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ふたご。 2月15日

 

2016年に作った帆立貝のタベルナーコロ

Atelier LAPIS の筒井先生と生徒さんが

キットで販売して下さったものを制作しました。

その後、お客様からのご注文も頂いて

先日またひとつ完成しました。

古色考察のさいにもご覧に入れた額縁、

左が新しいもの、右が2016年のものです。


 

ふたご。

最近の熱中案件「古色付け」は

以前のものより磨り出しや打ち傷作りは

控えめにして、汚しも減らしました。

ワックスもすこし変えました。

メディチ家はまだまだ遠いけれど・・・

グレーのベールがかかったような金箔

すこし近づけたような。

いかがでしょうか。


▲こちら、新作でございます。

 

▲この2016年の仕上がりの方が好きとの意見が多い・・・

 

とにもかくにも、

この額縁、何度つくってもたのしいです。

先日ひとつご注文いただきましたので

また楽しく制作しております。むふふ。

古色はお客様のお好みで決める予定です。

 

 

美しい道具を使いたい 2 2月13日

 

先日ご覧いただいた彫刻用の木槌

じつは2本作ってもらったのでした。

重いのと軽いの。使い分けができます。

その重い方に金箔を貼ってみました。

祭壇型額縁の作業中ですが、ちょっと遊び。

 

ひとまず金箔を磨いただけですけれど。

わー、かわいーい。

もう完全に自己満足の世界でございます。

ムダな装飾? 

いえいえ、そんなことはありません。


古典技法の額縁制作もそうですが

木彫にもさまざまな道具が使われます。

日々使う道具ですので、徐々に手になじんで

自分の分身のような、手の延長のような

大切なものになっていきます。

 

そんな道具は、できれば美しいものが好ましい。

美しい道具を使えば美しいものが出来る

とは言えません!・・・けれど

美しい道具を手に取った時に感じる

ふとした穏やかで気持ちの良い心が

わたしの手を通して作るものに反映されたら、

と思います。

 

道具もまた美しくあるべき

 

 

祭壇型額縁をつくる8 金箔を置く 2月11日

 

イタリア留学から帰国してすぐ、

日本の額縁制作に携わる方々をお話をしたとき

金箔を貼ることを「箔を置く」と

仰っていたのに驚いたことを思い出します。

ほかの業界でなんと言うか不勉強ですが

絵画の世界では、箔は貼ると言うような。

 

とにもかくにも、祭壇型額縁に「箔置き」です。

 

不規則な形の額縁ですが、作業開始は

いつもの通りに一番高い場所からです。

というわけで、屋根部分から置き始め。

 

egg&dart の彫刻部分や柱のみぞ

そして四角の連なり模様(tooth)には

箔を入れるのが面倒です。

おおきくバーンと置いてから細かく繕うか

小さな箔を形に合せてチマチマと置きすすめるか。

今回、上のegg&dart とtooth にはバーンと置き、

下のegg&dart は小さな箔を置くパターンで

ためしに作業しましたが、好みもあるでしょうけれど

egg&dart には小さな箔をチマチマと

tooth にはバーンと置いて程よく繕う、が良さそう。

ここでもやはり赤ボーロと黄ボーロの

塗り分けが効いてくるのです。

 

こまかい凹凸に箔を入れるには

水の塗り方にコツがあります。

下の写真、まず手前とみぞの中央まで

ひたひたに水を置きます。

みぞ内の向こう側面には塗りません。

 

そして箔を置きます。

すると水に引っ張られるようにして

箔がするするとみぞの中にすべり入ります。

 

みぞの向こう側の棚部分に水を流し込んだら

これで完了です。

この方法ですと、いま置いた部分の水が

ひいて乾いてからでないと

隣のみぞの作業はできません。

 

なかなか面倒な作業ですし

この方法がお勧めという訳でもありません。

いろいろ試して自分に合う方法を

見付けるのが良いようです。

急がば回れ、でございましょう。

 

 

手のひらサイズの小さい絵展 吉祥寺にて 2月09日

 

昨年暮の池袋東武百貨店につづきまして

2月後半に東急吉祥寺店でも

「手のひらサイズの小さい絵展」が

開催されます。

ギルランダイオの少女像模写

そしてクリヴェッリの花の模写

2点を出品いたします。

お近くにお出かけがありましたら

どうぞお立ち寄りくださいますよう

お願いいたします。

東急百貨店 吉祥寺店

 

 

祭壇型額縁をつくる7 ボーロを塗る 2月07日

 

ようやく磨き終えた石膏地に

ボーロ(箔下とのこ)を塗ります。

 

ボーロはとても大切な下地剤です。

これが塗ってあるからこそ箔を水で置ける(貼れる)

そしてメノウで磨けるのですから

古典技法では欠かせません。

 

魚ニカワ1枚を前日の夜に250㏄の水に入れておき

ふやかしたものを翌朝に湯煎でとかします。

この魚ニカワでボーロを溶きます。

 

さて、まず彫刻、つまり凹凸のある部分に

黄色ボーロを塗りましょう。


そして彫刻の凸部分とその他の平らな部分にのみ

赤ボーロを塗ります。

ボーロ層が厚いと金をメノウで磨いた後の

輝きが増しますがコッテリした仕上がりに、

薄いと箔が着きにくいけれどスッキリした

仕上がりになります。

今回は厚めと薄めと塗り分けています。


濡れ色が消えて乾くまで待ちます。

 

なぜ凹部分には黄色ボーロしか塗らないのか?


金箔が貼りにくい凹に金箔と近い色を塗っておけば

金箔を貼りきれなくても目立ちづらい・・・

との理由で、伝統的にこんな風になっています。

そうは言ってもわたしは、金箔の貼り残しは

できる限り繕って仕上げるつもりです。

 

乾かす間にランチにしましょう。

1時間後、すっかり乾いたら金箔を置きます。

気持ち新たに大仕事に取りかかりますぞ!

 

 

桃。 2月04日

 

この早春に仲間入りしましたのは

ピンクのヒヤシンス、満開です。


今回はピンクにしましたが眩しい派手さ。

とても良い香りを放っています。

陽が当たるけれど寒い玄関において

なるべく長く花を咲かせてほしいと思います。

 

初年に手に入れたヒヤシンス青はデルフトブルー、

次の白はパールホワイトと名前がありましたが

今回の鉢に刺さっていたプレートには

ひとこと「桃」。

そうですか、桃ですか、桃色なのですね。

ピーチピンクなどと名乗られるより

いっそ潔くて好感がもてます。

「桃色」ってそういえば最近はすっかり

日常で使わなくなりましたね。

 

名付けて「桃色三姉妹」です。

(名付けずにはおられませんので!)

庭のヒヤ子(青)とそのクローン2つ、

そして真珠三姉妹(白)も無事に発芽して

いそいそと花芽を伸ばしておりますぞ。

その成長ぶりも近々ご紹介いたします。