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「世界にひとつ、あなただけのために」とは 1月30日

 

フル・オーダーメイドのものを

例えば宣伝したり印象付けたいときに

使うフレーズ

「世界にひとつだけ」

「あなただけのために」

など、あります。

いささか使い古された宣伝文句です。

 

これを聞くと、その「もの」が

とても貴重で珍しくて得難い感じ、

それなりに高価でステイタスを表す。

そしてそれを持つ「わたし」もまた

特別な人物である気持ちにさせられます。

なにか心をくすぐるフレーズなのです。

 

先日ぼんやりと湯船につかりながら

考えていたのですが、

「世界にひとつ、あなただけのために」

作られたものって実は珍しくないな、ということ。

 

例えば、朝早起きをして作られたお弁当とか・・・

家族が作ってくれたか、自分で作ったにしたって

とにかく「世界にひとつ、あなただけの」お弁当。

 

 

あるいはプレゼントや旅先からの絵葉書も、

たとえその「もの」は市販品で沢山あっても

「あの人はきっとこれが好きだろう」

「これが欲しいと言っていたから・・・」

「遠くに来ているけれど、あなたを思い出している」

そんな気持ちは、広げすぎかもしれないけれど

やっぱり「あなただけのために」なんだなぁ。

気持ちが加わることで、ただの市販品から

「あなただけのため」のものに変わるんだ。

 

世界にひとつ、あなただけのために。

それはそこかしこに隠れていて、

大切で暖かな、そしてやっぱり貴重なことを

表しているんだなぁ・・・と思ったのでした。

 

 

そんな訳でして

KANESEIでもフル・オーダーメイドの

小箱をお作り致します。

あなたやあの人のイニシャルを入れて、

またはお好きな色とデザインで。

これもまた「世界にひとつ、あなただけのために」

のひとつのかたちです。

 

 

技法比較 その2 1月26日

 

以前の比較につづきまして

今回また同じ模様で技法違いの小箱です。

左はグラッフィートで艶消し、

右はパスティリアで古色は付けずピッカピカ仕上げ。

模様はイタリアの古い額縁からお借りしています。

 

 

どちらも古典技法額縁では良く使われる装飾技法です。

グラッフィートとは、まず全面に純金箔を貼り磨き、

その上にテンペラ絵具(今回の場合は黒い卵黄テンペラ)を塗り、

竹串等尖ったもので絵具を搔き落として

金箔の模様を出す、という技法です。

パスティリアは、すでに何度かお話しておりますが、

石膏液をたらし描き、模様をレリーフ状に作る技法です。

 

▲輝く純金箔を写真に撮るのは難しい・・・

 

グラッフィートは黒と金のコントラストが

スッキリとして、繊細な線の表現です。

パスティリアはふっくらとした

レリーフが女性的で金の輝きも華やかです。

 

 

どちらがお好みですか?

 

本業と副業 1月23日

 

いままで小箱制作はなんとなく

「副業」的な気分でおりましたので、

ホームページ内にあります「works 」には出さずに

「diario」でご覧いただくだけでした。

 

今回必要もあって、いよいよ「works」に

小箱を出すことにいたしました。

それにしても写真がひどくて恐縮です。

途中にある小箱の集合写真は

フォトグラファー浅野カズヤさんに

撮って頂いたものです。

プロの仕事の美しさ!

 

なぜ今まで出さなかったのだろう?

わたしは自称「額縁制作者」でありたいのだと思います。

小箱制作が片手間とか、額縁が上で小箱が下とか、

そんなことでは無くて・・・

やはり自分の根、基本、原点が額縁だからなのだろう、と。

 

 

わたしは「変化」が苦手なのです。

でも自分の変化って一番気付きづらいですけれど、

やっぱり様々変化しているのですよね。

自分も環境も変化しているのだから

その時に「これぞ」と思う事をすれば良い。

額縁も小箱も、今やどちらもわたしにとって

「これぞ」と思う事です。

そして「これぞ」と思える物に辿り着いたことに

感謝したいと思います。

 

 

 

諸行無常、有為無常

額縁制作者であり、小箱作家でもある。

今はそれで良し、でございます。

 

 

技法比較 その1 1月19日

 

以前に作った小箱の、同じ模様を

違う技法で作ってみようと思い立ちました。

なるべく同じデザインのものは作らないように

――そっくりそのまま同じ小箱をもうひとつ、とか――

心掛けているのですが、技法違いなら面白いかも、と。

 

こちら左はアクリルグアッシュ彩色、

右はパスティリア(石膏盛り上げ)レリーフに

純金箔、古色仕上げです。

 

 

教会のタイルを参考にした模様です。小箱のサイズはどちらも同じ。

 

 

模様は同じでも、陰影、色味、線の強弱

艶の違いなどで差が出て面白いです。

 

どちらがお好きですか?

 

 

極小に極小を 1月16日

 

ホワイトゴールド箔を使った豆小箱です。

極小の小箱に極小の点々打ちで模様。

 

 

ホワイトゴールドとは

純金50%、純銀50%の合金です。

輝きが明るく錆びづらい。

銀より深くプラチナより華やか。

そんな雰囲気の金属です。

 

 

箔貼り作業も純金箔より純銀箔より

扱いやすくてとても作業しやすい。

古典技法にもおすすめです。

 

 

いかがでしょうか。

 

なぜかそこにいつも 1月12日

 

以前、やはりわたし同様に

ひとりで物を作っている方と

おしゃべりをしていました。

 

その方いわく

「特別に気に入っているわけでもなくて

でもなぜか売る気にもならなくて

ずっと家にある作品があるの。

気が付くといつも『傍らにいる』のよ。

なぜだか知らないけど、とにかく

いっつも近くに『いる』のよ!

こうなったらもうきっと、死ぬまで

身近に持っているしかないのよね~」

 

ああ、そうなんだ、やっぱり。

わたしだけじゃないんだ・・・。

 

なぜだか自分でも分からない。

だけど、ふっと気づくといつもいつも

ほんの少し離れた場所——棚の上とか

本の陰とか――にじっと佇んで

こちらを見つめるように「いる」。

そんな小箱があるのです。

 

▲今日もどこかからわたしを見ている・・・

 

わたしは物を擬人化して考えるのが癖だから

「見られている」と感じるけれど

もちろんそんなはずは無くて。

きっと無意識に、その作品をくり返し見ることで

自分の内面の何かを切り替えるとか

紐づけて思い出すとか

あるのかもしれません。

 

 

これはきっとマッチョ 1月09日

 

わたしが「オジサン風」と表現していた小箱、

ある方が「マッチョ」と表現されて以来

すっかりわたしの中で「マッチョ」が定着したようです。

今日の小箱も、きっとマッチョであります。

 

▲どうです?マッチョでしょうか?

 

▲中はモスグリーンの別珍にしました。

 

 

面取りした木地に全面石膏を塗り

磨いた後に十字の帯状に石膏を塗り磨き、

さらにその帯にパスティリア(石膏盛り上げ)で

丸いポチポチを乗せ純金箔を貼りました。

黒いベース部分にはアカンサスの額縁のような

模様を線彫りしてあります。

なかなかに手が込んでおりますのです。

 

中世のお城、城主の寝室に隠してあった小箱が

数百年経って発見された・・・

と言うイメージでして、

ちょっと濃い目に汚しをつけました。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

古典技法額縁の見本を作る 仕上げワニスと完成 1月05日

 

ぼんやりしておりましたら

年を越してしまいましたこのシリーズ

見本額縁制作、本日最終回でございます。

 

前回ですべての装飾入れを終え、

しばらく寝かせて乾かした額縁に

仕上げのワニスを塗ります。

 

今回は2種類を使いました。

下写真左はホルベインのテンペラワニス

右はゼッキのシェラックニス(艶消し)

どちらもアルコールベースのものです。

 

▲それぞれ特徴が違う

 

今回の額縁、右長手のグラッフィートと

ミッショーネは特に傷がつきやすいので

装飾したらあまり動かさず触らず

緩やかに乾燥させて速やかにニスで保護!

左下の銀箔も、これまた錆びて変色するので

あまり悠長にしておられません。

 

 

ホルベインのテンペラワニスは

・下短手左の銀箔

・右長手上半分のグラッフィート

 

ゼッキのシェラックニスは

・左上角の「磨く前の金箔見本」

・右長手下半分のミッショーネ

・側面黒テンペラ塗装部分

 

以上に塗り分けました。

その他の金箔部分には基本的に

ニス等を塗る必要はありません。

なにせ純金ですから、変色もせず

メノウ磨きした古典技法水押し箔は

とても丈夫なのです。

 

 

わー、完成しましたぞー。

 

グラッフィートとミッショーネ、

同じ黒テンペラと純金箔ですが

技法の違いで表現が随分変わります。

 

 

実物は来年3月にお披露目いたします。

また詳しくご案内させていただきます。

 

 

計画しよう 1月02日

 

明けましておめでとうございます。

 

今年2023年のお正月は週末ですので

お正月休みが短くて残念・・・ですけれど、

今日2日はまだ皆さまお正月休みでいらっしゃることと思います。

 

元日の初詣に近所の氏神様へ出かけましたら

近年見たことのない人出でした。

鳥居の下から数十メートル並んでお参りし

「やれやれ」と戻りましたら

帰るころには鳥居のはるか先の坂道まで列が続いていたのでした。

 

コロナ蔓延中で旅行や帰省はしないけれど

自宅待機でもなく、と言った感じのご家族が沢山。

なつかしい穏やかな雰囲気でした。

 

神社からの帰り道、タクシーや郵便局の車とすれ違い

介護施設には明るく電気が灯っていて、

お正月に働く方々を思いつつ。

 

31日は毎度のことながらお節作りで大わらわでした。

わたしはなぜか料理をする時は話しかけられるのが嫌いでして、

もくもくと淡々と作り続ける・・・

 

▲百合根とくわいを料理すると「お正月」な気分になる。

 

夕方には何とか料理を終え、カマボコや伊達巻の端っこなどを

つまんで年越しそばを頂き、さて。

今回もお重ではなくて大皿に盛ることにしました。

 

▲元日の朝に急いで庭から南天の葉を摘んで色どりに。

緑を足して取り繕う。

 

▲朝からお酒・・・お正月ですから!

 

▲そしていつものお雑煮。平和。

 

毎年お正月になんとなく、本当になんとな~く

抱負を考えるのですけれど

今年はひとつ挑戦を目前に控えているので

まずはそれを無事済ますこと。

 

この挑戦は成果が無くても良しとする、

いわば「誰にも頼まれていない、自分で勝手にやる事だし

ダメ元で!」と自分の負担にならない程度に、

でも熱血の本気でやってみようと思っています。

 

それから・・・

もう少し自分の人生に計画を立てた方が良いかもね・・・

あまりに行き当たりばったり、思い付きで

やり放題な人生を送って参りましたので

ちょっと人生の残り時間なども考えてみようではないか。

そんな風に考えているお正月です。

 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

あけましておめでとうございます 1月01日

 

 

旧年中はありがとうございました。

新春を迎え皆様のご多幸をお祈り申し上げますと共に

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年 元旦 KANESEI

 

鎌倉へ 行くことの意義 12月29日

 

やはり鎌倉へ行かなくては

年の瀬を迎えられぬ・・・

 

ですが諸事情ありまして、

そしてコロナは相変わらずの上に

インフルも暴れているとの事で

そそくさと。

 

鎌倉の八幡様、こんなに混んでいるのは

初めてかも知れない。

わたしは美術館横側(八幡様向かって左側面)

からお参りに上がりました。

誰もいない薄暗い階段の下には手水舎があって

きちんと清めてから境内に上がることができました。

 

老若男女が賑やかにゆっくりお参りしている横から

「それっ」とばかりにお賽銭を投げ入れ、

今年のお礼と来る年も頑張れますようお願いをして。

 

お昼に八幡様近くのお店で美味しいハンバーグを頂いて

 

▲なぜかハンバーグではなく目玉焼きにピントが合っている・・・

 

お正月の輪飾りを買って、さぁさぁ由比ガ浜へレッツゴーですよ。

 

 

子どもが遊ぶ姿は平和でしあわせ。

裸足で海に入っちゃうくらいの暖かい陽射しでした。

 

▲今日の収穫、太平洋からのお土産。

 

 

今年は小町通りも若宮大路も歩かず

八幡様の人込みも避けて、

例年とは違う鎌倉詣でした。

これで良かったのかな、と漠然と思う。

 

 

わたしにとって暮の鎌倉詣は締めくくりの「儀式」

繰り返すことに意味があるような気がします。

鎌倉に来ること、来ることが出来たこと、

八幡様にご挨拶出来ること、それが大切。

これで良いのです、きっと。

 

2023年のことを考えていると、楽しみより不安が大きい。

考え始めると怖くてソワソワしてしまう。

でも不安症はわたしの性格だからいつもの事で

それにももはや慣れたと言いましょうか。

不安は不安だけど、まぁ何とかなるだろう・・・

と思えるようになったのは

この冬の鎌倉の海のおかげかも知れません。

 

2022年の終わりの儀式を無事済ませて

またもう少し進んでみる所存です。

 

▲帰りの車窓から。渚橋近くから見えた柔らかい富士山。

 

これにて2022年のブログ「diario」はお終いです。

お付き合いいただきありがとうございました。

また、今年は小箱で様々新しい経験をし

皆様に大変おせわになりました。

感謝申し上げます。

どうぞ穏やかで暖かな新年をお迎えください。

 

 

小さい小さい絵展 2022 12月26日

 

毎年、暮の恒例「小さい小さい絵」展への

テンペラ画模写出品は今年でなんと23年目・・・

眼差しが遠くなってしまいます。

当時生まれた赤ちゃんが、もう23歳ですって。

いやはや。

 

今年の展示、12月15日から21日まででして

すでに終わってしまったのですけれど

記録としてお話させてください。

 

夏にブツブツ言いながら描いた模写2点

黒い額縁を付けました。

 

 

この額縁は市販品でして

元はベージュでしたが塗装でお色直し。

左の文鳥と右のチューリップで額縁の上下を変えてみました。

装飾が上に来るか下に来るかで印象も変わります。

 

文鳥は純銀箔背景

 

チューリップは黄金背景。

どちらの模写も名刺サイズくらいです。

 

2023年もまた出品させて頂く予定です。

今年はなんだか落ち着かなくてこの2点のみでした。

2023年にはもう少し心落ち着かせて、

完成度も上げたいと思います。

 

 

 

Buon Natale 2022 12月24日

 

メリークリスマスでございます。

 

 

 

この写真は我が家で一番乙女な父が

撮影して送ってくれました。

この汽車のオモチャはわたしが幼いころ

12月25日の朝、枕元に置いてあったものです。

キャンドルはお仏壇の・・・!笑

 

東京は穏やかに晴れておりますが

大雪でお困りの場所もあります。

お仕事や勉強、お家のことで

お忙しくお過ごしの方々もいらっしゃいますね。

どうぞ皆さまお身体大切に、穏やかな週末を!

 

サイズは違っても幸せの大きさは同じように 12月22日

 

以前、展示会でお世話になっている方に

「大きさを変えてシリーズで作っても

面白いかもね」とアドバイス頂きました。

なるほど、それは楽しそう!

と思って作ってみました。

 

 

その方曰く「大中小とあったら

大抵わたしは中を選ぶんだけどね~!」と。

その気持ち、なんだかわかります。

 

 

昔話の「大きなつづらと小さなつづら

どちらを選ぶ?」みたいですね。

 

 

昔話とは違って

KANESEIの大きな小箱(変な表現)を選んでも

きっと幸せが来ます。たぶん。

中の小箱も小の小箱も

大きさは違えど幸せは同じくらいに。

そんな気持ちで作っています。

 

 

特技・寸足らず 12月19日

 

小箱の型紙を作っています。

トレーシングペーパーを

小箱の展開図にして

デザインを描きこんで転写します。

 

その型紙を作ると度々

5mm寸足らずになります。

なぜだ??

 

▲寸足らず。裾が寒々しい・・・

 

ラジオを聴いて笑いながら作るからか

「今日の晩御飯は」などと考えているからか

とにかく。

5mm足りない度にガッカリして

けっこう疲れます。

 

5mmの罠から抜けられません。

以前は作り直していましたが

(はいそうです、以前から何度も。)

もはや作り直す気もなくなった・・・

我ながら笑ってしまいます。

いや、笑い事ではありませんが。

ましてや皆さんにお話する事でもありませんが!

 

▲相変わらず寸足らず。開き直って使う。

 

でも言い訳をしますと

この型紙作りの時だけ、なのですよ

こんなに間違えるのは。

数字に弱い自覚はありますけれど

大抵ほとんど、ほぼ間違えません。

 

「あなたの特技は何ですか?」

「ハイ!5mmきっかり寸足らずに

型紙を作ることであります!」

 

気を付けます・・・

 

禅の友 2023年1月号 12月15日

 

以前に「仕事の時間 2」でお話した

額縁の撮影大会ですが、

その時に撮って頂いた写真がこの度

皆さんにご紹介できるようになりました。

曹洞宗が出版している冊子「禅の友」の2023年表紙を

一年間、KANESEIの額縁写真で飾らせて頂きます。

 

 

この冊子は書店では購入できませんが、

曹洞宗のお寺、学校や関連施設で配布しています。

また曹洞宗宗務庁にご連絡頂きますと

1冊80円+送料でお届けいたします。

 

1月号の表紙は、フィレンツェにある

バルディーニ美術館所蔵のレプリカ額縁です。

全面が輝く純金仕上げ、むくむくと膨らむ末広がりなデザイン、

とにかく派手でお目出たい雰囲気で

お正月向き・・・と言った感じです。

背景のバキッとした黄色で

これは編集者さんが選んでくださったのですが、

額縁の陰影や「激しさ」に負けず、引き立ててくれています。

 

▲キョーレツだけど、それが良い。

 

昨今、宗教的なことは敏感な内容で

あまり話す機会もありませんね。

わたしは仏壇と神棚がある家に生まれ、

プロテスタントの幼稚園に通い、

日曜学校にも通い、浄土宗の高校に通いました。

今は特定の信仰は持ちませんが

真言宗のお寺にあるお墓に入る予定…

ステレオタイプな日本人的宗教感でおります。

 

半年後一年後が予測出来ないような日々、

心穏やかに前向きに生きる為に

今回この冊子に使って頂く事で

宗教について更に考える機会になりました。

心の支えとは。

 

こんな時こそ、背中にそっと手を当てて

「大丈夫だよ」と言ってくれるような「心の支え」が欲しくなる。

それは宗教かもしれないし、隣にいる人かもしれない。

自分自身でも良いのでしょうね。

 

 

上の写真は、表紙に使って頂いた額縁に冊子を入れてみた図。

自分で自分を額装・・・

セルフ・フレーミング!(そんな言葉はないかも?)

 

六角形の小箱が欲しいのだ 12月12日

 

わたしが普段作っている小箱は

基本的に四角形です。

と言うか、四角形だけです。

せいぜい角を面取りする程度。

本当は丸とか多角形の木地も

欲しいのだけどなぁ、無いしなぁ。

作るの大変そうだしなぁ。

 

・・・と思っていたのですがなんと。

六角形の小箱をついに手に入れました。

友人がお菓子や鰻のかば焼きに

まぎれて一緒に送ってくれました。

 

 

それも、この友人の手作りなのだとか。

(鰻もお菓子ももちろんとても嬉しいけれど

これが実は本命?!)

 

▲北海道の白樺を使った合板なのですって

 

コンピューターで計算してマシンでカット、

それから組み立て。

口で言うのは簡単だけど

実際の作業はとても大変です。

微調整につぐ微調整、なのです。

 

▲仕上げも美しい!

 

あまりに嬉しくて貴重すぎて

細工をせずに撫でまわして眺めています。

 

本当は量産して欲しいけれど

この友人の忙しさを見ていると

無理だろう、難しそう・・・

でも気が向いたら作ってほしい・・・

これに金箔貼ったら可愛いなぁ!

ブツブツ・・・ムフフ・・・

いやはや。

 

Mさ~ん!

 

日本唯一のボッティチェッリ 12月08日

 

今月1日から丸紅ギャラリーで開催中の

「美しきシモネッタ」展へ行きました。

皇居のお堀端にある丸紅ビルに

今年完成したギャラリーだそうで、

まさにこの一枚の作品のために作られたようなギャラリーでした。

 

▲ビル入口で迎えてくれたシモネッタ

 

整理券配布と聞いて並ぶ覚悟でしたが

すぐ入場でゆっくり見られました。

 

日本で所蔵される唯一のボッティチェッリ作品とのこと。

最初の印象は「思ったより大きい!」でした。

(作品サイズ:650×440mm)

彫刻と金のかなり力強い額縁に納まっていたのも

印象を強めていたかもしれません。

丁寧に描きこまれた部分―—顔やペンダント、

レースなど―—と、あっさりとした部分

(背中側の衣装や髪)とのコントラストが

一見未完成かと思わせつつも、その落差(?)で

描きこまれた部分の美しさが引き立っているようでした。

 

そして背景の窓の向こうの空の美しさたるや。

以前読んだ本で、レオナルド・ダ・ヴィンチは

「ボッティチェッリの背景は単純で趣も無くて

つまらない」と言っていた・・・と読んだ記憶がありますが、

わたしは昔からボッティチェッリの描く背景の風景画が好きです。

透明で透き通って、強い風が止まった、その瞬間のよう。

薄そうな空気感。

意味づけも無くスッキリとして、前景を引き立てます。

つまらない風景なのでは無い、

そういう風に描いたのよ!と擁護したくなる。

このシモネッタの背後の空もまた、雲さえ無いのだけれど

ただ青空があるだけでは無くて、

ほんの少し茜色に染まりつつある空なのです。

この何とも言えない陰影と趣きは、いつまででも

見ていたい気持ちにさせられるのでした。

 


▲丸紅サイトからお借りしました。

実物の色はこんなものじゃない、際立つ美しさ。

 

実は大学1年の頃、まだ一般公開されていない頃に

お世話になっていた先生のコネクションで当時社長室

(会議室だったか応接室だったか)にあった

この「美しきシモネッタ」を見る機会がありました。

その時は「わぁキレイ」という

子供っぽい単純な感想しか無かった記憶でした。

その後、テンペラ同好会に入り卵黄テンペラ画模写を経験し

ルネッサンス美術に興味が深まり、

卒業制作ではテンペラ画模写研究をし、

その後フィレンツェに留学して・・・

大学1年生の頃とはずいぶんと違う気持ちで

「シモネッタと再会」できたようです。

 


▲新聞広告、チラシ、チケット。

なぜカラーにしなかったんだろう?

 

ボッティチェッリが生涯を暮らした

フィレンツェの、ウフィッツィ美術館にある

彼の名画に比べれば小品だけれど、

この作品が日本にあって、見ることができて幸せだなと思います。

新年1月31日まで公開とのこと、

ぜひぜひお出かけくださいませ。お勧めです。

 

丸紅ギャラリー

「美しきシモネッタ」 2023年1月31日まで

*チケットは現金では購入できませんでした。

クレジットカード、または交通系ICカードがあると便利です。

 

 

結局どっちも! 12月05日

 

初めて使うサイズの木地小箱で

作った新しい小箱です。

黒地に金と赤、地味なような派手なような、

でも好きな組み合わせの色です。

 

 

脱洋風って言ってなかったっけ、ですって?

ハイ、そうなんです。

そうなんですけれど、ほら

雲立涌文様ってありますでしょう?

あれを描こうと思ったら、こんな感じになりまして

似てますよね?

 

▲雲立涌 日本服飾史サイトよりお借りしました。

 

▲似ているのは波模様だけ・・・ですけれど。

 

▲すこしペイズリーにも似たような、アラブの香もするような。

 

▲桐木地小箱にボローニャ石膏

アクリルグアッシュで彩色。

 

なかなか脱洋風は難しい・・・のであります。

無理して脱する必要もありませんよね。

しばらく西洋風も東洋風も、ということで。

いかがでしょうか。

 

 

ふたつの雑誌に掲載して頂いています 12月01日

 

夏から秋にかけて取材をしていただいた記事が

掲載された雑誌が、いま発売されています。

ひとつは婦人画報「美しいキモノ」の

「ITEM 注目のモノ」というページです。

 


▲隣ページは志村ふくみさんとブルガリ・・・ひゃー

 

▲表紙からして美しい

 

そしてもうひとつ、こちらは会員誌ですので

限られた方にしか見て頂けないのですが、

イオングループのカード会員向け雑誌「mom」です。

こちらの取材は真夏に我が家に来てくださった

ライターさんとフォトグラファーさんによる記事です。

 

▲顔写真やらプロフィール・・・箱で隠しました。すみません。

 

▲もうクリスマスな表紙です

 

自分のことや自分が作った物が印刷物になって

書店に並んでいる(ほんの数ページでも)って

不思議な感覚です。

うれしはずかし、だけど他人事のような。

「へぇ。」と冷めた目になって、

自分自身を俯瞰して見られるようです。

いや、とか言いつつやっぱり嬉しいです!

 

機会がありましたら、ぜひ

お手にとってご覧いただけますと幸いです。

 

 

古典技法額縁の見本を作る ミッショーネ 11月28日

 

さて、最後の技法紹介です。

Atelier LAPIS の見本額縁制作も

大詰め、ミッショーネをします。

 

ミッショーネ missione

イタリア語の辞書を引きますと

「使者・布教」とありますが

この技法がなぜ missione と

呼ばれるのか・・・知りません。

いつか調べたいと思います。

 

古典技法での missione ミッショーネ

金銀等の箔を糊で貼り付ける技法です。

今回は水性の箔用糊で模様を描き

半乾きの時に純金箔を載せて押さえ、

乾いたところで余分な箔を払い落として

模様を出します。

 

前回 塗った黒いテンペラ絵具の上に

模様をカーボン紙で転写します。

 

 

上写真の右に見えている白い液体がミッショーネ液。

ルネッサンス当時は乾性油を使いましたが

今回は水性、薄い水溶きボンドのような

糊を使います。乾くと透明になります。

 

▲純金箔を糊の上にふんわりと乗せる。

 

必死で描いて忘れてしまい糊で描いた写真が無くて

残念なのですが、白い糊が半乾きで透明になった頃

タイミングを見計らって箔を載せます。

早すぎると箔に皺が寄ったり模様がつぶれたり、

遅すぎると乾いてしまい箔が貼り付きません。

 

コットンで優しく押さえた後、丸一日乾かして

柔らかい筆で金箔を払うと

下から模様が出てきます。

この箔払いがとても楽しいのです。

 

ミッショーネ装飾の完成です。

 

綺麗な紙を敷いておいて、払った金箔は

大切に瓶に貯めておきます。

沢山貯まったら金泥制作などに使いましょう。

なかなか貯まらないので先は長い!

 

 

おじさんはマッチョである。 11月24日

 

箱義谷中店の展示会でのこと。

友人の友人(男性)がじっくり見てくださり

ぽつりと仰いました。

「ちらほらとマッチョな箱もありますね」と。

 

マッチョな小箱?

 

▲これらがいわゆる「マッチョな小箱」代表

 

どうやらそれは、わたしが以前から

「おじさん風」と表現していた

小箱なのでした。

 

▲そして選んでくださるのは女性が多い・・・

マッチョ好きな女性たち?!

 

そうか、なるほど!

これをマッチョなデザインと表現するのか!

そんな表現もあるんだなぁ・・・と

その場にいらした方々と盛り上がりました。

 

 

「マッチョ」と「おじさん」と

表現はそれぞれですけれど

やっぱり「感じること」はだいたい

同じなんだな、と面白く思いました。

おじさんはマッチョなのであります。

 

 

仕事の時間 2 11月21日

 

先日の雨の日に、我が家の座敷で

額縁の撮影大会が開かれました。

 

もちろんこれは仕事の一環でして

カメラマンさんと編集の方が

取り仕切ってくださいました。

 

狭い座敷が急きょスタジオと化し

わたしは面白くて面白くて、

でも邪魔をしないように片隅で

体育座りをして見学しました。

 

▲セッティング風景。三脚の足にはすべてソックスが。

畳に傷を付けないように・・・ありがとうございます。

 

ライトの角度、距離、暗幕の有無

ストロボの数、カメラの設定・・・

微調整に見えても撮影された写真の

明らかな違いがこれまた面白すぎて

プロの仕事に感嘆し続けました。

 

▲額縁の下にアクリルキューブを入れて高くすると

影が遠く柔らかくなるのですって!

 

今回は5枚の額縁と小箱をまとめて3パターン。

設営から終了まで4時間かかり

カメラマンさんの集中力にこれまた感嘆でした。

 

 

▲撮影を行列して待つ額縁たち。

心なしかウキウキして見える。

 

撮影していただいた写真は・・・もう本当に

「これ、本当にこの額縁ですか?!」

「この額縁、こんなに綺麗だったっけ?!」

あるいは

「細密に撮れて彫りの粗が見える!ひぇぇ」

「小箱ったらカーワイーイ♡」

という驚きと感動でした。

 

▲前回の打ち合わせ時に仮撮りしたもの(右の書面)を

ふまえて、タブレットで撮影した写真をその場で確認。

デジタルの進歩にも驚き。

 

いやぁ~・・・びっくり。

一事が万事って、これですね。

完成した写真を拝見すれば、

ここに至るまでの準備も精神力も、人柄までも

ひとつひとつが結果に繋がるのが分かる。

穏やかに冗談も言いながら、でも

淡々と着実に撮影を進めてくださいました。

 

これらの写真は来年ご覧いただける予定です。

乞うご期待です!

 

松屋銀座「色のカタチ」ありがとうございました 11月17日

 

11月9日から1週間開催いたしました

松屋銀座での催事「色のカタチ」は

おととい15日夕方に無事終了いたしました。

お越しくださった皆さま

そしてお買い上げくださった方々

ありがとうございました。

このイベントで今年の「ひとしきり」がつきました。

 

まだ11月半ば、ちょっと気が早いですね。

でももうクリスマスのイルミネーションや

BGMも始まっていますから、

あっという間に除夜の鐘でございましょう・・・。

 

 

ふり返れば今年3月に大阪の

阪急うめだ本店での催事を皮切りに

小箱を担いで巡業(ちょっと違いますかな)を開始しましたが

5月に銀座松屋「和の座」催事

9月に箱義谷中店で一人展示会、

そして11月に松屋銀座の新しいスペース

「遊びのギャラリー」での催事参加と

怒涛の小箱巡業と相成りました。

 

小箱をガサゴソ作る合間に額縁も作り

テンペラ模写も少し描き、

月曜にはアトリエLAPISの講師をして

TokyoConservationの絵画修復の助手も続け・・・

おかげ様で近年稀に見る充実ぶりでした。

始めたらきりない程に心配事は尽きませんが

いま自分に出来る事とやりたい事を

「やってみようじゃないか!」と行動できたようです。

 

 

松屋の帰り道、小さな打ち上げをしました。

寒空でしたが提灯の並ぶ外席に座りこんで長話を。

来し方行く末、心の持ちよう、

乙女座と山羊座の関係と謎が深まり、

お悩み相談も少し(いや沢山かな)して

「催事のひとしきり」と同時に

「心のひとしきり」もした夜でした。

 

 

爽やかな疲れと晴れやかな気持ちで

今日からまた進みます。

ありがとうございました。

 

秋の実の小箱 11月14日

 

豆小箱

ただでさえ「小箱」ですのに

輪をかけて小さい豆小箱ですが

その小ささ故に装飾するのも特に楽しいものです。

 

 

中世の模様をパスティリア(石膏盛り上げ)で入れて

赤ボーロに純金箔を水押し

今回は古色を付けてみました。

 

 

パスティリアで入れた丸い点々が

秋の実のように見えて、

なかなか気に入っております。

 

 

外側寸法:35×35×23mm

 

大切な指輪をひとつ入れて。

いかがでしょうか。

 

展示会「色のカタチ」に出品しております。

明日15日夕方5時までの開催

ぜひお立ち寄りくださいませ。

 

「色のカタチ」ito to ki no katachi

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979

11月9日(水)~11月15日(火)

初日12時開場

最終日午後5時閉場

 

 

星輪違文小箱 11月10日

 

「たまには作ろう東洋風」と

謎のスローガンを掲げておりますが

先日の屈輪文につづきまして

こちらの小箱は輪違文様です。

 

 

輪違とは輪を交差させた模様でして

一番見かけるのは「花輪違(花七宝)」でしょうか。

輪の中央のひし形部分に花が描かれているもの。

この小箱には花の代わりに星を入れました。

言うなれば「星輪違」「星七宝」。

 

 

星の中央の点はパスティリアで

ぽちっと盛り上がっています。

 

▲手のひらに乗るサイズ。

 

可愛くできたかな、と思いつつも

星のせいで純和風とも言えない雰囲気。

それもまぁ・・・模索中ということにします。

 

 

それにしても最近は黒やグレー色の登場が多いのですが

と言うのも、どうやら華やか系より

モノトーンに近かったりシックな色使いの方が

人気がある・・・との分析。(当社比。なんちゃって。)

ふり返るとピンクや水色が多かったかもしれません。

しばらくモノトーン・シック路線も

これまた模索してみようと思います。

 

昨日9日から松屋銀座7階で開催の

「色のカタチ」に出品しております。

どうぞ秋の銀座へお越しくださいませ。

 

わたしは下記のスケジュールで店頭におります。

9日(水)16:00~20:00

10日(木)休

11日(金)12:00~17:00

12日(土)10:00~15:00

13日(日)10:00~15:00

14日(月)休

15日(火)10:00~17:00

 

「色のカタチ」ito to ki no katachi

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979

11月9日(水)~11月15日(火)

初日12時開場

最終日午後5時閉場

 

竪琴をひく人のとなりに 11月07日

 

イタリアのシチリア島には

ローマ時代(4世紀頃)に建てられた

villa romana del casale

ヴィッラ ロマーナ デル カザーレ という

とても美しい屋敷跡があります。

直訳すると・・・

「ローマ時代の農村邸宅」でしょうか。

それはそれは凝った精密なモザイクがあり

19世紀に発掘されて今も美しく保存されています。

行ったことありませんが。

・・・行きたいなぁ。遠いなぁ。

 

今日完成した小箱はこのヴィッラの

床モザイク模様をお借りしました。

組紐模様です。

 

▲桐木地小箱にボローニャ石膏、パスティリアで装飾

赤色ボーロに純金箔水押し、古色仕上げ

 

モザイクは色とりどりで華やかですが

小箱は古典技法の純金箔の古色仕上げで。

 

 

▲外側寸法:45×45×20mm

 

▲ヴィッラの床モザイク。写真はお借りしました。

 

4世紀イタリアに、今と同じような

古典技法が存在していたかというと

おそらく未だ無かったと思いますけれど、

トーガを着て優雅に海を眺めながら竪琴をひく人、

その横にこの小箱・・・

などと想像してしまうのでした。

 

 

明後日水曜から松屋銀座7階で開催の

「色のカタチ」に出品いたします。

どうぞ秋の銀座へお越しくださいませ。

お待ちしております。

 

わたしは下記のスケジュールで店頭におります。

9日(水)16:00~20:00

10日(木)休

11日(金)12:00~17:00

12日(土)10:00~15:00

13日(日)10:00~15:00

14日(月)休

15日(火)10:00~17:00

 

「色のカタチ」ito to ki no katachi

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979

11月9日(水)~11月15日(火)

初日12時開場

最終日午後5時閉場

 

古典技法額縁の作り方見本を作る グラッフィート 11月03日

 

しばらく間が空きましたが

市が尾の古典技法アトリエの企画で

制作中の「見本額縁」つづきです。

前回は金箔を貼りましたので

今日は右辺の装飾をします。

 

graffito グラッフィートと言いまして、

磨き上げた金箔の上に卵黄テンペラを塗り、

細い棒で絵具を搔き落として

下の金箔を出す、という技法です。

 

▲額縁右辺(右長手)にテンペラを塗ります。

 

▲弾き止めオックスゴール、卵黄メディウム

アイボリーブラックの顔料と水を混ぜて

テンペラ絵具を作ります。

 

磨き上げた金箔は絵具をはじきますので

オックスゴールは欠かせません。

オックスゴール、牛の胆汁でございます・・・

界面活性剤的なもの。

 

ちなみにグラッフィートは右長手の上半分。

下半分はまた違う装飾技法を入れますが

ひとまず一緒に黒に塗ります。

 

さてさて、テンペラ絵具が乾きましたら

いよいよ「グラッフィート」です。

金箔を傷つけないように竹串や木の細い棒が

使われるのが一般的なのですけれど

わたしは鉄筆(ニードル)を使うのが

好みなのです。これは職人それぞれで。

 

▲カリコリ削ります。

イタリア語 graffio とは「引っ掻くこと」

そこから graffito 「掻き絵」を指しています。

 

ちょっと間違えてもテンペラ絵具で補彩可能。

搔き落とした絵具を柔らかい筆で掃除して

 

 

ひとまず完成です。

 

 

今回は金箔地に予め模様の線を入れましたが

入れない場合の方が多いと思います。

線があると書き落としが楽。

線が無ければ絵具の上に模様を転写します。

その方が繊細な表現ができるように感じます。

 

 

ぐりぐり屈輪模様 10月31日

 

さて、脱洋風模様第一弾。

さりとて和風とも言えないのですが

屈輪模様小箱を作りました。

 

▲小箱の模様展開図

 

屈輪(ぐり)模様とは

中国の南宋時代(日本の平安時代末期頃)

に作られていた模様でして

渦巻きが正に「ぐりぐり」している

ところから「屈輪」と言われているとか。

 

▲ふむふむ、こんな感じ

 

上野にある東京国立博物館所蔵の

犀皮盆の屈輪模様を使わせて頂きました。

 

▲画像は東博サイトからお借りしました。

 

西洋から極東の日本へたどり着く手前

中国で止まってしまった。

まぁ大きく「東洋」と言うことで、

ルネッサンスから離れただけで第一歩です。

 

 

輝く純金に連なる渦巻き模様。

東洋の模様を西洋の技法で。

 

 

なんだかちょっと呪術的な雰囲気に

なってしまったのですが、

東西折衷で謎めいていて

これもまた「秘密の小箱」らしい

仕上がりになったと思っています。

 

11月9日から開催いたします展示会

「色のカタチ」に出品いたします。

ぜひ実物をご覧ください。

 

「色のカタチ」ito to ki no katachi

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979

11月9日(水)~11月15日(火)

初日12時開場

最終日午後5時閉場

 

 

小箱展示販売のご案内「色のカタチ」松屋銀座にて 10月27日

 

「色のカタチ」

ito to ki no katachi

 

11月9日水曜日から15日火曜日まで

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979にて

展示会をいたします。

 

 

今年5月と同様のメンバー

ジュエリーアーティストの方々の作品と

KANESEIの小箱をご覧ください。

新作もいくつか発表いたします。

 

改装を終え新しくキレイになったスペース

「遊びのギャラリー1979」での展示で

とてもワクワクしています。

場所は、以前の「和の座」の斜め前です。

 

 

わたしは下記のスケジュールで店頭におります。

9日(水)16:00~20:00

10日(木)休

11日(金)12:00~17:00

12日(土)10:00~15:00

13日(日)10:00~15:00

14日(月)休

15日(火)10:00~17:00

 

秋のお散歩に、ぜひ銀座へお越しください。

お待ち申し上げております。

 

「色のカタチ」ito to ki no katachi

松屋銀座 7階 遊びのギャラリー1979

11月9日(水)~11月15日(火)

初日12時開場

最終日午後5時閉場