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やるべしやるべし。 8月29日

 

上手く行かないったら

上手く行かない。

どうにもこうにも。

 

だいたい建材の木地に

細かい彫刻をしようと思ったのが

間違いなのですよ。

 

・・・材料が悪いから?

いや、それもひとつだけれど

やっぱりわたしの技術が足りない。

見通しも甘い。

 

こうなったら自分との闘い。

諦めるもんか。

どうにかこうにか

完成させてやるのじゃ。

フンフン!(鼻息)

乞うご期待であります!!

 

 

 

小さな箱に詰め込んで 8月25日

 

先日の夜、ぼんやりとしていたら

親友からメッセージが届きました。

「こんな文章を書きました」と。

 

なんだかとても嬉しくて、

高校時代、制服を着ていたころの彼女と

母になった今の彼女と

わたしが知らない幼いころの彼女の姿が

輪っかの中で繋がったイメージ。

心の一部分は今も変わらないままね。

 

ぜひ読んでみてください。

小さな箱に詰め込んで

あやちゃん、ありがとう。

 

 

ネットショップでいざいざ 8月22日

 

今年4月の投稿で声高らかに(?)

宣言してしまったからにはやっぱり

実現しなくてはなりません・・・。

ネットショップ開設でございます。

 

とは言え、ええ~と、作ったは良いが。

公開する勇気が出ずに右往左往して

早くも2か月が過ぎまして

ようやく先日こっそりオープンいたしました。

本当は満を持して「オープン記念」銘打って

何かしようかな、などと考えておりましたが

すごすご諦めました。

 

良いのかな? 本当にこれで良いのか。

大丈夫なんだろうか・・・。

お金のやり取り、発送などなど

売れる前からドキドキしています。

 

今のところ商品は少しの掲載ですが

これから徐々に増やしてまいる所存です。

 

▲ロゴが大きすぎた気もします・・・

 

改善点満載の見切り発車でございますが

もしご興味持っていただけましたら

下記のページをご覧くださいませ・・・。

ああもう、すみません!

(今のうちに謝らせてください!)

 

https://kanesei.theshop.jp/

 

仕事の時間 8月18日

 

先日、雑誌の取材をうけました。

暑い中を我が工房まで来てくださった

ライターさんとカメラマンさんは

どちらも女性でした。

 

わたしの経歴や留学中のこと

額縁についてや制作の上での気持ちなど

お話したのですが、当たり前ですけれど

プロの方がわたしに興味を持って

穏やかに笑顔で話を聞いてくださるのは

照れますけれど、でもとても気持ちが良い。

 

そしてわたしのポートレートや

額縁、小箱の写真を撮って頂きました。

華奢な女性が大きなカメラを持って

色々な角度から何枚も撮ってくださる。

撮影する対象への気持ちのようなものが

彼女の体全体からワァッと溢れ出て眩しい。

これまた当たり前ですけれども

プロの方が撮影して下さるって

緊張もするけれど、なんだかやけに

嬉しくなったのでした。

 

 

他の人の「仕事の対象」になって

現場で目の当たりにして

じわじわと圧倒されたようです。

そして気持ちが引き締まり、

励まされる午後でした。

 

古典技法額縁の作り方見本を作る 8月15日

 

Atelier LAPIS の展覧会に向けて制作中の

古典技法額縁の作り方見本」額縁の続き

久しぶりになりましたがご覧ください。

 

前回、金箔の下地「ボーロ」を塗り終わり

いよいよ金箔の「水押し」です。

古典技法ではボローニャ石膏の上に

ボーロを塗り、その上に水をひき

(フライパンに油をひくように)

金箔を乗せて乾かすと貼り付く、のです。

 

水をひきますので、高い部分から開始。

今回の額縁では内側の一段高くなった

細い部分にまず箔を置き、そして平ら面へ。

 

▲この刷毛で金箔を持ち上げて移動します。

 

▲一通り箔を置き終わったら、小さな穴や

欠けた部分を繕います。

 

下の黒ボーロ部分には銀箔を貼る予定。

右下は違う装飾技法で模様を入れますので

マスキングしてあります。

 

 

うう~む。

ここで説明しても良く分かりませんよね。

百聞は一見にしかず。そして

百見は一経験にしかず、でございます。

古典技法にご興味のある方はぜひ

Atelier LAPIS へお越しください。

見学ご希望のご連絡お待ちしております。

 

 

そんな時もあるのさ 8月11日

 

先日完成した小箱は

古典技法の純金箔で

ゴリゴリに古色を付けました。

 

わー、かーわいーい・・・自画自賛。

にへらっと笑ってしまいました。

 

 

だけど。

こんなズタボロの小箱を作って

自分で喜んでいりゃ世話無い。

ひとりで目を輝かせていても

喜んでくれる人はいるのかな?

 

なんだか最近、自分で作った物の

良し悪しが良く分からないのです。

これは世に言うスランプ?

 

 

いや違いますね、単に自信が無いだけ。

何気なく言われたひとことが気になるだけ。

 

まぁ良いか・・・。

そんな時もありますさ。

すべては暑すぎるのが悪い、ということで。

 

 

額縁の本「MARCO BARROCO ESPANOL」 8月08日

 

久しぶりに新しい額縁本を購入して

フガフガ鼻を鳴らし喜んでおります。

スペインのバロック時代の額縁集。

「Marco Barroco Espanol

Estetica y Didactica

Sigloe 16th/17th/18th」

 

▲スペイン語で額縁は Marco

覚えやすい単語です

 

2021年秋にスペイン・アンダルシアにある

アルメリア美術館(Museo de Almeria )にて

スペインバロックの額縁展が開催され

出品額縁がまとめられた本のようです。

(展覧会情報はこちら

同じくヨーロッパの地中海に面した国と言えど

イタリア、フランス、スペインとそれぞれ

異なる文化があるように額縁もまた

違う趣のものが作られていて面白いのです。

 

わたしのイメージでは、スペイン額縁は

大胆で力強い。とくにこのバロック時代は

なんとなく、日本の安土桃山時代の文化に

通じるような「派手・明暗・動き」が

あるように感じています。

(実際時期も重なっているようです。)

 

▲なんでこんなデザインに??面白い!

 

▲これぞわたしのイメージするスペイン額縁

 

▲迷いのない筆さばきはセンスの塊

 

この本には41点の額縁の詳細--正面・裏面

はもちろん斜めからの写真もあるのが特徴。

側面や立体のバランスが見られます――が

スペイン語と英語で解説され、これら額縁を

実際に近現代の絵画作品額装に使った例もある他、

スペインの額縁史、制作の歴史、構造説明など。

 

▲額装例はとても興味深い

 

こんな展覧会が開かれていたんだなぁ、と

行けなかった残念さと羨ましさもありますが

日本でこんな本を手に入れることができる

幸せも感じつつ。

決してお手頃価格ではありませんけれど

「良い買い物をした!」と思える本です。

 

「MARCO BARROCO ESPANOL ESTETICA Y DIDACTICA

siglos XVI-XVII-XVIII」

Jose MANUEL Marin Durban

Cartel,C.B.

P.227

 

 

 

開き直って愛を貫く 8月04日

 

わたしはたまに、ご注文の仕事以外に

古い額縁の再現をしています。

いわば「作りたい額縁を自分の為に」

チャレンジしています。

それは楽しく悩み多い作業です。

 

▲見本写真を見ながら彫り彫り。

写真では凹凸や細かい部分が分からないことも。

その時はその時、想像で補う・・・

 

美術館に納まっているような古い額縁を

集めた写真集(額縁本)に載っている

たった1枚の写真を参考にして

自分なりに考察して再現しても

正しいのか間違っているのか

分かりません。

 

▲石膏を塗り始めたらいつものスローガン

「手早く丁寧に」・・・これ目標。

 

イタリア・・・せめてヨーロッパに

住んでいれば、実物とは行かずとも

同じ時代の同じ地域で作られた

似たような額縁の実物を間近で見て

答え合わせもできるのに。

 

 

▲ボーロの色は本に記載されている。

分からなければイタリアの額縁史先生に尋ねてみる。

今回は「rosso scuro」の記載、暗い赤色。

 

イタリア人の知人に先日

「君はなぜ古典技法額縁を作るんだい?

日本は世界に誇る文化と歴史があるでしょう?

小箱のデザインモチーフにしたって

日本の伝統的な模様が沢山あるじゃない??」

と問われたのでした。

なんでわざわざ遠いイタリアなんだい?

 

なんでって言われても。

わたしも20代に始めたころは

こうなるとは思っていなかったのだけれど。

でも熱中できるものに出会ってしまった!

遠く離れた日本に生まれ育って

古典技法額縁愛に目覚めてしまった!

これを運命というのか

成るべくして成ったというのか。

 

「これぞ」と思えるものに出会い

それを続けることができるのは

人生でこの上ない幸せ。

我ながら物好きだなぁと思いつつ

もはや額縁からは離れられない・・・

と、諦めて開き直って

額縁愛を貫こうと思っています。

 

 

・・・独り言でしたね

どなたかに聞いていただきたかったのです。

 

 

理想のおじさん像 8月01日

 

わたしがこのブログのなかで

自作の額縁やら小箱を「おじさん風」と

表現しておりますが、つまり

それはどんな感じなのか??

理想のおじさんとは?

 

わたしのイメージする「おじさん」とは

ひげを蓄えた恰幅の良い中年以降の男性。

苦み走ってカリスマも眼力もあって

一筋縄ではいかない人物。

それでいて青年のころの様子も目に浮かぶような。

ホルバインが描いたヘンリー8世の肖像画とか

ベラスケス、ティツィアーノ、ルーベンスや

レンブラントが描いた自画像のような

そんなイメージなのです。

(あくまで絵画から受けるイメージのみ。

実際どんな人物だったかは別!)

 

▲ハンス・ホルバイン作「ヘンリー8世」1537年頃

 Wikipediaよりお借りしました。

 

いくつかの額縁や小箱が完成したとき

「なんかオジサンっぽいな~」と

ぼんやりとした感想を持っておりました。

(かく言うわたしは地味なオバサン・・・)

上記の人たちを思い起こさせるような

額縁や小箱・・・のつもりだったのですが

考えてみれば図々しいですね!

彼らに認められて傍に置いてもらえたら

それはもう最高じゃないですか!

 

おじさん風をあえて目指しはしませんけれど

今後も敬意と愛情をもって「おじさん風」と

表現してまいる所存であります。

そしてお姫様風、熟女風のものも追及したい。

(熟女風小箱はちょっとイヤかな・・・)

などと思っております。