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La nostalgia in Italia 2011 Roma -Pinus pinea- 3月29日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ 笠松のある風景

 

イタリアは日本同様に南北に長い国土ですので

都市ごとに気候風土が違い 風景も大きく変わります。

ローマの風景で思い出されるのは 笠松のある風景。

この木を見ると 「ああ ローマに来た」と実感します。

日本の松とはずいぶん違い 傘を開いたような形。

剪定された形はなく 樹齢30年ほどで上部が開くのだそうです。

日本の松は海辺や城下にあって 湿度を含んだ印象ですが

笠松は比較的乾いた暖かい土地に向いた性質だそうなので

ローマは最適な環境なのでしょう。

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この写真はフォロ・ロマーノで撮影しましたが

遺跡の灰色と笠松の常緑のコントラストが綺麗でした。

おそらくフォロ・ロマーノが栄えていた時代にも

風景には笠松は今同様にあったでしょう。

カエサルも ハドリアヌスも 見ていたであろう

笠松のある風景です。

古代ローマには笠松を詠った詩人がいたかもしれません・・・

 

 

平成22年度 東京国立博物館文化財修理報告 3月26日

 

先日 上野の東京国立博物館から紀要が届きました。

「平成22年度 東京国立博物館文化財修理報告 Ⅻ」です。

(株)ディヴォート Tokyo Conservation の事業で

わたしが携わらせて頂いた博物館所蔵額縁の修理・改良について

報告がまとめられています。

小さな仕事でも 紀要の中にわたしの名前を残して頂けるのは

有難く 気持ちも引き締まります。

また来年度も お役に立てるよう頑張らなくては。

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「手仕事」で夢をかなえる女性たち:ものづくりを生業にした24人の物語 3月22日

 

昨年2011年の11月に 塩沢槙さんにお会いしました。

手作りで製作している女性を取材し 本にまとめられるに当たり

KANESEIも加えてくださったのです。

頂いた名刺には「撮影業 執筆業」とあります。

ご自身で取材し 写真を撮影し 文章にまとめる とのこと。

多才! そしてインタビューも写真撮影時も

わたしや額縁など 対象に心から興味を持って

とても楽しそうなご様子だったのが印象に残っています。

 

その時の本「『手仕事』で夢をかなえる女性たち」が

いよいよ出版され わたしの手元にも送っていただきました。

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わたしが取り留めもなく 考えながら話した内容を

とても美しい文章と写真でまとめてくださっています。

経歴やイタリアでのことなど 今までも何度か

ほかの方が文章にしてくださったことがありますが

書き手(聞き手)によって 受け取り方も

そして表現の仕方も こんなにも違いがあるのだと

新しい驚きと発見もありました。

 

また わたし以外の23人の女性たちも

年齢はさまざまに「ガラス・蝋・金属」「木・草・革」「紙」「糸・布」と

4つのカテゴリーで分けられて登場しています。

(KANESEIは「木・草・革」に登場します)

曖昧な趣味の域ではなく 本当の意味の「仕事」にしている方々。

共感できることも沢山あり 励まされます。

 

書店でお見かけの際は ぜひお手に取っていただけたらと思います。

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データ : 「『手仕事』で夢をかなえる女性たち」

       塩沢 槙(写真・文)

       平成24年3月30日 初版発行

       株式会社 淡交社

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Roma -Caro Cavallo- 3月19日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ 親愛なる馬

 

ローマでも出会えた馬。

日本の街中で出会う機会がない馬には

うれしくなって ついカメラを向けてしまいます。

近寄っても怒らず(決してこちらを見てくれることはありませんが)

じっと穏やかに佇んで 1枚だけ写真撮影に付き合ってくれました。

その優しさに感謝です。

秋口とはいえ寒いローマでは

耳を覆う頭巾と休憩中の毛布は欠かせないようですね。

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額縁教室にて  3月15日

 

今日は 週に一度講座を持たせていただいている

atelier du Lapis の様子をご覧いただこうと思います。

毎週月曜日 午後1時30分から4時30分まで

生徒さん各人のご希望のスタイルで

額縁の製作 黄金背景テンペラ画製作 または

古典技法による金箔技術を習得したい・・・などの

ご希望に沿って講座を行っています。

木工の経験をお持ちの生徒さんは こうして

すこし凝った形の額縁製作にチャレンジなさったり

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金箔の技法を習得するための準備として

木地作りから始められる生徒さんもいらっしゃいます。

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月曜日担当の講師はわたし一人ですので

一度にたくさんの生徒さんに対応することは出来ませんが

個性的な生徒さん達とそれぞれの作業をして

わたしも初心に帰りつつ また

新しく経験することもあり

生徒さんから教えていただくことも沢山あります。

それは製作に関する実際の経験も含みますが

途中の休憩でいただくお茶の時間のおしゃべりも

大切な交流になっています。

 

様々な場所でそれぞれの人生経験をお持ちで

額縁を通じて偶然にも(?)お会いできた方々とは

最初の日からお喋りの話題も尽きなくて

つくづく「ご縁だな」と思って感謝しています。

アトリエ ラピス atelier du Lapis (市が尾)

http://atelier-lapis.main.jp/?page_id=6

 

 

もうすぐ 3月12日

 

早春をお鍋でぐつぐつ。

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ささっと茹でて ひとつお味見をどうぞ。

あちち。火傷にご注意です。

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フェルメールの食卓 3月08日

 

ただいま東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて

開催中の展覧会「フェルメールからの手紙」展はご覧になりましたか?

今週末こそ行こう!と思いつつ 先送りにしていたら

とうとう来週3月14日までで終わってしまうそうです。

 

以前ご紹介した「クレーの食卓」と同じシリーズで出版されている

「フェルメールの食卓」をご紹介します。

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フェルメールが生きた17世紀オランダと言えば

海運貿易で得た巨万の富で市民が裕福になり

それに伴って文化・美術も黄金時代を迎えています。

フェルメールの作品にもその様子は描かれました。

世界地図のかけられた部屋で優雅に奏でられる音楽。

高価な絹 毛皮 宝石を身に着けた市民女性の姿。

当時 彼らはどんな食卓を囲んでいたのでしょうか。

朝晩は質素で 昼に火を使った料理(肉や魚)を食べたとか。

意外にも手づかみの食事だったそうです。

「17世紀のオランダでは『神から与えられた食べ物は、

人間の手そのもので食べるべきで、道具に頼るべきではない』

という宗教観もあり、フォークは歓迎されなかった」(本文より)

美しいシャンデリアに灯る蝋燭の光と 異国のタペストリー

ヴェネチアから運ばれたワイングラスが並ぶテーブルで

にぎやかに肉を手づかみで食べる人々・・・??

なんとも 不思議なような微笑ましいような風景です。

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下はホワイトアスパラガスのバルサミコソースのページ。
 
ホワイトアスパラガスは わたしにとってオランダらしいメニューです。
 
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データ : 「フェルメールの食卓」
       林 綾野
       株式会社 講談社
       2011年7月15日 第1刷発行
 
 

La nostalgia in Italia 2011 Roma extra2 3月05日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ 番外編2

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美術館の片隅で 立派なカールヘアを見せて

後ろを向いているのは 一体誰でしょうか?

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答は ライオン Leone でした。

ふっさふさ。

バッハの後ろ姿かと思いました。

 

 

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春の雪 3月01日

 

今年2012年は うるう年です。

2月が1日多いだけで得した気持ちでしたが

あっという間に3月ですね。

 

4年に1度しかない2月29日 東京は雪でした。

さらさらと音を立てて降り積もる雪は強くなるばかりです。

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窓から見える桜は つぼみが膨らんでいましたが

びっくりして縮こまっているのではないでしょうか。

それとも「いよいよだな」と開花準備を加速したでしょうか。

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天気予報によると「春を知らせる雪」だとか。

きっとこの雪が解けきるころには春めくのでしょう。