗濯物を干す風景は

イタリアの下町でよく見かける風景ですが

まるで運動会の万国旗のようにカラフルに大量の洗濯物が

(モノクロのフィルムしか持っておらず残念でした・・・)

はためく様子が可愛らしく とても平和な気分になりました。

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異次元の森へ 8月17日

 

真夏の暑い日に東京湾の無人島へ行きました。

猿島と呼ばれる島で 横須賀から船がでています。

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「無人島」どころか海水浴客で溢れていましたが

島中央の森は鬱蒼と茂り 戦前の軍要塞跡もある

不思議な島でした。

かなり深く掘り下げた道で森のトンネルを抜けていくと

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不気味なトンネルが続きます。

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周りは宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」のようです。

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浜辺の乾いた空気と日差しがうそのように

森に囲まれた場所は湿度を帯びたひんやりとした濃い空気です。

心がすこしだけざわつくような奇妙な感覚のなか更に進むと

とつぜん視界が開け また真っ青な海と空が広がりました。

先ほどまでの森とトンネルがまるで別世界のようで

冒険をしたような異次元に行って帰ったような感覚はしばらく続きました。

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街角で 8月11日

 

今日8月11日の朝に大きな地震で目が覚めました。

静岡はじめ地震のあった地域の皆さん ご無事でしょうか。

台風も近づいていますしどうぞお気をつけ下さい。 

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以前 旅の街角で額縁店をみかけました。

お昼休みの時間だったらしくガラス戸は閉まっており

外から暗いウィンドウを覗き込みました。

ちいさな額縁が壁一杯に展示されています。

店主お好みの形なのでしょう 8角形の額縁が沢山。

金の渋い仕上げも素敵です。

私もこの8角形額縁を近々作ってみたいと思っています。

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何も無い ふたたび 7月29日

 

アジアとヨーロッパの境のあたりの風景です。

車窓から眺めるのは永遠に続くかと思われるような

「何も無い」風景でした。

杖を持った羊飼いの老人と痩せた羊の群れが通りました。

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頭の上には 7月27日

 

今日も暑いですね。

 

海辺でシャワーを浴びようとして ふと見上げたら

屋根に大きな穴がありました。

そして屋根の更に上にはおおきな椰子の木が。

たわわに実っています。

 

あの立派な実がいまここに落ちてきたら・・・

この屋根の穴はもしかして・・・

 

大急ぎでシャワーを浴びたのでした。

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翌朝 ドーンドーンという音で目覚めたら

椰子に器用に登った男性が収穫した椰子の実を落としています。

実が芝生に落ちた音でした。

落下事故を防ぐために きちんと手入れされているのです。

屋根の穴の原因は違ったようで一安心・・・

何も無い 7月24日

 

何も無い風景に惹かれます。

もちろん大地と空はあります。それとわずかな人工物。

遺跡や廃墟 人通りの絶えた道…

その人工物のはかなさが「何も無い」感を際立たせると言いましょうか。

こうした風景の中に佇み ファインダーを通して眺めるのは

さびしい つらい という感情ではなくて

ひたすら開放感なのです。

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中央の白い道を中学生くらいの男の子が一匹の犬と通っていきました。

石畳に映る風景 7月22日

 

フィレンツェの住宅街はアスファルトが敷かれている道もありますが

街の中心部ではほとんどの道が石畳です。

車に乗っても自転車に乗っても 石畳のデコボコが

明確なリズムになって身体に伝わってきます。

でもハイヒールで歩くのはあまりお勧めできません…。

 

古い石畳には長年の風雪と人馬の脚によって出来たであろう

窪みがそこかしこにあります。

雨が降ると水たまりにもなります。

雨の日の昼過ぎにウフィツィ美術館前にあった水たまりを見たら

パラッツォ・ベッキオの塔が映っていました。

pioggia

今日の東京 日食は観られるのでしょうか・・・?