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La nostalgia in Italia 2011 Firenze extra5 11月29日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ 番外5

 

こちら街の旅行代理店。

いらっしゃいませ。

お正月旅行のご予約はもうお済ですか?

なんちゃって お昼休みで留守番なのでした。

これからお昼寝(シエスタ)の時間です。

 

 

 

史上最小 11月26日

 

今年もまた この時期がやって来ました。

毎年暮に池袋の東武デパートで開催される

「小さい小さい絵」展に出品するテンペラと額縁を

せっせと準備しています。

 

今年は5点 出品させていただく予定で

最後の1点の額縁の完成も間近になりました。

DMが完成したら また改めてご案内させて頂きます。

 

下の写真の額縁は KANESEI史上最小。

手のひらから転がり落ちそうです。

 

 

落ち葉の色が見たいなら 11月22日

 

ついこの間まで緑のグラデーションだった森。

様々な落葉樹の葉が様々な色に変化して

今まさに散っていく・・・

一番美しい時でした。さっそく散策へでかけましょう。

 

 

夜の湿度のある冷たい空気で降りた霜が

朝日で溶けて 葉の色をより一層鮮やかにしています。

森の美しさに喜びすぎて とりとめもなく写真を撮りすぎました。

 

落ち葉は 多くが裏を向いて落ちていることをご存知ですか?

美しい色を見たければ 拾って裏返してみます。

 

さて・・・本日の収穫。

押し葉にしました。

この色が少しでも長く保てますように。

 

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Firenze extra4 11月19日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ 番外4

 

イタリアを旅する楽しみの大きなひとつは

なんといっても食事があると思います。

日本にも沢山の美味しいイタリアンレストランがありますが

旅先での食事は 空気も雰囲気も そして自分の気持ちも

すべてが特別に感じられますから。

そして何より一期一会の貴重な体験です。

 

今回の旅での大ヒットはこの本でした。

その名もズバリ「フィレンツェ美食散歩」です。

春夏秋冬の季節に合わせてのお勧め観光ルートに合わせ

さらにお勧めのレストランやトラットリア バールが

紹介されており もちろん「Trattoria Sostanza」も。

巻末にはお土産の食材 ドライトマトや塩漬けケッパー等を

使った美味しいレシピまで載っています。

現地フィレンツェに住む著者(ご夫妻)ならではです。

 

この本お勧めのお店に3~4軒行きましたが

どこも気取らず旅行者にも入りやすいお店ばかりで

全て大満足という大変うれしいガイドブックでした。

フィレンツェを旅する方にぜひお勧めしたい一冊です。

データ : 「フィレンツェ美食散歩 おいしいもの探しの四季の旅」

著者  池田匡克/池田愛美

    地球の歩き方GEM STONE

    2009年6月 第1刷発行

 

 

まだ空っぽ 11月15日

 

骨董店で素敵なものを見つけたとき

いつも思うことですが

「ここで会ったも何かのご縁。

もう2度とめぐり合うこともない。」

迷ったら買う・・・ということです。

(もちろん身の程にあった程度で!)

それが旅先の骨董店ならなおさら。

 

森のはずれの薄暗い骨董店は 入るのも少し

躊躇するような 物語に出そうなお店でした。

この小箱を見付けて・・・というか

わたしがこの小箱に見付けられて 呼び寄せられてしまって

遠く離れた場所から連れて帰ることにしました。

イギリスのタンブリッジという街で作られた小箱。

「タンブリッジ・ウェア」と呼ばれていて

箱根の寄木細工のような特産有名品だそうです。

この小箱は130×130×50mmのサイズ。

象嵌と寄木と とても細かな細工がしてあります。

イタリア留学中 この象嵌細工の練習もしましたが

糸鋸で切り抜く作業の難しかったことを思い出します。

この細かさ・・・職人の技が光っています。

なのに数千円の価格が付いていたのですから

作った職人さんの苦労を考えると申し訳ないような値段でした。

中に何をしまおうか まだ決まりません。

なにか大切なものを入れたいと思います。

 

 

 

Cannolo 11月12日

 

お皿に乗って 薄紙からのぞく真っ赤な目玉。

シチリアの伝統菓子「cannolo」(カンノーロ)です。

サクサクの生地にリコッタチーズのクリームがたっぷりで

チェリーが飾られています。

軽い食感につられますが カロリーは相当なもの・・・。

分かっちゃいてもやめられない美味しさ。

 

包を開いてみても

両側に真っ赤な目が付いた

ひょうきんな顔のお菓子でした。

 

 

 

La nostalgia in Italia 2011 -Firenze- Mercato di Sant’ Ambrogio 2 11月08日

 

イタリアの郷愁 2011 -フィレンツェ- サンタンブロージョ市場 2

 

フィレンツェの東にあるサンタンブロージョ市場は

ご近所に愛される庶民的な市場です。

品揃えは豊富で新鮮! 食材以外にも靴やバッグ

下着(!)の露店も並ぶ 観光客にも楽しい場所。

前回の野菜売り場に続いて 今日は建物内部のお店をご紹介します。

 

野菜売り場の辺りのさわやかなハーブや野菜の香りから

建物内部は一変して発酵食品やスモークなどの濃厚な香りを感じます。

中央市場に比べてもこぢんまりした市場内部で

最初に見えるのがこのお店。

ハムやチーズ 瓶詰や乾物が所せましとあります。

オリーブにチーズにハムは 選ぶのに悩むほど。

奥にはパンもありますから 今夜のオードブルにどうぞ。

このお店には じつはもう一つの名物があります。

手打ちの生パスタがこれまた沢山!

リコッタチーズやほうれん草 かぼちゃの詰め物のラビオリ

めずらしいのは手前の緑のラビオリ。

「ortica」という野菜(食用イラクサ?)を練りこんだ生地です。

どのパスタもささっとゆでてバターソースにセージでも散らせば

それでもうお腹いっぱい幸せいっぱいです。

わたしは毎週土曜の朝にこのお店の生パスタを買って

お昼に食べるのが週末のちょっとした贅沢の楽しみでした。

 

そして肉屋さんも見逃せないお店です。

豪快に羽や毛がついたままの鶏やウサギが下げてあることも。

大きな塊肉を「ステーキ用に」や「シチューに」などと

厚さも量も希望通りに切り売りしてくれるのは日本と同じです。

見ていて楽しいのは 上の写真のおじさんのように

目移りするほどに並んだ「下ごしらえ済み」のお肉です。

ロールキャベツ 豚ヒレ肉のローズマリー風味

薄切り肉のチーズ包み 鴨肉のオレンジソース・・・

どれもこれも忙しい夕方に頼もしいものばかりです。

 

イタリアでの自炊生活で一番よく食べた肉類といえば

この「salsiccia fresca」(生ソーセージ)です。

そのままゆでても焼いても もちろん美味しいのですが

イタリアのマンマ達は皮をはがして挽肉状にして

トマトと煮込んでパスタのソースに使っています。

ハーブや香辛料が練りこまれて お店ごとのレシピがあります。

そして驚くのは この生ソーセージのパニーノがあること。

タルタルステーキのサンドイッチのような感じなのですが・・・

これがまた美味しいと言ったらもう!

日本人には馴染みがありませんがモノは試し

フィレンツェにいらした際には一度召し上がってみてください。

 

 

 

太鼓男の小箱 11月05日

 

昔からなぜか「鼓笛隊」と「サーカス」の雰囲気が好きです。

中学生の頃 美術室前に貼ってあったマネの「笛を吹く少年」の

展覧会広告ポスターを 先生にねだって持ち帰った嬉しさを思い出します。

小太鼓の軽快なリズムに合わせて様々な楽器での行進曲。

おもわず一緒に歩きたくなります。

 

小箱に太鼓男(?)を描きました。

ボローニャ石膏の下地に卵黄テンペラとグァッシュで彩色。

仕上げにワックスでアンティークの趣を出しました。

以前ご紹介した本「中世ヨーロッパの服装」に載っている図です。

http://www.kanesei.net/2012/02/20.html

解説によると国民軍の兵士だとか。

美しい華やかな衣装の姿は兵士というより

パレードの花形鼓笛隊のようです。

「works」内「other」にこちらの小箱をアップいたしました。

どうぞご覧ください。

また通販サイト「ahico」にて販売中です。

そちらのページもぜひご覧ください。

ahico artist market place: http://www.ahico.net/

 

 

英国額縁修復師ホプソン氏の講演 11月01日

 

先月10月12日の夕方から 東京芸大で行われた講演

「英国における額縁の歴史とその構造

そしてメンテナンスのための修復」に参加しました。

西洋における額縁のおおまかな歴史は頭に入っていても

イギリスに特化した歴史や特徴は新鮮で興味深く

イギリスの伝統的な額縁修復の具体的な方法なども

教えて頂く事ができ 大変面白い講演でした。

 

下の写真は ホプソン氏が伝統技法で型取りした装飾部分。

詰め物は樹脂 石膏 膠の混合物とシンプルなものですが

とても精密に再現されています。

美しい・・・。

わたしが普段行っている方法 シリコンで型取りし

歯科用石膏で作る方法より 手間もずいぶんかかりますし

乾燥後に収縮することを計算する必要もあるようですが

何と言っても 型から抜いてすぐの柔軟性のある時なら

曲面に貼ることも可能というのは大きなメリットです。

やはり膠の威力は大きいのですね。

またひとつ勉強になりました。

 

ちなみにホプソン氏は日本語で講演してくださいました。

頂いた名刺には「英国剣道連盟国際事業部長」とあります。

剣道と額縁修復と・・・なにか共通する心があるのかもしれません。