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銀白の額縁 7月02日

 

この額縁を作ったのはいつだったか・・・

忘れられていた額縁第2弾からしばらくぶり、

忘れられていた額縁第3弾です。

おそらく第2弾のブコの額縁と近い頃だと思います。

 

「works」ページにある venezia-1 を作って

デザインを少し変えて銀箔にして・・・

という感じで作った記憶。

名前は「銀白」とつけていました。

銀箔のうえに白をベールのようにかけて

銀の輝きがソフトになっています。

半艶消し、古色はつけませんでした。


お客様のもとに渡り、もはや見ることも叶いませんが

こうして写真で振り返っても可愛らしい額縁だったな

などと親バカ気分で思い出しています。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

Black&Gold 普遍の組み合わせ 5月02日

 

先日から「額縁の作り方」で

ご覧いただいております額縁が

一足早く完成いたしましたので

ご紹介させてください。


15世紀末から16世紀初頭に

イタリアのボローニャで作られた

額縁をモデルにしました。

オリジナルは平らな箱型額縁で

全面金箔、刻印打ちが施されていますが

わたしは外に低くなる形(外流れ)の

アユース木地を彫り、純金箔と黒の

ツートンカラーに仕上げてみました。

 

外側の寸法が225×210mmと小さいのですが

予想以上にコッテリハデハデになりました。

一歩間違えると下品になってしまう

難しい色の組み合わせですが、今回は

なんとかセーフとしてくださいませ。

 

金色と黒色。

様々な場所で文化が生まれて以来ずっと、

人を引き付ける普遍な色の組み合わせ

なのだろうと思っています。

 

「額縁の作り方」ではひきつづき

この額縁の制作過程をご紹介いたします。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

和洋折衷ツマミ 4月02日

 

ひさしぶりにツマミを作りました。

ツマミ、お酒の肴ではありません

引出しの取っ手のツマミです。

転がってしまうので箱にいれて

写真を撮りました。

 

木地にボローニャ石膏、赤色ボーロ、

そして純金箔の水押し、メノウ磨き。

梅と菊、竹の線刻模様が入っています。

艶消し仕上げです。

このデザインは着物の模様集本から採りました。

 

明治時代の和洋折衷のお屋敷にある

奥さまの小箪笥についている・・・というイメージ。

いかがでしょうか。

 

「works」ページ内「other」にアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

菊と牡丹と金と紫 3月07日

 

先日ごらんいただいた制作中の小箱が

完成しましたのでご覧ください。

 

サイズは75×48×23mmで手のひらサイズ

金箔を艶消し仕上げにして

箱のなかは紫色にしてみました。

 

お茶の席で、もしかしてもしかしたら

お香合として使えないかな・・・

などと淡い期待を抱きつつ。

 

何かの折に外国の方にプレゼントできたら

それもまた、とても嬉しいです。

西洋の古典技法で作った

日本伝統模様入りの小箱。

金色と紫色の組み合わせは日本で珍しくありませんが

西洋ではあまり見かけることが無いように思います。

気に入って頂けますでしょうか。

 

 

「works」ページ内「other」にアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

ちいさな額縁 angelo-3 2月19日

 

ちいさな額縁が完成しました。

 

全面に金箔を貼り、刻印で模様を入れました。

磨り出しをして艶消し仕上げです。

今回はワックスのアンティーク仕上げには

していません。

 

先日模写したフラ・アンジェリコの受胎告知からの

テンペラ部分模写をいれます。

 

両手のひらに乗るくらいの小さな額縁ですが

このくらいのサイズは座り込んでじっくりと

コーヒーなど片手に作れますので

冬の寒い時期にちょうど良い制作でした。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

ブコの額縁 1月08日

 

先日の銀箔額縁に続いて、これもまた忘れられていた額縁。

おまけに作ったのはもっと以前のことです。

イタリアから帰ってきてまだ数年だったころ、

フィレンツェの額縁師匠マッシモ氏に教わった

古色作り方法を試してみたくて作った額縁です。


額縁のタイトルは「kin-buco-1」と付けました。

穴のことをイタリア語で buco(ブコ) と言います。

(本当なら沢山の穴で複数形 buchi ブキとつけるところですが

ブコのほうが音がかわいいので単数で!)

金箔を水押しで貼り磨き、きれいに仕上げたところに

古色付けで木地に届くほどの穴を石膏地に作りました。

磨り出しや傷作りも強くして、穴にワックスを磨り込んで

かなりボロボロ&コッテリ風味の仕上げです。

トライポフォビアの方はイヤかもしれません。


写真やシンプルな版画作品などを入れても

悪くないかなぁ、と思っているのですが

いかがでしょうか。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

ほんのすこしの錆色 12月18日

 

以前に完成してすでにお客様の手に渡った額縁ですが

こちらでご覧いただいていなかった額縁がありました。

制作中の考えごとは書いていたのですけれど。

今さらながらですが、ご紹介させてください。

 

2015年の展覧会用に作った額縁です。

全面に純銀箔を水押しで貼って

刻印を打って模様を入れました。

デザインは15世紀にイタリア・ピエモンテ州で

作られた額縁を参考にしています。

 

銀はご存知のように錆びます。

この額縁、写真では分かり辛いかと思いますが

うっすら少しだけ錆びが始まっていて

部分的に黒、黄色、紫などに変化しています。

箔を貼ってから1ヵ月ばかり放置して錆が始まるのを待ち

程よい色加減になったところでラッカーを吹いて

錆を止めました。

艶あり、古色仕上げもしていません。


普段なら側面はグレーや黒を塗るところを

今回は白の艶消しにしてみたら少し抜け感があって

なかなか気に入っています。

 

カテゴリー分けでクラシカルかモダンか悩みますが・・・

打ちっぱなしの壁に合うかも?

ということで、ひとまず「modern」に入れます。

いかがでしょうか。

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

 

 

 

ご馳走と豪族の額縁 11月20日

 

先日から制作していた彫刻額縁サンプルが完成しました。

ようやく3つ目です。

 

木地を彫刻後、予定通り純金箔の水押しにして

すこし強めの古色を付けました。

想像通り派手ですし、なんだかちょっとだけ、

ガハハと笑うオジサン風な気がします。なぜだろう。

 

このデザインはイタリアのエミリア地方で作られた

1600年代の額縁を参考にしています。

エミリア地方といえばボローニャやパルマのある豊かな地。

ボロネーゼソースのパスタやパルマハムを食べながら

赤ワインを飲んでご満悦の地方豪族が、幼い息子の肖像画を描かせて

その絵を入れる額縁が出来たところ・・・なんて。

相変わらず勝手な物語を想像しています。


わたしにとって「イタリア古典技法」らしい額縁が出来上がって

感慨深い気持ちになりました。

フィレンツェの師匠・マッシモ氏に見て頂きたいな。

この次にフィレンツェを訪れるときがあれば持っていこうと思います。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

カサブランカに合わせた装飾を 10月16日

 

すこし大きめの‐KANESEIにとってですが-額縁をお届けしてきました。

先日制作途中をご覧頂いた

木地に直接石膏盛り上げ装飾をして純金箔を施したものです。

昨年2016年6月、展覧会用に額縁を作らせてくださった

出久根ちせさんからいただいたご注文で、

作品のモチーフはカサブランカの花。

額縁の四隅にも百合風の石膏盛り上げ装飾を入れました。

下の写真は、恵比寿にあるイタリア輸入高級インテリアのお店

「ABITARE」(アビターレ)さんにてお引渡しの際に

写真を撮らせて頂きました。


広い店内、美しい家具に囲まれて、作業部屋で見ていたより

作品もぐっと力強さと存在感を増したように感じます。


実物の作品は、もっと金が鮮やかで青は深い色なのです。

作品は9mm厚のパネル9枚に描かれていて

それぞれパネルの側面には鮮やかなオレンジ色が塗ってあるのですが、

組み合わせたパネル同士の隙間からオレンジ色がそっと見えて

何とも言えない繊細さと温かさを表現しているのでした。

 


額縁の打ち合わせをしたときに

「百合の絵に百合の額縁はしつこいかな?」とふたりで迷いましたが

作品と額縁が呼応するのもオーダーメイドならでは

ということで、額縁のデザインが決定しました。


額縁の内側側面と作品のベース部分には

ベルベット調チョコレート色のマットを貼り込んでいます。

古色の金と深い茶色、そしてベルベットの組み合わせは

とても良いなぁ、とニヤけています。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁s-2をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

(上から8、右から2です)

 

 

大きくなって、さらに装飾的に 9月07日

 

昨年暮にいただいたご注文の額縁が、8月に完成しました。

長らくお時間を頂戴してしまいました。

有名な画家であられたお祖父さまの最後の作品を納める額縁とのこと。

デザインはなんどかメールでご相談のやりとりをして

木地サンプル写真やスケッチをご覧いただいているうちに

「思い描いていたものにとても近いです」と仰っていただける

デザインにたどり着くことができました。

venezia-1 をベースにしていますが、だいぶ大きくて木枠の幅は

倍以上ある66mm、さらに線刻を足しました。

全面を純金箔のメノウ磨き、線刻と盛り上げで豪華です。

アンティーク仕上げの加工は強くなく、とのご希望で

軽い磨り出しと、ワックスはほんの少しだけ使いました。

 

ご家族の大切な作品のための額縁にKANESEIを選んでくださり

大変うれしく存じます。

ありがとうございました。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

服はシンプルが好きだけど 7月27日

 

KANESEIの額縁一覧「works」を見ていたら

黒い額縁をずいぶんと作っていることに気づきました。

もちろんお客様からのご注文で黒い額縁を作ることもあります。

ピンクや水色の額縁も可愛くて好きです。

古典技法の金の輝きの魅力にもとりつかれています。

でもなるほど、無意識ですがわたしの好みが

反映されているのですね。当然ながら、ですが。

 

今日ご紹介する額縁も黒一色です。

黒い額縁は実はかなり強い額縁で、作品を選びます。

今回、中に納められる作品が金箔を使った華やかなものなので

黒一色の額縁でも大丈夫、負けません。

以前に作った同じデザイン「kuro-acanthus-1」は黒と金でした。

金の代わりと言っては何ですが、黒の下に弁柄色を塗って

すこし磨り出しをしています。

黒の下に赤があると深みが出るように感じます。

いかがでしょうか。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

 

シリーズでも違う雰囲気に 緑のs&a-2 7月17日

 

2009年に作った「s&a‐1」という額縁の色違いの

ご注文を頂き、7枚完成しました。

「s&a‐1」はチーク材で濃い茶色に作りましたが

今回は濃い緑色で、というご注文でしたので

緑色がより美しく発色するよう、千洲額縁さんに特注で

ホワイトアッシュの木地を作っていただきました。

オーナメントを取付けて着色、ワックスで

アンティーク風に加工して仕上げです。

お客様がイタリアから買ってこられたボタニカルアートを

額装して完成しました。

 

濃い緑色と濃い茶色。

形のデザインは同じだけれど、長方形か正方形か、

色やライナーの有無でも印象はずいぶん変わるものです。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

最近オーナメントを使うご注文を続けて頂いています。

骨董市で購入した古い引手(箪笥の取っ手)を型取りして

石膏で作っています。

この石膏型取りについても近々お話したいと思います。

 

 

 

斜子織額縁 マゼンタカラー 6月26日

 

昨年に作った赤い斜子織模様の額縁

新しくマゼンタカラーでのご注文をいただきました。

赤よりマゼンタのほうがすこしモダンでしょうか。

下の写真はずいぶんと派手な色味に写っていますが

実物はもうすこし穏やかなマゼンタなのですよ・・・。

下書きにマス目を作って3本線を入れる と言う

単純な模様ではあるのですが、ちょっとしたコツがあったり

なにより向きを間違えないように 1マス飛ばしで入れねば。

ぼんやり流れ作業で描いていると ついうっかり失敗しかねません。

くわばらくわばら。

ひとまず斜子織模様が入りました。

これからライナーを付けたり裏処理をします。

 

赤の斜子織額縁とマゼンタの斜子織額縁、

どちらがお好みですか?

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

 

19世紀イギリスの雰囲気で その3 完成 6月15日

 

以前にお話ししていました額縁が完成しました。

19世紀イギリスで流行したスタイルです。

*過去の記事

19世紀イギリスの雰囲気で

19世紀イギリスの雰囲気で その2

「花輪」“corona di fiori”という名前にしました。

石膏等を塗らず、木地に直接箔を置く予定でしたが

まずは白木をステインで濃い茶色に染めてから

金箔ではなく金色の塗装に変更しました。

そして金塗装の上にまた茶色をかけています。

茶色+金+茶色仕上げ。

なにせ実物の「このスタイルの額縁」を見ながら

作ったわけでは無くて、本を見ながらの想像です。

でもまぁ・・・なかなか可愛くできたかなと思います。

いかがでしょうか。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

 

里帰りした額縁 妹額縁の誕生 5月29日

 

先日にご紹介しました里帰りした額縁の 妹分が完成しました。

基本デザインはそのままに 線刻模様はりんごの花を入れて

イニシャルを3人から4人家族に。

RさんとKさんはご両親、Yくんはお兄ちゃん

そして今回生まれたSちゃんです。

この額縁も、幸せなご家族に迎え入れて頂き

幸せに過ごしてくれるでしょう。

額縁もご家族の団欒のささやかな楽しみに なってくれますよう!

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

candelabrum-2 2月16日

 

 ラテン語と金色オーナメントの装飾をした

candelabrum」シリーズの2が完成しました。

candelabrum-1 の名前は左右に紫色で入れた

燭台のような模様からとりましたので

今回の額縁は本当は「candelabrum」ではないのですけれど、

木地の形や原型が同じなのでシリーズにしました。

   DSC_8096

シリーズ1は鏡を入れるために作りましたが、

今回のシリーズ2にはボタニカルアートの版画が入ります。

左右の装飾模様を外したので空間に広がりを与えて

納める版画の美しい色彩がより映えることを期待しています。  

ラテン語文字装飾の文章は

“ars cum natura ad salutem conspirat”

「藝術は自然と結合して健全なるものへと協力す。」

(ギリシア・ラテン引用語辞典より)

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。    

 

 

女の子と斜子織 8月08日

 

先日ご覧いただいた青海波の額縁に収まった版画は

もう1点とペアなのでした。

こちらはお正月の柄、ピンクベースで華やかです。

鶴亀に松竹梅、鏡餅、打ち出の小づちや海老鯛などたくさん。

 

さて、青海波の相棒はどんな模様にしようかしらん・・・

ピンクで女の子が好みそうな図柄、おめでたいし、

紅白にして、織物風の模様にすることにしました。

nanakoori-1 (2)

複数の縦糸横糸で織る方法を「斜子織(ななこおり)」というそうで

(1本の縦糸横糸の場合は平織)

この模様も古くからあるとのことです。

「ななこ」という響きも女の子の名前のようでやわらかですね。

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

男の子と青海波 7月28日

 

いままで日本画を納める額縁を作るにしても

和の模様を入れることはありませんでした。

でも今回初挑戦です。

かわいらしい男の子のおもちゃの版画で

-独楽や凧、デンデン太鼓に引き車など-

ご依頼主の方からも「額縁も遊んでほしい」とのこと。

案外簡単に行くかな、と思いきや

悩みに悩み、迷いに迷いました。

 

そして伝統的な模様の青海波を入れてみることにしました。

穏やかな波がつづくおめでたい模様で

男の子の健やかな成長と暮らしが続くよう、との思いです。

いかがでしょうか。

seigaiha-1 (2)

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

彫る その後 2月11日

 

先日彫り始めた額縁は、ようやく彫刻が終わりました。

結局箔仕上げではなく茶色に着色して

ワックスで仕上げることに決めました。

hori-acanthus

それにしても、デザインは典型的なスタイルですが

茶色にするとイタリア風味はゼロです。

無国籍風・・・ううむ?

hori-acanthus-1 (2)a

白木で生々しかった木地が変身し、

KANESEIらしい額縁になりました。

彫刻、楽しいです。

しばらく彫刻熱を温めたいと思います。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。左から3、下から3です。

 

 

大きなfridoできました 1月07日

 

先日ご覧頂いた新しい frido は、無事に完成しました。

「汚しを沢山かけて下さい」とのご注文でしたので

銀箔の艶を押さえて茶色のワックスでアンティーク風に。

磨り出しはあまりしていません。

DSC_7646a

銀と金のあいだのような色合いに上がりました。  

 

この額縁は長野県の上田市立美術館所蔵の山本鼎の版画が納められ、

12月26日より2月26日まで新収蔵作品展でご覧いただけます。

また、bologna.b の額縁も同時に展示されます。

お近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。  

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

錫の色 11月30日

 

イタリア留学中に衝動買いした錫のポットが

いまは玄関の棚に飾ってあります。

なんとなく、中世の松明が掲げられた薄暗いお城の

大広間で髭モジャの領主が錫のジョッキで

土俗的なお酒をあおっている・・・そんな雰囲気が

わたしが勝手にイメージする錫でした。

suzu

先日おおきな画材店に行った時、新しい塗料が並んでおり、

金色銀色に混ざって錫色がありました。

これは買わずばなるまい!と購入して使ってみたのが

今回の額縁です。

錫の色。

銀ともステンレスとも鉄とも違う。

プラチナを柔らかくしたような、そんな輝きです。

クラシカルな額縁ですが、今回は我ながら珍しく

ワックスのアンティーク仕上げにはしませんでした。

「額縁とポートレート」展でギャラリーウィンドウに置いた

いわば「展覧会の顔」であった教会の写真のために作った額縁。

いかがでしょうか。

DSC_7538

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。右から2、上から6です。

 

 

3つの正方形 七五三の写真フレーム 11月16日

 

ついこの間生まれたと思っていた友人Aさんの愛息Sくん。

あっという間に七五三を迎えました。

素直で元気、それがなによりです。

 

ご家族で撮影した記念写真3枚を入れる額縁のご相談をいただきました。

壁にかけるのではなくて、出窓に並べたいとのこと。

ひとつの額縁に3枚入れるか、それぞれ独立させるか・・・

写真の縦横もあるのでバランスがなかなか難しい。

結果、正方形の額縁3枚に写真をそれぞれ納める形に。

額縁は蝶番で繋がっていますので自立します。

飾られるお宅はイギリスのアンティーク家具が並ぶインテリアなので

額縁もインテリアにあわせて木地にワックスでシンプルにして

マットに少し装飾を加えました。

気が向いたらマットごと3枚の並べ替えも可能です。

DSC_7209

Sくん、そしてお母さんのAさんとご家族のみなさま

七五三おめでとうございます。

大切な記念写真の額縁を作らせていただき

ありがとうございました。

 

幸せな家族の風景。

感慨深いです。

 

 

リッカルディ宮殿の石垣 11月02日

 

細い筋模様がはいっている木地にすこし彫刻を加えて

シンプルな木地仕上げの額縁をつくりました。

ギャラリー林でただいま開催中の

「額縁とポートレート」展に出品しております。

DSC_7508

さて、いつものように名前を付けねば。

それにしてもこの模様、どこかでみたような?

盛り上がった四角が組み合わされている。

フィレンツェのリッカルディ宮殿の石垣(石壁)のようです。

DSC_7516

この額縁の名前は「ishigaki-1」に決めました。

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

生みの苦しみ 10月22日

 

当然のことながら、思い描いた通りの額縁が

ひょいっと完成するなんてことはあり得ません。

それは分かっているのだけれど。

 

試行錯誤を繰り返して完成した額縁は

思い入れも沢山です。

なるほどなるほど、こうしたらああなる。

この方法ではダメ。

ならばこうしたらどうだろう?

その繰り返し。

色々と得ることも多い実験的制作でした。

また当然ながら、この技法はこれから進化させねばなりません。

が、ひとまず今回の額縁は完成といたします。

いや、中間発表的なところ、です・・・。

kirikami

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

サーカス一座にはきっといる 10月15日

 

先日までサイケデリックだったアルルカン額縁は

アンティークな仕上げにして完成しました。

DSC_7515

目が回りそうだった色は落ち着いたトーンになって

めざしていたアルルカンにすこし近づいたような気がします。

DSC_7511

むかしから「古めかしいサーカス」の雰囲気が好きです。

2009年のブログにも「悲しいサーカスの配色」のタイトルで

お話していたような昔のサーカス。

そんな一座に必ずひとりいるピエロの衣装は

(ピエロとアルルカンは違いますけれど)

こんな配色なのではないかな、と想像しています。

DSC_7514

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。下から3右から3です。

 

汚し楽し  10月01日

 

前回ご覧頂いた、17世紀にシエナで作られた額縁を

モデルにしたものが完成しました。

今回は仕上げの汚しを思う存分ほどこすことに。

ツルピカだった額縁をコテコテに汚していくのは可哀想な、

でも楽しい作業なのです。

siena17c (2)

何百年も昔からお屋敷に存在していて、ホコリがたまりつつも

繰り返し掃除され、部屋の模様替えで何度も移動させられた額縁。

もしかしたら屋根裏に仕舞われて、雨漏りや嵐の隙間風にさらされて

カビが生えてしまったこともあったかもしれません。

そんな風にたくましく生きてきた(?)額縁のイメージで作りましたが・・・

いかがでしょうか。

siena17c (3)

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。右列上から3番目です。

ギッシリでスッキリ 9月10日

 

ふだん、全面純金箔で装飾もフルに入った額縁の

ご注文をいただく機会はそんなにありません。

ですが、atelier LAPIS の額縁教室では

古典技法らしいクラシックな額縁制作が人気ですので

複数の技法を盛り込んで、全面を箔で覆い、

強めの古色仕上げを指導する機会が多いのです。

楽しそうな生徒さんがうらやましくて、

わたしも古典技法らしい額縁を作りたい!との欲求がムラムラでした。

 

仕事の合間にガサゴソと、小さな額縁を作りました。

ギッシリ装飾を詰め込んで、思う存分たたいて汚してボロボロ風味。

石膏盛り上げ装飾も角も欠けて、箔もだいぶ磨りました。

家族は「さっきまで金でピカピカだったのに!」と不満気ですが

良いのです、だってこれが作りたかったのですもの。

「the 古典技法でボロボロ風味」な額縁を作ることができてスッキリ!

フィレンツェの修業時代を思い出しつつの気分転換でした。

16-2.2015

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

そうしてできた額縁は 8月24日

 

先日の「落書きいちばん」でご紹介していた額縁は

描いたり消したり、オーナメントをあっちこっち検討したり

実はなかなかデザインが決まらないのでした。

そうして、ようやく出来上がった額縁。

s-alloro-1a

額縁師匠マッシモ氏から頂戴した古い金具から型取りした

花のオーナメントと、月桂樹を石膏盛り上げで入れました。

オーナメントを、四隅に入れるか中央に入れるかで

雰囲気も印象もガラリと変わります。

alloro-1b

静物画やバストアップの人物画などに、いかがでしょうか。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

イメージのはじまり 8月03日

 

古い物が好きで、骨董市やアンティークショップに立ち寄ります。

そんな時に目に留まって、頭の片隅にイメージとして残っているものは

食器、家具、古い布製品や絵葉書などいろいろ。

配色や手触りの記憶が少しずつ溜まっています。

それら記憶がなにかの拍子にふと蘇って、額縁のデザインに繋がります。

 

フランスの使いこまれた大皿は、多角形で装飾はほとんどありません。

灰色の土に白い釉薬がかけてあって白の下に灰色が透けていました。

長い間使われて、茶色のシミや傷が沢山残されているのが印象的でした。

この額縁はそのお皿の記憶から。

イメージ元のお皿よりも装飾は沢山ですけれど。

piatto2

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

おじさんの名前が決まらない 7月13日

 

「つーとん」彫刻をほどこした額縁が完成しました。

「つーとん」とは丸と棒の典型的な連続模様に

atelier LAPIS で付けたニックネームです。

 

真鍮の薄板と太鼓鋲で装飾をしたのですが、

なかなか面白い額縁ができたかな、と思っています。

tuton-1

 

さて、完成した額縁には分類するためにも名前を付けねば。

それがなかなか決まりません。

この額縁、作っている最中にわたしは密かに

「おじさん」と呼んでいたのでした。

なんだか・・・イギリスの田舎にあるテューダー朝様式の

パブにいる、お腹の出た赤ら顔のおじさんのような。

あるいはサンチョパンサのようなイメージなのです。

いえ、テューダー朝ともドン・キホーテとも関係の無い額縁ですけれど。

 

「ojisan-1」ではさすがに気の毒なので、無難に

「tuton-1」という名前にきまりました、というお話でした。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。(左から3、上から4)

どうぞご覧下さい。

 

 

留め切れの美醜 6月18日

 

古典技法の額縁制作では、木地にニカワで溶いた石膏を塗り磨き

その上に箔をはったり色を塗ったりと装飾を加えます。

この石膏地というのが曲者(?)です。

水押しで箔を貼り磨くには最適の硬度であり、また

垂らし描きで作る盛り上げ装飾もこの石膏ならではです。

でも湿度や温度によって、そして木地の収縮によって

四隅の接合部分にひび割れが入ることがあります。

これは「留め切れ」と呼ばれる現象です。

木地の切断や接着に工夫をしていますが

留め切れが出来てしまうのは古典技法の宿命のようなもの。

額縁の強度や構造には全く問題ありません。

ご注文をいただく前、打ち合わせ時にお客様にはご説明し

ご理解いただけるようにしています。

tome (1)

確かに、せっかく注文して作った新しいピカピカの額縁にひび割れがあるのは

嫌に思われるお客様もいらっしゃいますし、当然です。

ですがこの留め切れ、アンティーク仕上げにするには歓迎される場合もあります。

割れ目にワックスや「ニセモノほこり」の汚しが馴染み

意図して作ったヒビで無いだけにとても自然に古い雰囲気を出します。

イタリア留学時代、お世話になっていた額縁師匠マッシモ氏に

「角が割れてしまったけれど、直したほうが良いか」と訊ねたら

「なぜ直す必要がある?自然な割れがある方がさらに綺麗だろう?」と

言われたことがありました。

留め切れが出来てしまうなら、それを生かす方向も。

美意識はさまざまです。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

色いろいろ、模様いろいろ 6月15日

 

先日ご覧頂いた、このピンク色の額縁primavera-2 は

「works」ページ内の「classical」、最上段にある

primavera-1 額縁の色違いです。

水色のprimavera-1 は汚しをつけてアンティーク仕上げですが

ピンクのprimavera-2 は汚さずに艶消し仕上げに。

盛り上げ装飾のデザインも木地も同じですが、

色と仕上げを変えると印象も変わります。

primavera1-2

そしてひとこと「ピンク」といっても様々です。

これまた「works」ページ内の「classical」、最上段にある

pink-1 額縁は、木地も同じ、ピンクも同じですが

青味のあるprimavera-2 と黄味のあるpink-1 は

やはり違う印象が面白い。

pink1-2

 

大きな画材店やデパートに入っている額縁コーナーには

さまざまな白い額縁は見かけますが、ピンク色の額縁はあまり見ません。

KANESEIでご注文いただく額縁の色で、トップ3に入るのがピンクなのです。

そして静物でも人物でも風景でも、意外に受け入れ範囲の広い色でもあって

実は需要があるピンク額縁です。

 

ご注文下さったお客様に許可をいただき、作品を納めた状態の

primavera-2 の写真です。

写真撮影は色の表現が難しくて。練習せねば・・・。

siratama-1a

siratama-1b

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

 

デザイン画からのイメージ 5月25日

 

KANESEI ではほぼすべての額縁が受注製作です。

お客様と打ち合わせをして おおまかなデザインなど

ご希望を伺ったあとは デザイン画にまとめて見て頂きます。

実物大の部分画と全体の完成図 そして仕様が書かれています。

wash2-b

お客様には言葉でも「こんな質感で色はこんな風に・・・」などとお話して

作品と額縁に納められた様子を想像しご理解頂くようにしますが

この図も完成した額縁の姿を想像して頂く参考になれば と思います。

 

上の図から制作したのが下の額縁です。

ペン画の図と実物と・・・いかがでしょうか。

wash2-a

基本はシンプルに 木地に銀。

内側の銀箔で装飾したラインに切り込みを入れて

ほんの少し遊び心もあるようなイメージで作りました。

この額縁には雪の風景画を納めます。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

茂る・垂れる 2月23日

 

正方形のパステル画のためにご注文いただいた額縁は

蔦をモチーフにして石膏盛り上げ装飾を入れました。

「右上には垂れる蔦 左下には茂る蔦」とのご希望です。

 

ひとつのモチーフを繰り返し入れる時は作業も繰り返しますから

同じ形をきちんと同じ高さと大きさに揃えますが

非対称の場合は繰り返されるデザインはほんのわずか。

絵画のようで作る楽しみも難しさも増します。

これもフルオーダーの手作りならではのデザインです。

tuta2015

色は金とベージュピンク 蔦の植物模様を非対称に。

そして金の部分には水平に2本の線を線刻で入れて艶あり仕上げ。

マットの色 幅も細かくご相談しました。

今回はご注文下さった方のご希望が明確で さまざま取り入れています。

デザイン画を描きご確認いただいて いざ制作。

ご注文主の女性らしい優しい雰囲気の額縁が完成しました。

2015-02-18

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

ナミナミヒビヒビ 12月15日

 

新しく完成した額縁には マイブーム(死語!でも使ってしまう)の

ひび割れとレリーフをいれています。

タイトルのナミナミヒビヒビ(波々罅々)模様です。

Atelier LAPISの展覧会で発表した 鏡入り額縁の制作で試した技法を

いよいよ本番で使いました。

内側には木地を細く見えるように入れてアクセントにしています。

namihibi

LAPISの鏡入り額縁のときは艶消し仕上げにして

レリーフはもっと複雑で浅いものでしたが

好きなように 好きなだけ10月30日

今回はレリーフ模様をずっとシンプルにして強調し

艶あり仕上げにしました。

なんだか陥入の入った白薩摩の肌のようになりました。

DSC_6942

 

箔を使ったときも艶消し仕上げがほとんどで

艶あり仕上げはあまり作ることがありませんでしたが

艶があるとより明るく生き生きとした雰囲気に。

これから艶あり仕上げの額縁制作の機会も増えそうです。

 

この額縁には遊ぶ子供のドローイングを納めます。

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

紳士とつばめ 4月03日

 

DSC_6374

型取りした小さなつばめを小箱に。

イメージは「ヨーロッパの紳士が

書斎で楽しむ秘密の小箱」です。

思い出の品をしまっておいて

仕事が終わった夜や休日の午後に眺めて

リラックスしたり記憶をたどったり。

そんなイメージです。

黒と金にしましたが…いかがでしょう?

DSC_6375

「works」内「other」にこちらの小箱をアップいたしました。

どうぞご覧ください。

 

 

 

銀とタモの額縁 2月20日

 

1月末まで開催しました展覧会「Le déclic」に向けて

作った額縁のひとつです。

DSC_6049

木地にボローニャ石膏を塗り磨き 細い線刻を入れ銀箔。

内側にタモ材の細木をあてがってみました。

ワックスでアンティーク仕上げにしています。

DSC_6046

酸化させて黒く仕上げる銀と

磨いたままの白い輝きの銀は

同じ素材を使っているのに劇的な違いがあります。

DSC_6277

上は実際に作品を入れて展示した状態です。

銀の白い輝きとマットの白の間に

細く濃い木の色で「区切り」を作りました。

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

銀の表現いろいろ 2 12月19日

 

先月ご覧いただいた「銀の表現いろいろ」でご紹介した額縁は

http://www.kanesei.net/2013/11/21.html

その後しっかり黒く酸化して

いつもの銀色とはちがう趣になりました。

DSC_6027

墨色から金茶色のグラデーションのなかに

紫や青も見え隠れしています。

DSC_6037

この色の変化は酸化の過程でできた偶然の結果。

その斑も面白さを加えてくれていると思っています。

DSC_5996

これらの額縁は  EMON PHOTO GALLERY で開催中の

飛田英夫写真展にて使って頂いております。

http://www.kanesei.net/2013/12/09.html

 

「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

緑色があるのです 11月07日

 

冬に展覧会が行われることになり

秋の今から少しずつ制作しています。

 

「黒い螺旋」を新しく作りました。

以前ご覧いただいたものは 下地に赤色を使いましたが

http://www.kanesei.net/2012/09/06.html

今回のものには 深緑色を使ってみました。

image (9)

image (11)

写真では あまり緑色が見えませんね。

赤色ほどコントラストがありませんので華やかさ(?)はありませんが

よーく良く見てみれば深緑色 そんな程度。

でも確実に下地の色の効果はあるものです。

「実は緑があるのですよ・・・」と額縁がつぶやいているようです。

 

赤い下地はハッキリとした強い印象 深緑色は奥行きのある趣

そんな雰囲気になったと思っています。

 

 

印象の変化をたのしむ 10月10日

 

数年前に偶然見かけて手に入れた

小さな版画作品があります。

「プラハの作家」とだけ書かれていたので

作者の名前も作品タイトルもわからない小品ですが

プラハの天文時計塔がある美しい風景です。

praha1

上の写真は もともと我が家に来た時にはいっていた

黒いシンプルな額縁で 最低限の仕様のもの。

ちょっと気分を変えようと思い 手元にあった

ハガキサイズの額縁に入れ替えてみることにしました。

 

ひとつ目は 木地に金の装飾が入った額縁。

印象が明るくなったようです。

作品のイメージも少し楽しげな雰囲気に。

praha2

 

つぎは彫刻の入ったもの。

「works」ページの「classical」にある「FIORE-2」スタイルです。

上の額縁より色が濃いぶん シックな雰囲気です。

そして作品に広がりが出たような印象になりました。

praha3

 

同じ作品も 額縁によって印象が変わります。

シンプルが一番!と最初の黒い額縁を選ぶも良し

お家のインテリアやお好みに合わせて または季節ごとに

額縁を着せ替えて飾るのも楽しみ方のひとつです。

いかがでしょうか?

 

 

ドラキュラ伯爵のベッド ふたたび 8月08日

 

6月に完成したバースプーン用の変形額縁は

http://www.kanesei.net/2013/06/13.html

その後 二つ目のご注文をいただきました。

bara1

ひとつ目の額縁はバースプーンを留めつけてあり

裏から木ネジで閉じる構造にしましたが

新しいものは額縁というより宝石箱のような構造です。

ガラスの入った蓋を蝶番で固定し 開閉できるように。

bara5

底は前回同様に黒いベルベット仕上げですが

ベルベットの下には薄いコルクシートが貼り込んでありますので

軽いものなら虫ピンで刺して納めることができます。

bara4

そして留め金で閉じます。

bara3

この留め金に房飾り(タッセル)をつけたら良いな・・・

というのは わたしの個人的好みですけれど。

 

この額縁には葉巻に巻いてあるテープ状のラベルが

いくつも納められるそうです。

蓋の開閉が簡単なので ラベルの入れ替えも容易です。

bara2

 

たとえば 標本の展示や長い首飾りの収納も良いかもしれません。

 

こちらの額縁も浅草にあるバー用品とグラスの専門店

「グラスファクトリー・創吉」さんでご覧いただけます。

どうぞお立ち寄りください。

創吉: http://sokichi.co.jp/

 

 

黒い穹隅 8月01日

 

新しく完成した小さな額縁の名前は迷い

なかなか決まりませんでした。

pennacchio-nero5

額縁の中に楕円の装飾板を入れたデザインは

古くからあってオーソドックスなものです。

おそらくこの形の額縁には決まった名前があるのだと思いますが

わたしは「黒い穹隅」(pennacchio-nero)にしました。

穹隅とは建築用語で三角小間のことだそうです。

pennacchio-nero6

黒の下に赤を塗って すこしの磨り出しをしています。

もうすこし赤を感じられる仕上げにしても良かったかもしれません。

 

なかに何を納めましょうか・・・

肖像画 静物画 風景画 それとも モノクロの写真?

いつもは作品に合わせて額縁を作りますが

まず「額縁ありき」で作品を選ぶのも楽しいものです。

pennacchio-neo3

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

* また通販サイト「ahico」にて販売中です。

そちらのページもぜひご覧ください。

ahico artist market place: http://www.ahico.net/

 

きのこのこ 7月18日

 

金を使ったツマミのご注文を頂きました。

「works」ページ内の「other」にある giglio の模様です。

funghi-1

模様はgiglioとデザインもサイズも同じですが

木地の形が違いますので 雰囲気も少し変わり

「works」の giglio (下の写真右)よりクラシカルです。

funghi-2

 

 

このツマミを作っている間ずっと頭から離れない歌 ・・・それは

「きのこっのっこーのこげんきなこ」という歌詞から始まるCMソングでした。

横から見ると さらにきのこです。

funghi-4

左のふたつがマッシュルーム 右がエリンギ。

すっかりわたしの中で この子達は「きのこ姉妹」になりました。

 

ちなみにイタリア語で「きのこ」は “fungo”(単) でフンゴと発音します。

「きのこが一つ きのこが二つ・・・」は “un fungo, due funghi…” となります。

イタリア語を勉強し始めたころ この「フンゴ」という音が面白くて

頭の中には「鼻息荒く頑張っているきのこ」のイラストが広がりました。

そしてこの単語はすぐに記憶することができたのでした。

そんな思い出。

 

 

小箱の使いみち 7月01日

 

昨年11月に手に入れた タンブリッジ・ウェアの小箱は

http://www.kanesei.net/2012/11/15.html

その後もしばらく空っぽのまま

箱としての仕事をせずに飾られていましたが

最近ようやく役割が与えられました。

scatolina1

箱の中には 引出し用ツマミのサンプルを仕舞いました。

scatolina2

小さな箱に小さなものがぎっしり。

「小さなもの好き」なわたしとしては

なかなか楽しい小箱になりました。

 

*「works」内「other」に新しいツマミを5つアップしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

三つ子は踊る 6月27日

 

「FIORE-2」デザインの額縁3点を制作中です。

木枠が完成したので記念撮影をしました。

これからガラスと作品を入れて額装し

お届けの準備を整えます。

fiore-2b

3つとも同時期に同じ気持ちで作っているのですが

少しずつそれぞれに特徴があります。

それが機械で画一的に作る額縁との大きな違いです。

「手作りの特徴」と言ってしまえばそれまでですが

不安定さをいかに減らしつつ でも「揺れ」は残し

KANESEIの額縁を選んでくださるお客様に

納得していただけるレベルの額縁を安定して作るか・・・。

これがわたしの目下の そして永遠の課題です。

 

さて この3つ子の額縁。

制作中は地味な外見(?)だと思っていましたが

完成してみたら なんだか楽しげに踊る女の子3人に見える・・・のは

わたしのひいき目ですね。ハイ。

fiore-2a

 

 

匙の額 6月13日

 

先日ご覧に入れたバースプーン用の変形額が完成し

http://www.kanesei.net/2013/05/20.html

無事にお届けしてまいりました。

saji1

上の写真 額縁を横断する白い帯3本は

図らずも写ってしまった天井の模様ですが

バースプーンと交差して なんだか十字架風になって

ドラキュラ的雰囲気を演出していたりして。

 

スワロフスキーとブラックダイヤモンド そしてシルバー

一番美しく見えるバックを考えました。

当初は白い薄手のシルク布 または臙脂色や深緑

色々検討しましたが 最終的に黒のベルベットに決定しました。

無難と言えば無難ですけれど・・・スプーンの白い輝きが

黒いベルベットで引き立ち際立たせられたかな と思います。

長方形の額縁では 細長くてバランスがとり辛いスプーン用額縁も

変形六角形にすることで 安定させることができました。

 

横から見ると 本当に棺のよう。

saji2

 

こちらの額縁は 浅草にあるバー用品とグラスのお店

「グラスファクトリー 創吉」さんでご覧いただけます。

もちろん この美しいバースプーンもご購入いただけます。

どうぞお立ち寄りください。

創吉: http://sokichi.co.jp/

 

 

ローマ 陽の当たる午後に 5月06日

 

最近完成した額縁は いつものように

石膏地に盛上げ装飾でアカンサスの葉を入れて

ワックスでアンティーク仕上げにしました。

黒と茶色と少しの金。

モノクロの写真が額装される予定です。

bousi-2

ローマにある古い屋敷の 午後の陽の当たる白い漆喰壁に

かけてみたらどうだろう・・・

そんな想像をしました。

bousi-1

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

新しいツマミ2種 3月18日

 

ひさしぶりに引出用のつまみを2つ作りました。

DSC_5531

左は純金箔の装飾と深緑の着色

右は同じく純金箔の装飾と木地部分を茶色に着色。

どちらも艶あり仕上げで アンティーク風にはしていません。

 

左のつまみを作っている最中は 深緑色は渋いし

(写真の色よりもう少しモスグリーンに近い色です。)

地味な仕上がりになるかと思いきや やはり金箔と艶の力で

想像以上に華やかな強い印象に仕上がりました。

DSC_5539

つまみの後ろはネジ式になっていて3mm径の規格サイズ。

ドライバー1本で簡単に付け替えが可能です。

もちろんご注文に応じてお好きな色でお作りいたします。

一般に市販されているつまみに使われている金色は

塗料がほとんどで 純金を使ったものはあまり見かけません。

毎日身近で使う家具に 小さな変化を加えてみませんか?

 

* 「works」内「other」にこちらのつまみ2点をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

 

夢の世界のままに 1月14日

 

先日完成してお届けした額縁は

ディズニープリンセスの版画作品を納めた額縁でした。

アニメ映画で見慣れたプリンセスの姿も

限定版画作品になると 趣があって

夢の世界から抜け出た姿そのままです。

その雰囲気に沿うように 額縁もピンクとゴールド。

お客様のご希望でもありましたが

プリンセスの世界を完成させるために

必要な最後の魔法(?)の2色でした。

 

 

 

新・FIORE 12月17日

 

先日の額縁FIORE新・旧のお話。

新しいFIOREが完成しました。

名前は「FIORE-2」(そのまま・・・)でございます。

 

やはり木地デザインは近いけれど

似て非なるもの。

完成した額縁の趣も すこし違いました。

「FIORE‐1」の木地はフランス製。

「FIORE‐2」の木地は日本製。

心なしか「FIORE‐2」は和洋折衷の

天平風・・・(図々しい!)に感じるような気もします。

ところで12月6日のブログで追記いたしました

「FIORE-1」の木地購入先が見つかった件ですが

http://www.kanesei.net/2012/12/06.html

(後日に追記は削除しました。)

やはり現在は輸入中止になったとのお知らせが

代理店から届きました。

残念なことです。

「FIORE-1」は参考商品に戻しました。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

また通販サイト「ahico」にて販売中です。

そちらのページもぜひご覧ください。

ahico artist market place: http://www.ahico.net/

 

 

3人で1つを 12月13日

 

ガラスや磁器の絵付けを仕事としている友人2人と一緒に

結婚のお祝いの額縁を作りました。

贈る友人の可愛らしい雰囲気に合わせて

ガラスに教会や鳩 リボンやティアラなどの

愛らしいモチーフをまず2人が絵付けをし

わたしが作った額縁に入れる合作です。

 

彼女たち2人のオリジナル作品を知りつつも

どんな絵付けが完成されるのか

とても楽しみでした。

それぞれ普段は違う雰囲気の作品を作っていますが

こうして一緒にひとつの作品にまとめるのは

緊張感もありワクワクする作業でした。

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

太鼓男の小箱 11月05日

 

昔からなぜか「鼓笛隊」と「サーカス」の雰囲気が好きです。

中学生の頃 美術室前に貼ってあったマネの「笛を吹く少年」の

展覧会広告ポスターを 先生にねだって持ち帰った嬉しさを思い出します。

小太鼓の軽快なリズムに合わせて様々な楽器での行進曲。

おもわず一緒に歩きたくなります。

 

小箱に太鼓男(?)を描きました。

ボローニャ石膏の下地に卵黄テンペラとグァッシュで彩色。

仕上げにワックスでアンティークの趣を出しました。

以前ご紹介した本「中世ヨーロッパの服装」に載っている図です。

http://www.kanesei.net/2012/02/20.html

解説によると国民軍の兵士だとか。

美しい華やかな衣装の姿は兵士というより

パレードの花形鼓笛隊のようです。

「works」内「other」にこちらの小箱をアップいたしました。

どうぞご覧ください。

また通販サイト「ahico」にて販売中です。

そちらのページもぜひご覧ください。

ahico artist market place: http://www.ahico.net/

 

 

二つの喜びをもって 9月27日

 

ひとり気ままに好きな額縁を作り始めると

いつも小さな額縁を作ってしまいます。

元来小さなものが好きなこともありますが

大きな額縁に比べれば作業時間が少ないので

思いついたデザインを「ぱっ」と形にでることも

理由の一つかもしれません。

そうして完成した額縁は 思い描いた通りだったり

予想外の雰囲気に変身していたりと

わたし自身もどんな額縁が完成するか分からない

ある種の特別な楽しみもあります。

 

お客様からオーダーを頂いて 設計やデザインを図面にし

心構えを持って制作した額縁をお届けできる喜びと

実験的な勝手気ままな額縁制作の喜びと

2つの喜びの作業を良いバランスで続けられることが

額縁職人としての理想の仕事・・・と思っています。

 

今日ご覧いただく額縁も そんな「勝手気まま」に

好きなデザインと色で作ってみた額縁です。

金のリボンがくるくると踊ります。

額縁の表情も なんだかわたしの心の状況を映して

のんびりした雰囲気を漂わせているような気がします。

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

黒い螺旋 9月06日

 

「黒い螺旋」(spirale-nera)

なんだか探偵小説のタイトルのようですが

新しく作った額縁の名前です。

昨年のイタリア旅行で仕入れた飾り装飾を使って

なにか作りたいと思っていたのですが

ようやく小さな形になりました。

下地に弁柄色を塗ってから黒色を重ね

すり出して すこし下地の弁柄を出しています。

仕上げはワックスと「にせものホコリ」で

アンティーク風にしてあります。

久しぶりに 思うまま 気ままに作った額縁で

楽しい作業ができました。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

銀の仕上げ様々に 8月13日

 

先日ご覧いただいた「銀の4姉妹」のひとつ

gin-fn3 は 違う色味の額縁も同時に作りました。

どちらも同じ赤色箔下トノコに銀箔の装飾ですが

ひとつは黒色ワックスで強い汚しを入れ

もうひとつには茶色のワックスで色を与える程度に。

同じデザインの額縁も

黒は力強く男性的に

茶は優しく女性的な印象に感じます。

どちらがお好みでしょうか?

 

 

Quattro sorelle d’algento 銀の四姉妹 8月06日

 

久しぶりにご覧いただける新しい額縁が完成しました。

銀箔を使って黒い汚しを入れたシリーズ4点

名付けて「銀の四姉妹」です。

少し力強い雰囲気で仕上がりました。

 

モノクロで骨董品を撮影した写真を納めるために

ご注文いただきました。

額縁のデザインとしてはクラシックで無難なものですが

銀で黒い汚しを入れると モダンな趣もあるような

不思議な仕上がりになりました。

 

ひとつは以前からある「frido」のデザインですが

汚しの色が違うと雰囲気も変わります。

線刻の溝や盛り上げ装飾の凹に黒いワックスが入り込んで

模様を強調させてくれました。

* 「works」内「classical」にこちらの額縁4点をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

 

 

新旧共に 1月12日

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額縁制作に用いる材料にも

古典的な膠や箔下トノコのようなものから

樹脂 プラスチック系の材料や接着剤など

新しく便利なものが続々と登場しています。

KANESEIが「古典技法額縁」と名乗っている以上は

古い技法をベースに制作をするのが基本ですが

場面や目的によっては新しい材料を加えて

より完成度の高い額縁を制作するようにする

フレキシブルな感覚も必要・・・と思っています。

分野は違うけれど物作りを行っている方や

材料に詳しい方にお会いすると

思いがけない方法や道具を教えて頂けて

とても勉強になりますが なにより楽しくて

そんな時のわたしは きっと貪欲な目つきに

なっているのではないでしょうか。(笑)

.

今日ご覧いただく額縁は

木地に下地(ボローニャ石膏の代わりとなるもの)が

すでに塗布された竿を使っています。

新技術によって作られた竿でアンティーク風の額縁。

KANESEI風味の額縁に仕上げました。

dsc_4623

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

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今も昔も 12月08日

 

最近 灰色と金の額縁のご紹介が続いています。

作品に合わせたら偶然 灰色ばかりになりましたが

この色の組み合わせが好きなのだ と今更ながら気づきました。

 

さて・・・この額縁の上部にひとつ

花形の金具から型取りした石膏を 装飾に付けました。

この金具は わたしの額縁師匠マッシモ氏から頂いたもので

100年以上前の金具だとか。

15ミリ程度の小さなものですが 繊細で

たいへん可愛らしい細工金具です。

medaglia

 

今から100年前のイタリアといえば

1861年にヴィットリオ・エマヌエーレ2世によってイタリアが統一され

1922年にムッソリーニが首相になる直前 といった頃。

日本は明治の終わりから大正にかけての頃で

世界的にも不穏な時代です。

そんな時代を生きていたイタリアの職人たちは

案外たくましくて 現在のイタリア人同様に

熱い政治討論を仲間と繰り広げながら

日々 懸命に仕事に励んでいたのだろう・・・と

想像をたくましくすると

この小さな100年前の金具も 益々愛おしく感じます。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

carthago 11月28日

 

北アフリカにあった古代都市 カルタゴ。

ルネッサンス時代のイタリア フィレンツェの画家ペゼリーノが

このカルタゴのアレゴリーを女性像として描いています。

毎年暮の展覧会「小さい小さい絵」展に出品するテンペラ画で

カルタゴのアレゴリーを部分模写しました。

原作は羊皮紙に描かれたミニアチュールですが

わたしは石膏地に卵黄テンペラで。

406px-francesco_di_stefano_-_allegory_of_carthage1

Allegory of Carthage 1447~1448  Francesco Pesellino

Hermitage Museum,Saint Petersburg

carthago-2


ルネッサンス時代のフィレンツェではピエトラ・セラーナと呼ばれる

灰色の石が建築で好んで使われていたそうです。

この額縁は いわゆるフィレンツェスタイルではありませんが

灰色はフィレンツェのルネッサンス時代を

イメージさせると言えなくもない・・・かもしれない・・・

などと思っています。

carthago-1

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

色にもご縁がある 8月22日

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pink2011-3

先日ご覧いただいたホタテ貝の額縁は

金とピンクで装飾して なんとも可愛らしい雰囲気に。

アール・ヌーボーの明るい色が使われた

版画作品を額装して 完成です。

ピンクはお客様が選ばれた色ですが 振り返ってみても

ピンク色の額縁を作る機会が多かったように思います。

わたしの提案の場合もあれば 

今回のようにお客様のご希望の場合もあります。

ずいぶん以前にお話したように ピンクの服や

小物を持つことはあまり無いわたしですが

どうやらピンク色とのご縁は深いようです。

pink2011-2

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

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少しの違いでも 7月18日

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額縁を彩色するのは 作業のかなり後半です。

木枠を作って石膏を塗り磨き 装飾を入れて箔を貼り・・・

そして彩色です。

ご依頼主の方とデザインをご相談する時点で

色はお伝えしていますが(ベージュとか渋い緑色など)

微妙な色の加減は実際に塗る時点で決定します。

それまでの作業時間中 額装する作品と額縁を並べて

カラーチャートで考えたり ただぼんやり眺めてみたり

そうした時間を過ごしています。

下の写真は先日完成してお届けした額縁2点です。

どちらも「ベージュ色」ですが

左の額縁は赤味のあるベージュ

右の額縁は緑を感じるベージュに仕上げています。

並べても大きな違いはありませんが

この少しの違いで 絵に合わせた時の表情が

ガラリと変わります。

額縁は「作品に一歩下がってそっと寄り添うもの」ですが

存在の意味や大きさは少なからず在るものなのです。

wash-2-2

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直線それぞれ 7月04日

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先日ご覧いただいた線刻模様をいれた額縁は

その後 ベージュに彩色して

艶消しの金箔で仕上げました。

フリーハンドで入れましたので

ふらついていたり 間隔も揃っていませんが

定規で引いた美しい直線の並列とは

一味違う趣があると思っています。

wash-11

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧ください。

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空想の植物 4月14日

 

はじめてのデザインを彫り終わってみたら

当初はアカンサスの葉のつもりでしたが

なにやら空想上のモチーフに変身してしまいました。

天狗の楓のウチワ ではありません・・・。

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* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

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真珠の首飾り 3月07日

 

額縁のデザインとしては珍しくない

ドットの並んだシンプルな額縁を作りました。

下地に赤紫 表面は黒の艶消しにして

少しの磨り出しで下地の赤紫を出しています。

perla-nera-3

このデザインはイタリア語で perlato と呼ぶとか。

perla は真珠の意味。

言われて見れば真珠の首飾りのようにも見えます。

perla-nera-2

この額縁には刺繍作品を入れました。

様々な色で刺されたドットが並ぶ抽象的な作品に

古くからある perla の模様を入れた額縁は

ドットの新旧合体・・・と言ったところでしょうか。

sisyuu1

* 「works」ページ内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

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12年越しの完成を祝って 2月24日

 

篆刻を趣味にしている人の干支作品が

とうとう全て揃いました。

毎年ひとつずつ作り貯めて12年。

完成のお祝いに額に入れて飾ることにしました。

eto

何気ないシンプルな額縁を組み合わせてみました。

線刻の入った細い金と 作品の朱の組み合わせと

アンティーク風の仕上げは

相変わらずの和洋折衷です。

 

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

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Braşovの思い出 2月07日

 

カメラマンとして活躍している友人から

頂いたご注文で作った額縁は

とても楽しいデザインになりました。

彼女が旅で訪れたブラショフ(ポーランド)で

撮った一枚は トイレ(!)の写真でした。

入口でトイレットペーパーを売る娘さんを

青のトーンでまとめた可愛らしい作品です。

額縁にもトイレットペーパーや便座を模様に入れました。

白のライナーにレリーフで入れたペーパーが

銀の額縁本体までつづくデザインは彼女のアイディア。

見て下さった方がこの仕掛けに気付いて

驚いたり 喜んだりする姿を眺めるのも幸せ とのこと。

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こんな楽しい額縁を作ることが出来たわたしも幸せです。

 

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成長にあわせて 1月24日

 

先日完成した額縁は ひさしぶりのモダンテイストでした。

春に生まれる赤ちゃんのお祝いに とのことで

当初は赤ちゃんらしい雰囲気を提案いたしましたが

ご両親となられるお二人の雰囲気にあわせて

シンプルでモダンな額縁を とのことで決定しました。

赤ちゃんのお祝いだからと言って 赤ちゃん仕様に

こだわることはありません。

お子さんのご成長に合わせて 大人になっても

写真を入れ替えて楽しんでいただける額縁を

作ることが出来たと思っています。

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* 「works」ページ内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

相棒として 1月10日

 

2011年のお正月が明けて 本日10日から

画廊るたん にて開かれる「新春素描展」で

使っていただく額縁は 黒と金で

はっきりとしたコントラストにしました。

中に入る作品も 原色を使った明るい色使いと

黒い輪郭線が印象的なドローイングです。

強い印象の作品には 相棒である額縁も

数歩下がりつつも強めのものを。

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* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

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angelo 12月09日

 

フィレンツェでのわたしの額縁師匠

マッシモ氏の作る額縁の特徴には

アンティーク仕上げがあります。

色や箔などの装飾を仕上げた後に

かなり強い古色をつけていました。

様々な道具で傷をつけ ワックスで汚し・・・

表面からでは完成したばかりの額縁とは

思えないような仕上がりにします。

わたしがはじめてマッシモ氏の額縁を

お店のショーウインドウ越に見たときの感動と

「これだ!」と思った喜びは 今も鮮明です。

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日本で好まれる作品や建築には 残念ながら

マッシモ氏直伝の古色は少々強すぎて

作るチャンスもあまりありませんが

自作の黄金背景テンペラの模写に合わせて

イメージ通りの古色をつけた小さな額縁を作ってみました。

久しぶりに フィレンツェの師匠や工房

いろいろな思い出がよみがえりました。

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* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をを2点

   アップいたしました。どうぞご覧下さい。

* 黄金背景テンペラ画の模写4点を下記の展示会に

   出品いたします。お近くにおいでの際がありましたら

   ぜひお立ち寄り下さい。

    第16回 「小さい小さい絵」展 

    12月16日(木)~12月31日(金)

    22日、31日は午後4時30分まで

    池袋 東武百貨店 6階 美術画廊内絵画サロン

 

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手のひらに乗せて 12月06日

 

石膏を塗って ずっとそのままにしていた

小箱3つに彩色をしました。

おもちゃのような 手のひらに乗るサイズ。

小さな頃からミニチュアが好きで

陶器の動物の置物を集めていましたが

この小箱も「ミニチュア好き」の精神(?)で

作ったものです。

ほんの数センチ四方の世界で遊ぶのも

とても楽しい作業でした。

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* 「works」ページ内「other」にこちらの小箱3点をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

 

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職人が代われば 11月04日

 

画家の先生によっては 先生オリジナルの

額縁デザインをお持ちなことがあります。

その場合ほとんどがいつも決まった職人が作りますので

デザイン同様に仕上がりの雰囲気も変わりません。

ですが 色々な理由で違う職人が作る場合も。

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手が変われば雰囲気も仕上がりも変わります。

見本と同じように作っているつもりでも 

使う金箔の色味 材料の細かな違いから

職人の呼吸のスピード 腕のストロークなどで

必ず「その職人のクセ」が出てくるものです。

そうした時 いかに見本額縁の雰囲気に

近いものに仕上げるか というのが

職人の腕の見せどころと言えるでしょうか。

言うは易し・・・

謙虚な心が大切。

得がたい経験をさせて頂くことが出来ました。

 

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁と色違いを2点

   参考品としてアップいたしました。どうぞご覧下さい。

 

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和洋折衷で 10月11日

 

先日完成した額縁は 日本画作品に作りました。

当初はシンプルで濃茶色塗りの額縁が付いていましたが

「白い壁の洋間に合うような 明るい雰囲気の額に」

とのご希望で KANESEIにご注文頂きました。

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日本画の為の額縁について色々と考え

そして機会あるごとに日本画に付けられた額縁を

拝見してきましたが わたしが作るとしたら

やはり和洋折衷の雰囲気で と思っていました。

古典技法で金箔を施し 艶消し仕上げ

木目を生かせるよう カルナバワックスで磨きました。

シンプルでも遊び心が感じられるような額縁

日本画だから とのこだわりは感じられないような

そんな額縁を目指したつもりですが・・・

いかがでしょうか。

 

日本画額縁の研究は更に続けるつもりです。

 

nihonga2010-1

 

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

模様違いのfrido 8月23日

 

成城学園前のアンティークショップ attic にいらっしゃる

お客様からご注文いただいて作った額縁は

模様違いの frido です。

銀の艶消しでハガキサイズ 形は frido-1 と同じ。

でも既にお持ちの frido-1 と模様も同じではつまらない・・・

ということで 模様を変えてみることになりました。

月桂樹の葉とリボンがモチーフになっています。

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孔雀の羽のような模様で銀の艶消し frido-1

箔の色を金に変えての frido-2

そして今回の模様違いで frido-3

だんだんと展開されていくのも楽しいものです。

 attic :  http://www.attic-antiques.net/

 

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

 

   

家族の思い出に 8月12日

 

外国の映画を観ていると 家族の写真を

大切に飾っている様子をよく見かけます。

日本はまた違う文化ですので 頻繁に家族の写真を

眺めたりすることはあまり無いようですが

家族や先祖を大切に思う気持ちは同じです。

 

7月12日にご覧頂いた pink-acanthus-1 の額縁は

家族の写真をいくつか入れて インテリアとしても

日本の家庭で違和感無く楽しめるように・・・と作ったものです。

ご依頼主の曽祖父母から祖父母 ご両親

そしてご自身と奥様の写真まで 四代に渡る

ご家族の歴史を見ることが出来る額装が完成しました。

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写真のトーンを統一し 人物のサイズも細かく調整して

単なる写真の寄せ集めではない額装を目指しました。

KANESEI は最後の仕上げとして額装させて頂きましたが

このご家族のお気持ちを聞き 1からすべてをまとめて

プロデュースなさったのは 有限会社ウィルウィンドさんです。

ウィルウィンドさんでは 「想いを次の世代へ繋げる」ことの

お手伝いをしています。

写真や文章 映像といった様々な形で 次ぎの世代へ

歴史と想いをつなげていく・・・

ご興味ある方はぜひ ウィルウィンドさんのHPをご覧下さい。

有限会社ウィルウィンド :

 http://www.willwind.co.jp/index.html

また ブログでもKANESEIをご紹介いただきました。

willwind代表の徒然日記 :

http://plaza.rakuten.co.jp/vacancesvacances/diary/201008110000/

気分を変えて 7月29日

 

6月24日にご覧いただいた額縁 “bianca” には

レリーフを額装しました。

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額縁に入れて飾るのは平面作品に限りません。

こうしたレリーフのような立体の作品も額装できます。

そのまま裸の状態の作品を飾るよりも

箱状の額縁に納めれば

作品をより安全に より清潔に そして

お部屋や環境とさらに調和のとれた形にして

飾って楽しんで頂くことができます。

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お手元のレリーフや大切な食器 アクセサリーなど

気分を変えて額縁に入れてみませんか?

 

 

pink-acanthus 7月12日

 

ここのところ なぜか柔らかい印象の額縁を

作る機会が多いように感じています。

今日ご覧いただく額縁もまた

ベージュピンクと艶消金という優しい組み合わせです。

正方形という形も印象を和らげる一因かもしれません。

 

デザイン自体は「works」内「classical」にある

kuro-acanthus-1 とほぼ同じなのですが

色が違うだけでこんなに印象が変ることを

ご覧いただける例になったようです。

pink-acanthus-1-2

pink-acanthus-1-3

この額縁にはセピア色の写真をいくつか入れる予定です。

 

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

  

南蛮風梅型純金取手 7月05日

 

ちいさな引出しのツマミ(取っ手・引き手)を

いくつか作っておりますが

今回も小引出しのツマミを1つ のご注文でした。

打ち合わせ時にお客様もわたしも

「金が可愛い!」と意気投合して

完成したのがご覧頂いているツマミです。

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この小引出しに既存のツマミからイメージを拝借し

5つの花びらのある星のような形に。

tumami-kin3

ヨーロッパ古典技法で施した金箔の雰囲気と

梅にも見える和風の形で 不思議な和洋折衷になりました。

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お使いいただくうちに徐々に金が磨れて

指が触れる部分に下地が見えるようになるでしょう。

それもまた趣として楽しんで頂きたいと思っています。

 

* 「works」内「other」にこちらのツマミをアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

白い額縁 6月24日

 

以前から いつか白い額縁を作ろうと思っていました。

今回ご注文いただいた額装には白い額縁が合いそう・・・

ということで

念願の(?)白い額縁を作ることができました。

白といってもベージュに近い色に 茶色いワックスで

アンティーク加工をしています。

模様デザインは venezia-1 と同じですが

木地と色が変わると 雰囲気も変わります。

 cornice-bianca

白い額縁は・・・なぜかロマンチックなイメージ。

不思議です。

 

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

  

アンティークカードの額装 5月14日

 

先日ご覧いただいた「ピンクとリボンと水玉」の

額縁が完成しました。

古いフランスのクリスマスカードの額装です。

飛び出す絵本のように立体的な作りになっていて

付属のレースやリボンもとても繊細で美しいカード。

ピンク ベージュ 金 リボンにレース・・・

甘い砂糖菓子のような額装が出来上がりました。

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今回はカードと共に 背面に使った布もお客様から

「このピンクの布を使って欲しい」とお預かりしました。

楕円の窓もご希望のひとつ。

また このお客様のお部屋の雰囲気も事前に

知らせていただいたり お好みもお聞きしました。

こうして全てをご希望に合わせて仕上げるのも

世界に1つだけのフル・オーダーメイドならではです。

作らせていただくわたしにとっても 大変楽しい作業でした。

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ピンクとリボンと水玉と 5月04日

 

ピンク リボン 水玉模様・・・

今日ご覧頂いている製作途中の額縁は

これらのモチーフを取り入れて愛らしい雰囲気にする予定です。

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上部にあるリボンは 骨董市で買った金具から型取りしたもの。

ずっと手元にありましたがようやく活躍の機会に恵まれました。

お客様のお好みに合わせた正真正銘(?)の

フル・オーダーメイド額縁です。

額縁 rosso e marrone 4月27日

 

先日「額縁の森」と題した項目でご覧頂いた額縁が

ようやく完成し お届けしてまいりました。

このデザインの額縁は8点シリーズ。

金箔下地の色を赤と茶色にして変化をつけました。

デッサン用の額縁ですので細めです。

この額縁に入れた作品を描かれた先生には

10年近く前わたしがイタリアから帰国して間もない頃に

展覧会用に数点作らせていただいたことがあります。

その後もお会いするたびに「また作ってくださいね」と

仰ってくださいましたが・・・

昨年秋に残念ながら他界なさいました。

10年前に作った額縁と今回作った額縁と・・・

先生のご感想をお聞きしたかったと思います。

rosso-marrone

こちらの額縁を使っていただく展覧会は

6月7日から銀座の「画廊るたん」にて開催予定です。

また改めてこちらでご案内させていただきます。

* 「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

ただいま額装中 4月19日

 

額縁製作の仕事は額縁本体を作るだけではなく

額縁に作品を納めて展示と保存が可能な状態にして

はじめて完成です。

出来上がった額縁は作品と一体となることで印象も変わり

いよいよ額縁としての使命を果たす長い旅がはじまります。

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額に作品を納める作業の大敵はホコリ。

掃除機片手に手早くすすめます。

電動ドライバー メジャー アクリルガラス磨き剤は

この作業での三種の神器(?)です。

額縁の森 4月16日

 

6月に開かれる展覧会のために

10点の額縁を作らせて頂いています。

同じサイズ同じデザインの額縁が沢山並んでいる様子は

まるで額縁の森のようです。

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今はまだ金箔を磨いたばかりでキラキラしたままですが

これから更に加工して 落ち着いた雰囲気に仕上げます。

金色の変化 3月04日

 

金を使った額縁の コーナーサンプル2点です。

どちらも同じ金箔を使っていますが

下地の色が違うため 金の色味が

ほんの少しですが変化があります。

また 金の色だけでなく額縁全体の印象も変ります。

濃い茶色の下地は落ち着いた色に

赤い下地は華やかな印象に。

どちらがお好みでしょうか?

2010sample

Diospyros ebenum 2月13日

Diospyros ebenum

黒檀の学名です。

日本ではお仏壇の材料として馴染みがあるでしょうか。

この黒檀材の色や木目 緻密さがとても好きで

額縁に使っています。

以前ご覧いただいた八角形の額縁「ottagone」に続き

また最近も黒檀を使った額縁を作る機会が得られました。

丁寧に磨き上げると黒曜石のような輝きが生まれます。

kokutan

黒檀は熱帯原産であり 成長が遅い上に乱伐がひどく

今後は徐々に手に入れるのが難しくなりそうです。

そんな黒檀を使うことで 額縁も沢山の木の命を頂いてこそ

作ることが出来ているのだ・・・とまた強く感じます。

金と銀のあいだ 1月31日

 

銀箔をつかった額縁は艶消しに仕上げて

薄く茶色をかけて金茶色のような色味を加えるのが好きです。

銀色と金色の間・・・とでも言いましょうか。

金より落ち着いた色 銀より暖かい色。

上手く表現できませんけれど そんな雰囲気です。

gin

5つの青 嫁入り後のお話 1月18日

 

昨年12月に完成してお届けした

小引出しのツマミ「5つの青」の その後の様子を

ご依頼主の方が写真と共にお知らせくださいました。

http://www.kanesei.net/2009/12/12

レトロモダンな雰囲気の小引出しにちゃっかり納まって

お宅の雰囲気にもすっかり馴染んでいる様子。

作ったわたしも大変安心いたしました。

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こうして自作の「その後」の様子を見ることができるのはとても嬉しく

そして新たな印象を持ちつつ発見もあるものです。

とくに今回のように実物の小引出しを拝見することなく

部品(引き手)を作る場合は 取り付けた後の様子を見て

確認し 使用感や問題点を伺っておく必要があります。

今回はご依頼くださったお客様に喜んでいただき

使用にも問題が無かったようなので 成功と言えるでしょうか。

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上の棚に立つロボット君(時計?)が可愛いですね。

L’ottagone 八角形の額縁 12月26日

 

以前からずっと作ってみようと思っていた

八角形の額縁を ようやく完成させました。

八角形第一弾として今回は黒檀の寄木でシンプルに。

とは言え 木片それぞれ特徴ある木目が見えますので

黒から茶色のグラデーションのある縞模様があり

おもしろい趣になったと思います。

(写真で上手に木目を写すことができませんでした・・・。)

 

中に入れたのは フィレンツェのベッキオ橋から

西(下流)の方角を撮った写真です。

サンタ・トリニタ橋の美しいカーブが印象的な風景。

わたしがイタリアから帰ったばかりの頃に

大変お世話になったカメラマンの方の作品です。

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この額縁の名前 ottagone (オッタゴネ)とは

イタリア語で八角形の意味です。

英語では octagon (オクタゴン) octopus「タコ」  同様に

ラテン語の8を表す octo (オクトー)が語源のようです。

 

*本日「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

5つの青 12月23日

 

今月12日にご覧いただいた引き手5つが完成いたしました。

http://www.kanesei.net/2009/12/12.html

木地を削りだし下処理し ブロンズ青錆を出す塗料を塗って

艶消し仕上げにしました。

これらを引出しに2点ネジ留めして引き手として使います。

青錆は猛毒ですがニスでしっかり留めましたので

使うたびに手に付くことは無く安心です。

 

青錆は塗料のバランスで自然のムラが出ましたが

それもなかなか良い雰囲気を出していると思っています。

これからこのブロンズ青錆を使った額縁も

作ってみるつもりです。

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* 本日「works」内「other」にこちらの引き手をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

「works」の額縁 altalena 12月16日

 

イタリアの住宅街にも日本にあるような

遊具のある児童公園があります。

シーソーや滑り台で小さな子供が遊んでいました。

わたしが一番好きだったブランコもあります。

さすがに乗って遊びはしませんでしたが

イタリアの人達の幼い頃の記憶にもブランコがあるのか・・・と

共通の思い出を見つけられたようで嬉しくなりました。

 

今日ご覧いただいている額縁のデザインは

古いイタリアの額縁の模様を参考にしました。

名前は altalena. イタリア語でブランコの意味です。

お花がブランコで遊んでいるような模様があることから付けました。

 

薔薇の花びらがあったので額縁に添えてみたら

写真が大変乙女チックになってしまったようです・・・。

altalena

* 本日「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

「works」の額縁 kokutan 12月09日

 

わたしがKANESEIとして活動を始めた

当初からご存知の方には

「懐かしい額縁を出してきたな」と思われるでしょう。

今日ご覧いただいている額縁は かれこれ

10年近く前に作った「KANESEI初期製品」のひとつです。

黒檀とチークの寄木で内寸(入る作品のサイズ)は

ほぼ葉書サイズで 額縁全体サイズはA4程度でしょうか。

この額縁はなかなかご好評をいただいて数作っています。

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上の写真にはウィーンの風景画絵葉書を入れています。

ここでは縦置きですが 横でも使えるデザインです。

もっとシャープな絵やモノクロの写真でも良いかもしれません。

 

* 本日「works」ページ内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

「works」の額縁 Bへの感謝を込めて 12月04日

 

このチークの額縁は写真を入れるために作りました。

海外に住む人へ感謝の気持ちをこめてのプレゼントです。

今も写真を入れて飾ってくれていると嬉しいのですが。

 

このデザインの額縁はイタリアから帰国して数年した頃に

はじめて作りはじめたものです。

大きいサイズから小さいサイズまで試しましたが

最終的に このA4程度のサイズに落ち着きました。

同じデザインでも大きい方が納まりが良いデザイン

小さい方がキラリと光るデザインなどそれぞれです。

鏡を入れてインテリアとしてもいかがでしょうか?

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* 本日「works」内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

ただいま制作中・・・ 11月28日

 

先日(11月18日)ご覧いただいたテンペラ画は

5点完成しましたので それらに付ける額縁を作っています。

下の写真はその制作途中の様子。

手前の3点は木地のまま ワックスを使って

アンティーク仕上げにしました。

奥に見えている白い額縁2点は石膏を塗って乾いたところです。

昨日の作業で石膏地を磨き終えたので 今日はこれから

金箔を貼って これまたアンティーク仕上げにする予定です。

今回のようにそれぞれデザインを少しずつ変えての制作は 楽しくて飽きません。

 

いくつもの同じデザインの額縁を同時進行で作っていくのは

流れ作業のような機械的仕事になって あまり得意ではありません。

完成した「額縁の群」からは 無表情で行列をしたような雰囲気

そこはかとなく「やっつけ仕事」的なニオイが漂うことがあるからです。

つまりそれは わたしに「やっつけ仕事でやってしまった」自覚があるという訳で

わたしのキャパシティの狭さの表れなのですが・・・。

現実的に 同時進行でいくつも作らなければならない状況が普通でもあります。

KANESEIの名前で作る額縁ひとつひとつに真心をこめて 誠心誠意作ること 

その基本中の基本を改めて意識する良い機会となっているようです。

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サンタクロースの写真を入れて 11月24日

 

成城学園前にあるアンティークショップ「attic」は

以前こちらのブログでもご紹介しましたが

http://www.kanesei.net/2009/08/16.html

KANESEIの小さなカードサイズの額縁を置いていただいています。

このatticさんへ また新しいKANESEIの額縁をお届けしました。

先日11月15日のお話「着せ替え遊び」でご覧いただいた金の額縁です。

このデザインは いままで何度も作る機会をいただいた「frido」という

額縁ですが 今回はクリスマスも近いこともあり

金箔を使って暖かみがある色に仕上げてみました。

天使の絵やサンタクロースの写真(?)などを入れて

クリスマスデコレーションに どうぞ加えてください。

成城学園前の「attic」にてご覧いただけます。

(1点ずつの制作ですので 売り切れの場合はどうぞご容赦ください。)

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* 本日「works」内「classical」に こちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

樹には木を 11月17日

 

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骨董市ではありとあらゆる物が販売されていますが

版画や絵画などさまざまな美術作品もあります。

この版画も骨董市で一目ぼれして購入した作品です。

買ったときには「とりあえず」という感じで

アルミ製の寂しげな額縁が付いていましたので 

後日わたしの好みで新しい額縁を作りました。

作品モチーフが樹ですので 額縁もシンプルに木地のものを。

KANESEIの額縁らしく(?)アンティーク仕上げにしました。

イギリスの古い家具のイメージで(わたしの勝手なイメージですが)

傷を作りワックスで半艶消しにして 汚しを入れています。

どこにでもあるようなデザインの木地ですが

作品との相性は良く仕上がったと思っています。

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着せ替え遊び 11月15日

 

幼い頃に着せ替え人形で遊んだ記憶をお持ちの女性は

おそらく沢山いらっしゃると思います。

大人になった今からも 額縁で着せ替え遊びをしませんか?

葉書サイズの額縁があれば入れ替え(着せ替え)もすぐです。

展覧会で買った美しい絵葉書 旅先から届いた思い出の葉書を

気分や季節で入れ替えて身近な場所に飾って楽しみましょう。

ひとつの額縁も 中に入る作品によって雰囲気が変化します。

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wakita

 

上の写真にはそれぞれ以下の絵葉書を入れています。

ジョン・エヴァレット・ミレー 「オフィーリア」

脇田 和 「窓」

フォークロア風アンピール 11月11日

 

19世紀前半に流行したスタイルにアンピール様式があります。

アンピール…フランス語で帝国を意味し 帝政様式とも言います。

ナポレオン・ボナパルトが活躍した時代のスタイルで

パリの凱旋門がこのアンピール様式の建築として有名です。

今日ご覧いただいている額縁にもアンピール様式の模様を入れました。

黒地にアイボリーで模様を描き 強めのアンティーク仕上げです。

内側の直線と側面には銀箔を使っています。

2005年に作った額縁ですが 今にしてみれば

もう少し大きいサイズで作っても良かったかと思っています。

 

アンピール様式は直線的で装飾もシャープな印象のスタイルです。

この額縁は模様だけはアンピール様式ですが 

こうして見てみると中欧やロシアの民芸品のような雰囲気・・・

はからずもフォークロア風になったようです。

kuro-teisei1

* 本日「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧ください。

モダン試行錯誤 11月07日

 

「works」ページ内の「other」では

額縁以外の小物などを載せておりますが

そのページをご覧くださった方が お手持ちの小引き出し用にと

ツマミを5つご注文くださいました。

ご依頼主はとてもモダンな雰囲気の方で いつも素敵なファッションです。

ツマミのデザインも「モダンな感じで赤色 デザインお任せ」とのことでした。

自覚しているのですが・・・どうもKANESEIが作る「modern」は

わたしはモダンなつもりでも 「モダンデザイン」とは呼べないような

「???」なデザインが多くなっております。

今回のご注文でもモダンデザインについていろいろと考えた結果

「直線的で抽象的な模様にするべし」で制作いたしました。

(勉強不足で安易過ぎというお叱りが聞こえてくるようです・・・。)

5つそれぞれ少しずつ違うデザインになっています。

色は下地に黒を塗り その上に赤を塗ったので

漆の根来塗りのような雰囲気にもなりました。

ご注文くださったお客様にはお気に召して頂けた様子で

今回はなんとか合格点をクリアできたようです。

わたしの「モダンへの挑戦・感覚習得」の道はまだまだ続きます。

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* 本日「works」ページ内「other」にこちらのツマミをアップいたしました。

   どうぞご覧ください。

悲しいサーカスの配色 11月04日

 

先日 引き出し用ツマミのご注文をいただきました。

無事に完成したので 予備に準備していたツマミも

思いつくままに作り完成させてみました。

ご注文で作ったツマミは後日あらためてご覧いただこうと思います。

 

いわば「遊び」で作り始めたものなので

デザインや色もその場の思いつきのまま 気分のままです。

今回はグアッシュでグレーと赤に彩色することにしました。

色を塗り古色を出したら 古めかしいサーカスを思い起こさせるような

雰囲気になりました。(わたしのイメージする「サーカス」ですが。)

馬車に引かれて町から町へ移動するサーカス団です。

演技も曲芸も古臭く 少し物悲しい雰囲気のサーカス団の

テントの色やピエロの衣装の色 熊の玉乗り曲芸のボール

歳をとった象とその象をとても大切にしている象使い

そんな色の組み合わせが浮かびました。

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* 本日「works 」ページ内「other」にこのツマミをアップいたしました。

   ご注文に応じて製作もいたします。どうぞご覧下さい。

花水木 10月28日

 

わたしがイタリアから帰国してまだ1~2年 KANESEIとして

額縁を作り始めたばかりの頃に 新進の写真作家さんから

モノクロ写真用の額縁をご注文いただきました。

納める写真は 室内にあるシンプルなテーブルの角に

ガラス瓶に活けられたハナミズキが置かれている風景作品でした。

この作品を見たとき 構図のバランスの絶妙な具合に魅入りました。

あまりに繊細で今にも高い音を立てて壊れてしまいそうな

でも時間はピタリと止まっている・・・というような際どい雰囲気。 

そして不思議な暖かみもわずかに感じられる印象です。

額装が完成して納品してもずっと心に残っていました。

 

数年後のある日 郵便でこの「ハナミズキ」の写真が

作家さんから贈られて来た時は驚き喜びました。

添えられていたお手紙には 言葉少なく

わたしに持っていて欲しいと思うので送る とのこと。

写真は大切にマットに挟まれていたので

さっそく額縁を作りました。

シンプル過ぎず凝らず 緊張感のある額縁を・・・と

細めの枠に銀箔をほどこし 腐食させました。

いまこの「ハナミズキ」の写真は 私の作業部屋に

大切に飾っています。

hanamizuki

本の姉妹 10月24日

 

完成した「本の布」額縁を ご依頼主の元へ

数日前にお届けに上がりました。

honnonuno2

そのお宅では以前にご注文いただいて作った「HONDANA」が

元気に可愛がられており 久しぶりの再会です。

どちらも本をモチーフにした布の額装なので

姉(?)である「HONDANA」に近いイメージで

今回の妹分「本の布」額縁も作ることにしました。

 

姉妹である「HONDANA」と「本の布」額縁を

並べてみる機会をいただきましたので写真を撮りました。

同じチーク材でも色味が若干ちがいます。

まるで自分の分身がそこにいるような 鏡を見ているような

恥ずかしくて嬉しくて 不安で少しだけイラつくような

複雑な気分になりました。

ものづくりをすると誰もが持つ感情かもしれません。

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この「本の布」額縁の名前は 今日から「S&A」にしようと思います。

*本日「works」内「classical」にこの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

本の布 10月21日

 

先日「HONDANA」という名前の額縁をご紹介しましたが

今日ご覧いただく額縁は その妹分とでも言いましょうか

また本がモチーフの布を額装するご依頼を頂きました。

ご依頼主は「HONDANA」と同じ方です。

 

チーク材を使い 四隅に石膏で型取りしたモチーフを

箔で装飾して取り付けました。

ライナー(内側の白い部分)には 今年春に生まれた

お子さんのイニシャルと2009の文字を入れています。

この文字装飾はご依頼主からのたった一つの注文。

あとは私KANESEIにお任せくださいました。

イニシャルや記念日を小さく入れるのも

特注ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

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「works」の額縁 HONDANA 10月17日

 

この額縁は名前「HONDANA」のとおり

本棚をイメージして作りました。材はチークです。

以前 本の背表紙が並んだ図柄の布の額装をご依頼いただき

「本棚のような額縁に入れてください」とのことでした。

完成した額に入れた布は まるで本当に本棚に本が

並んでいるようで 騙し絵のようで面白い額縁でした。

その額縁を後日改めて自分用に作ってみました。

下部にある文字はラテン語の格言集から

Artibus ingenuis quaesita est gloria multis

”高貴なる芸術によりて多くの人々に栄光は獲得せられたり”

素晴らしい意味ですがこの文章は装飾として入れております・・・。

文字を装飾にするのが好きです。

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ピンクのエネルギーをチャージ 10月16日

 

ピンク色の服はカットソー一枚だけ 

あとはピンクのバッグも靴もお財布も持っていません。

けれどピンクはとても好きな色です。

 

今回ご注文いただいた額縁も「ピンクに」とのことでした。

四隅には貝殻模様 森の草木をモチーフにした線刻装飾

そして森にかこまれた水辺にいる人魚達の色にあわせて

青味のあるピンクとシルバーにしました。

KANESEIの好みだったらきっと作ることもなかったような

ラブリーな額縁も こうしてご注文いただいて

作るチャンスを得られました。

やはり「心と頭をオープンに」は大切です。

製作途中も徐々にわたしの気分がピンクの優しい気持ちになって

ほわんとした「ピンクエネルギー」(?)で満たされたようです。

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色ちがいのfirdo 10月13日

 

こちらはコーナーサンプルです。

「works」の「classical」 frido という名の額縁と

同じデザインで金と銀 色ちがいで作ってみました。

わたしにとっては見慣れた銀の frido

金で作っても中々良さそうです。

同じデザインでも金と銀 色が変わると

雰囲気も違うものです。

艶がある銀 艶消しの金も可能ですし

金属箔を使わずに色を塗ると これまた雰囲気が

ガラリと変わるのが面白いところ。

色も艶もお好み次第・・・です。

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「works」の額縁 venezia 10月12日

 

worksページの額縁のお話です。

classical左から3番目の額縁の名前は「venezia」です。

イタリアの北東にある有名な街 ヴェネチアから取りました。

 

ヨーロッパで作られた額縁は時代ごとにスタイルがあります。

ゴシックスタイル ルネッサンス様式 バロック ロココ・・・

絵画の様式が変わるのと同様に

付随する額縁の様式もそれぞれ変化しています。

そして作られた場所によってもデザインに特色があります。

今日ご覧いただいている額縁のデザインは

1700年代半ばにヴェネト州(ヴェネチアが州都)で作られていた

額縁をイメージしてつくりました。

角にある「C」を組み合わせたような模様

中央部に模様がない部分が作ってあること などが特徴です。

 

時代はロココ華やかなりし頃… 

この額縁は「その名残り」です。

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「works」の額縁 ireland 10月06日

 

この額縁の名前は「ireland」ですが

デザインがアイルランド風とか 材料がアイルランドのもの

などと言うことでは無いのです。

とても個人的な理由から付けた名前です。

アイルランドでの旅先のバスルームの壁紙模様を

元にして作った訳でして・・・。

額縁の名は そんな感じで付けております。

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秋に暖かさを 10月02日

 

だいぶ秋も深まって 東京は肌寒い秋雨です。

真夏に涼しげな銀の額縁をご紹介しましたが

今日は暖かみのあるシンプルな金の額縁をご覧いただこうと思います。

白い壁も暖色の額縁を飾るだけで暖かみを感じられます。

 

クラシカルでもモダンでも どちらの作品にも対応できて

既存の家具や壁の色にも違和感無く馴染むことができるように

(この条件を満たしてはいませんが できるだけ近づくように・・・)

装飾は内側に細かいラインを入れるだけに押さえました。

パステル画やデッサンを入れてみるのはいかがでしょうか。

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* 本日「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

「works」の額縁 PINK 10月01日

 

わたしが作る額縁には その時のわたし一人の

流行のようなものが反映されています。

先日ご覧いただいた「TEAK」と「frido」の角が丸いのも

いわば角が丸いマイブームの真っ最中に作った訳ですが・・・

(「マイブーム」は便利なので使っている言葉ですが既に死語だとか。)

今日ご紹介する「PINK」(「classical」)の模様も

「古代ギリシャ模様マイブーム」最中につくった額縁です。

黒やベンガラ色の艶のある模様が入ったテラコッタの壺が

出土していますが これらの壺のデザインの一部から借用しています。

こうして額縁の一部にピンク色で入れると

あまり「ギリシャ的」な感じはしませんね。

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穏やかな色使いの静物画を入れるイメージで作りました。

「works」の額縁 TEAK 9月27日

 

 今日も引き続き「works」に掲載している額縁をご紹介いたします。

「modern」のトップ TEAK です。

 

一時期 額縁の角を丸くするのに凝った(大げさですが)ことがあります。

この TEAK もその時期に作りました。

先日ご覧いただいた frido も同時期の物なので角が丸いのです。

名前のとおりチーク材を寄木にして作ったのですが

シンプルながらもなかなか楽しい額縁になったと思っています。

写真を入れても良さそうです。

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「works」の額縁 frido 9月24日

 

今日お話したい額縁は frido です。

この額縁はハガキサイズの小さなもので

ドイツの友人夫婦に長男が誕生したときのお祝いとして作りました。

この子の名前が Frido Serafin と言います。

今はもう満3歳になってベルリンで元気に成長しています。

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「works」の額縁 fiore 9月21日

 

こちらKANESEIサイト内の「works」で

既にいくつか額縁をご覧いただいていますが

これらの額縁のお話をはじめようと思います。

 

まずは「classical」ラインのトップ fiore です。

イタリア語で「fiore」とは花のこと。

この額縁の四隅に花を彫刻しました。

わたしとしては百合の花のイメージなのですが・・・いかがでしょうか。

そして百合の花はフィレンツェ市のシンボルということもあり

KANESEIの額縁モチーフとして登場してもらうことにしたのです。

この額縁はいくつも作っており 思い入れもひとしおです。

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散歩中に金木犀が放つ香りに気付き周囲をキョロキョロ眺めています。

あんなに華やかな香りなのに花はとても小さくて。

この香りをかぐと本格的な秋を感じます。

 

家族の肖像のために 9月19日

 

旅先でなにげなく撮った笑顔の写真がとても上手にできて

引き伸ばして部屋に飾ろうと思い作った額縁です。

スナップ写真の額縁はあまり装飾的ではない方が合うようですね。

とはいえ わたしはやはりデコラティブな額縁が好きなので

シンプルながらも四隅に金の装飾を入れることにしました。

この額縁に入れている人物写真の背景は森なので

細く濃色の木地とのバランスも取れました。

 

思い出の写真 記念の写真 大切な人の写真・・・

KANESEIの額縁に入れて身近に飾って楽しんでいただきたいと思っています。

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* 本日「works」内 「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

      どうぞご覧下さい。(左から4点目です。)

わたしの額縁の原点 9月11日

 

今日ご覧いただく額縁はフィレンツェで3年間通った修復専門学校

木工修復科の修了制作として作ったものです。

以前ご紹介したスペインの本「Coleccion CANO DE P.E.A」に

掲載されているゴシックスタイルの額縁を模刻しました。

角材の状態から木枠を組み 彫刻し 石膏を塗り金箔を施し

グラッフィートと呼ばれる技法で模様を入れています。

金箔の上にカゼインテンペラを塗り この絵の具層を

細く引っかくことで下の金箔を出しています。

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私がイタリア フィレンツェの修復専門学校「Palazzo Spinelli」へ留学したのは

当初は絵画修復を勉強するためでした。

大学時代から色々な先生にお世話になっては

油絵修復の手伝いをさせて頂いたり 模写をしたりと準備し

大学卒業と同時にフィレンツェへ行きました。

修復学校が始まる秋までの4ヶ月間 語学学校へ通いましたが

その頃にパリに留学中の友人を訪ねたことがあります。

パリ16区にあるマルモッタン美術館へモネの大作を観に訪れた時

思いがけずゴシックスタイルの額縁達に出会いました。

美術館入口からすぐにミニアチュールの作品を集めた部屋がありました。

赤い壁に暗い照明の中で小さな額縁がギッシリ展示されており

その部屋に足を踏み入れた瞬間の感動と言いましょうか

衝撃のようなものは今も良く覚えています。

それまでも沢山の額縁を見ていたはずですが

この時ほど「額縁」に打ちのめされた(としか言いようがありません)

ことはありませんでした。

パリからフィレンツェへ戻ったのは修復学校が始まる1週間前でした。

赤い小部屋で見た額縁の感動と衝撃が尾を引いたまま

そして漠然とどこか心の底でうごめいていた疑問が重なって

翌日の夕方には修復学校へ転科願いを出しました。

こうして木工修復科へ通うことに決め

同級生が家具修復工房で修行する中 私は額縁制作工房へ行き

3年後の修了制作で パリで見たゴシックスタイルの額縁を

イメージしてこの額縁を作りました。

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こうして文章にしてみると我ながらなんと衝動的なのだろうかと思いますが

私にとっての人生の転機 重要な瞬間というのは本人の好む好まざるに関らず

本能的に(?)決断が下される・・・と言う風に感じています。

どんなに迷っても理由付けを考えても 既にもう決まっていることのような・・・?

 

この額縁は私的記念碑になっています。

primavera 春の色 9月10日

 

季節はずれなタイトルですが・・・

この額縁を春に作ったので「primavera」と名付けています。

 

以前額縁メーカーの方とお話しする機会がありました。

「明るい色の額縁は案外少ないが希望されるお客様は多い」

とお話されていたことを良く覚えています。

それもあってパステル調の額縁を作ろうと思い立ちました。

ちょうど季節は春でした。

春をイメージする色と言えばピンクや淡い緑などかと思いますが

水色の爽やかさも良いのではないでしょうか。

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秋をイメージした額縁は何色でしょうか。

作ってみようと思います。

* 本日「works」内 「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

不動のゴールデンコンビ 9月01日

 

金を使った額縁に色を組み合わせる場合

色の数だけ選択肢がありお好み次第です。

パステル調でも原色でも 最後には必ずまとまってしまう

その調和の力は「金色」の持つパワーだと思っています。

そのなかでも金と黒の組み合わせ これはもう

クラシカルな額縁では不動の一位と言えるのではないでしょうか。

そしてアカンサスも典型的なモチーフのひとつです。

このゴールデンコンビで作りました。

ともすると強烈で過剰装飾な印象になる金と黒とアカンサスです。

できるだけシンプルに 強さも柔らかさも兼ね備え

前に出過ぎない印象の額縁に と理想ばかり高くなりました。

典型的なデザインこそ 作るのが難しくまた楽しく

作者の個性もまた見えてくるのかもしれません。

ともあれ・・・アカンサス模様は好きなモチーフです。

たのしく作ることが出来ました。

版画作品などと相性が良さそうです。

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* 本日「works」内 「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

   どうぞご覧下さい。

16世紀のトリノで 8月09日

 

この額縁はもう何年も前に作ったものですが改めて・・・。

16世紀のイタリア北部の街トリノで作られた額縁を模刻しました。

以前このdiarioでご覧に入れた本「la cornice italiana」に掲載されており

いつか実物を見てみたいと思っている憧れの額縁の一つです。

本に掲載されている写真で見ると 金箔の色はもっと深みを増していますし

汚れや虫食い 四隅の接合部分にひび割れがあったりと

500年近くの時間を過ごしてきた風格を感じられます。

私もこの額縁を作る際にアンティークな雰囲気を出そうと工夫をしたのですが

本当の経年による厚みを新しい額縁に加えるのは難しいことです。

私が作ったこの額縁が500年後に存在するかはわかりませんが

できることなら どんな変化を遂げたか見てみたい!と思っています。

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* 本日「works」内 「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

冷たい輝き 7月21日

 

今日は連日の暑さからすこし開放されそうですが

夏になると額縁も見た目が涼しげなものを飾りたくなります。

銀箔の冷たい輝きはすっきりとした気分にさせてくれるので

真夏のインテリアには最適です。

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* 本日「works」内 「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

作る楽しみ 7月19日

 

額縁制作はもちろん楽しく 好きなことを仕事にできたことを

感謝しつつ毎日の制作に励んでいるわけですが…

たまに 純粋に「作る楽しみと喜び」を感じる為に また気分転換の為に

額縁以外のものを作りたくなります。

worksにてご覧いただいている小箱もそんな時間で作りました。

今回はまた違った気分で引き出しのツマミを作ってみました。

ホームセンターなどで細工用に売られている白木のツマミに

古典技法額縁と同じ方法で石膏を塗り箔を貼り彩色しました。

いつもどおりにアンティーク風の仕上げにしています。

普段使っている引き出しもツマミを替えると雰囲気も変わります。

いかがでしょうか?

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* 本日「works」ページ内「other」にこちらのツマミ3点をアップいたしました。

  ご注文に応じて制作もいたします。どうぞご覧下さい。

思い出のクッキー 7月11日

 

額縁の四隅に石膏の盛り上げ技法で色々な装飾を施しますが

下の写真の模様を私はクッキーと名付けています。

小さい子供の頃の記憶にあるクッキーの模様を思い出しました。

バターの香りがほんのりとして薄焼きのサクサクした美味しさが

なにかとても幸せな記憶となっています。

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* 本日「works」ページ内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

  どうぞご覧下さい。

銀を錆びさせてみたら 7月02日

 

銀箔を使った額縁の仕上げはサビ予防のために

必ずニスやラッカーを塗ってコーティングする必要があります。

でも意図的に錆を出して普段と違う色味を表現するのも

変化が楽しめるのではないでしょうか。

下の写真の額縁2点はどちらも同じサイズ同じデザインです。

左は銀そのものの色の艶消ししあげ

右は錆を出した仕上げにしました。

同じデザインでも銀の色によって雰囲気が変わるものです。

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*本日「works」ページにこちらの額縁をアップしました。

 どうぞご覧下さい。