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英国額縁修復師ホプソン氏の講演 11月01日

 

先月10月12日の夕方から 東京芸大で行われた講演

「英国における額縁の歴史とその構造

そしてメンテナンスのための修復」に参加しました。

西洋における額縁のおおまかな歴史は頭に入っていても

イギリスに特化した歴史や特徴は新鮮で興味深く

イギリスの伝統的な額縁修復の具体的な方法なども

教えて頂く事ができ 大変面白い講演でした。

 

下の写真は ホプソン氏が伝統技法で型取りした装飾部分。

詰め物は樹脂 石膏 膠の混合物とシンプルなものですが

とても精密に再現されています。

美しい・・・。

わたしが普段行っている方法 シリコンで型取りし

歯科用石膏で作る方法より 手間もずいぶんかかりますし

乾燥後に収縮することを計算する必要もあるようですが

何と言っても 型から抜いてすぐの柔軟性のある時なら

曲面に貼ることも可能というのは大きなメリットです。

やはり膠の威力は大きいのですね。

またひとつ勉強になりました。

 

ちなみにホプソン氏は日本語で講演してくださいました。

頂いた名刺には「英国剣道連盟国際事業部長」とあります。

剣道と額縁修復と・・・なにか共通する心があるのかもしれません。