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古典技法額縁の作り方見本を作る つづき 6月23日

 

先日ご覧いただいた見本額縁制作

その続きでございます。

 

装飾模様をカーボン紙で転写して

下部にパスティリア(石膏盛り上げ)で

模様をレリーフ状に入れることにしました。

 

湯煎で温めたボローニャ石膏液を

面相筆で垂らし描きします。

こんもり、ふっくらと。

石膏が乾きますとレリーフになります。

 

▲ある程度のスピードと度胸も必要。

「手早く丁寧に!」

 

このパスティリア技法は

石膏液の温度・濃度が大変重要です。

わたしは得意な方・・・ですけれど

いまだに中々バッチリ満足な

仕上がりになることは無く、

試行錯誤を続けている奥深い装飾法です。

 

 

新旧交代、お別れの儀式を 6月20日

 

たまに画材店に行ってしまうと

もうウキウキしすぎてしまいます。

あれもこれも手に取ってから

その量と予想支払金額にぎょっとして

諦めつつ半数を元に戻す。

そしていそいそと買うのです。

 

▲絵具と筆、金属用プライマー

箔の上にも描きやすいに違いなし!

 

▲新しい筆の証し、キャップ付き

 

新しい筆があるって本当にしあわせ。

右6本は数百円のお手頃筆で日常使いに。

中央の2本は高い(1800円とか・・・)ので

”ここぞ”という時の頼みの綱用。

左の2本は2020年のフィレンツェ滞在時

ZECCHI(古典技法画材店)で買った

5€くらいだったコリンスキーの筆です。

プライベートブランドだからか

かなりお手頃価格でした。

そしてかなりかなり良い穂先であります。

次回行けたら10本くらい買い貯めようムフ♡

(それはいつだろうか。

その頃はもう少し円がユーロに

強くなってくれますことを願います・・・)

 

よく言えば物持ちが良い。物に執着する

わたしですので、古い筆はなかなか捨てられず

でも筆立てで呆然と立っているばかりで

もはや活躍の場はないであろう筆たち、

今日お別れすることにしました。

 

▲ボサボサになるまで働いてくれた筆一族

 

筆供養をしてくださる神社がどこかに

あったように記憶します。

わたしはわたしで、ひとり密かに

お別れの儀式をいたしました。

うう、寂しいような申し訳ないような。

きっと使命は全うしてくれたはず。

今日までありがとう、さようなら。

 

さぁ、明日から心機一転

新ピカ筆一家と共に

良いもの作りをいたしましょうぞ。

 

 

クッキーの作り方をようやく思い出す。 6月16日

 

今日のお話はお菓子のクッキーでは

ありませんのです。

 

最近いただいたご注文額縁の装飾に

パスティリア(石膏盛り上げ)を

入れることにしました。

わたしが勝手に「クッキー」と名付けた

デザインで、なかなか気に入っております。

だいぶ昔に作ったデザインです。

額縁の四隅の角に入れる小さな模様、

昔のクッキーに入っていた模様風・・・

というイメージで名付けました。

 

さて、下描きをしまして石膏も温めて

いざ!と思ったのですが

「あれ、これってどうやるんだっけ・・・」

と手順が思い出せず。

なんたることだ。

我ながら驚いてしまいました。

 

▲左のふたつは昔作った

クッキー模様コーナーサンプル

 

こまかい説明は省きますが

どの部分から開始して

どのように重ねるか、など一応

自分なりの「制作手順」があります。

 

この「クッキー模様」を作るのが

久しぶりすぎました・・・!

以前につくったコーナーサンプルを

引っ張り出して眺めてみて

そうそう!そうだった~!!

と思い出せて一安心した次第です。

 

昔のわたし、サンプルを作ってくれて

どうもありがとう・・・

気に入っているならもうすこし頻繁に

小箱等にも練習しておきましょうぜ・・・。

 

古典技法額縁の作り方見本を作る 6月13日

 

市が尾にある古典技法アトリエ

Atelier LAPIS では来年春に展覧会を

予定しておりまして、準備が始まりました。

その一環として、わたしが担当しましたのは

古典技法額縁の作り方を簡単にご覧いただける

見本の額縁制作です。

 

木地はアトリエ主催の筒井先生が

ご準備くださいましたので、わたしは

装飾デザインを考え、下ニカワ塗りから

開始いたしました。

 

▲下ニカワ塗りの次、石膏塗り終わり

 

左下から木地→下ニカワ→石膏下地と

手順を追っておりまして、次は

磨いた石膏地、そして装飾に入ります。

 

▲装飾模様を決めて転写準備

 

金箔や銀箔を使っていくつかの

装飾方法を見て頂けるようにします。

ザ・古典技法を詰め込もうと思っています。

 

 

注いだ愛情は負けない 6月09日

 

先日彩色が終わった小箱に

ワックスを塗り仕上げをして

ようやく完成いたしました。

 

 

イタリアっぽくなったかな・・・

ルネッサンス風に仕上がったかな。

それはさておき。

大変たのしく作ることができました。

 

 

この小箱、実際の古い小箱の

写真を見せて頂いて、レプリカと言いますか

真似をして作ってみたものです。

オリジナルは8角形で

表面の彩色も半分ほど剥がれ落ち

それでもとても美しく存在感のある小箱。

インスタグラムで知り合った

イタリアのお医者さん(趣味人)が

「君は本当に小箱が好きなんだねぇ」と

コレクション写真を送って下さったのでした。

その中のひとつに8角形の小箱があり

ひとめぼれ、欲しくてたまらない!

 

その小箱は4月にフィレンツェの

オークションにかけられ、わたしは

血迷って入札しようかと悩みましたが

すんでのところで思いとどまり・・・

だけど入札くらいしてみても良かった?

と、今頃思い返しています。

 

▲海の思い出などをいれて。

蓋と身に合印の点をいれてあります。

 

手に入らないなら作れば良いじゃない?

との勢いで作りはじめたこの小箱は

結果的に「あの8角形の小箱」とは

違うものになったけれど

佇まいや注がれた愛情は

負けていないぞ、と思っています。

 

桐木地にボローニャ石膏

赤色ボーロに純金箔の水押し

刻印装飾とアクリルグアッシュの彩色

ワックスによるアンティーク仕上げ

外側寸法:77×50×24mm

 

「許可」が出る日を待ちわびて 6月06日

 

我が家の近所の書店の本棚には

「地球の歩き方」コーナーがあります。

ほとんどが去年か一昨年のもの。

行く度に確認するけれど

もう随分長い間この様子です。

それも当然と言えば当然なのだけど寂しい。

 

その中でも

「ローマ」だけ2018~2019年版。

うう~む、人気が無いのかしらローマ。

そんなはずないのだけれどなぁ。

 

 

この本棚がすっかり整えられて

2022~2023版がずらりと並ぶ日を楽しみに。

そしてその日が来た暁には、いよいよ

わたしの旅路計画も立てようと思います。

ここが整えば「行っても良い」と

許可をもらえたような、そんな気持ちになります。

フガフガと鼻息荒く待ちわびています。

 

 

 

実は派手好み? 6月02日

 

引き続きオーソドックス点々小箱です。

点々打ち(刻印)を終えまして

次は彩色です。

卵黄テンペラにするか迷いましたが

今回はアクリルグアッシュで。

 

▲パレットは愛用のお豆腐空き容器・・・

 

磨き上げた金箔の上に彩色すれば

テンペラにせよアクリル絵の具にせよ

定着するのは難しくて

経年や使用で、いずれ擦れたりして

彩色は剥がれてしまうのです。

もちろんニスを厚く塗るなどで

定着を強める方法もありますが

経年変化も持ち主だけのオリジナル

として楽しんでいただきたい。

そんな気持ちで描いています。

 

▲ルネッサンスの写本装飾風に

 

いや、それにしても。

派手でございますな。

わたし、そんな派手好みでは無い

つもりですけれど、だいたい

「金が好き」などと言っている時点で

地味好みとは到底言えませんね。

キラキラ金ではなくて

すり切れたボロボロ金が好き・・・

これはなんと表現するべきか?

 

この小箱は暗めのワックスをかけて

もうちょっと落ち着いた色味に

仕上げるつもりです。

 

 

内職をしたら寝巻浴衣になる。 5月30日

 

先日ご紹介しました小箱ふたつ

kirikami」と「丸三角四角ちらほら五角」は

3月の阪急うめだ本店での催事中

ガサゴソと内職をして考えていた

デザインなのでした。

 

▲小箱サイズに切った裏紙・・・

ディスプレイの影でこっそり。

 

ふたつは無事に形になったけれど

右のひとつは・・・なんだか

祖父の寝巻浴衣の模様を思い出し

ちょっと保留であります。

角度の問題でしょうかね。

浴衣になるかならないか、

なんとも微妙なものです。

 

 

楽しむ情熱を 5月26日

 

先日・・・と言ってもひと月以上前ですが

フォトグラファーの知人と話していた時のこと。

わたしが「小箱を発表するからには

もっとブラッシュアップさせなくちゃ。

だけど、ずっと以前に作った小箱を

気に入ってくださる方もいらっしゃるから

不思議だし難しい。」

と言うようなことをお話しました。

そうしたらその人は

「そうですね、ブラッシュアップも大切ですね。

だけど初期の作品から感じる情熱のようなものは

消えてしまうから難しいですよね。」

と仰ったのです。

 

その時大変に「はっ」とさせられたのでした。

 

小箱を作りはじめたばかりの頃の自分にあった

ただ好きで楽しいから作る「おおらかさ」と

迷いながら色々な装飾を試す「ひたむきさ」と。

これが知人の言う「情熱のようなもの」とするなら

今のわたしはどうなったかな?と考えました。

 

以前の小箱を選んでくださる方は

その「情熱のようなもの」を

汲み取ってくださったのでは?

最近作った小箱と違いはあるのだろうか?

 

 

自分と対峙してみれば

すっかり減ったように思っていたけれど

案外と実は減ってもおらず、相変わらず

迷いつつも楽しく嬉々として作っているな!

・・・と気づきました。

心の奥にすっかり追いやられていて

自分で感じられなくなっていたんだ。

ブラッシュアップ、洗練させること、

迷いを感じない仕上がりにすることに

気を取られて慌てていました。

 

さらに洗練した仕上がりを探求しつつ、

これからも「楽しんで作っているのが

感じられますね」と言って頂けるような

小箱と額縁を作りたいと思います。

 

 

次なる点々 5月23日

 

催事の「ひとりお祭り騒ぎ」が終わり

ぼちぼち日常に戻りました。

 

さて、先日下描きを終えた小箱です。

一時期はまっていた「マイクロ点々」装飾は

ひとまず脇に置きまして(ちょっと飽きた)、

オーソドックスなサイズの点々打ちの

刻印模様を入れることにいたしました。

 

 

この点を打つ道具、何と呼ぶのでしょう

印?タガネ?・・・とにかく

この道具は木槌で打って点を入れます。

 

▲奥に見える円筒形の木槌で打ちます。

 

尖りすぎると箔を突き抜けますし

鈍くするほど打った点が大きくなります。

サイズが大変に微妙!

好みの点を打つためにはいくつか必要。

 

▲KANESEI印は特注品・・・ありがたや。

 

今回のデザインはイタリアルネッサンス時代の

イメージですので、刻印のサイズも

正統派、クラシカルな雰囲気です。

 

久しぶりに凝り凝りの詰まった小箱を!

と頭の中で完成図を膨らませています。

 

 

ありがとうございました 松屋銀座「色のカタチ」 5月19日

 

松屋銀座「和の座ステージ」で開催しました

催事「色のカタチ」は17日に無事終了いたしました。

連休明けでお忙しい時期、そして

お天気もすぐれない日が続いた中を

お越しくださりありがとうございました。

 

3月の大阪阪急うめだ本店での催事

そして今回東京の松屋銀座での催事と

ほぼ連続で小箱を発表させて頂きました。

SNSで知り合い、ご来場くださった方々と

まるで古い知り合いのように感覚が通じたとき

とても良い時代だな、とつくづく思いました。

2回の催事を経て、とても励まされ

制作を続ける意欲をいただきました。

 

そして、大阪催事の後にうすぼんやりと

感じていた諸々の事がだいぶはっきりと

理解できつつあるようです。

1週間と言えど、人前に立つのは想像以上に

ストレスがかかることだと体感した。

「作る能力」と「売る能力」はまったく別、

自作品を販売するのは本当に大変。

だけどお客様にとっては、作った人から

直接買う安心感と喜びは格別であること。

世の中には本当に多種多様な人がいるということ。

わたしが作ったものを、目の前でお金を払って

買ってくださる方がいらっしゃる、

その「現場」を目の当たりにする恐れ多さ。

 

 

上に書いたことは「今さらやっと?!」と

呆れられてしまうような内容ですけれども、

頭では分かっていたけれど2度の催事を経験して

ようやく理解した、と言う感想です。

わたしは今まで狭いけれどホクホクした世界で

のんきに満足していましたが

これからはより沢山の方々、

私が知らない広い感覚を持った方々にも

ご覧いただけたら・・・と

そんな気持ちで発表を続けようと思います。

 

 

牛歩を自覚しつつマイペースで、でも

とにかく今は前進するべし、でございます。

 

この度はありがとうございました。

引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

縦か横か問題 5月16日

 

ただいま絶賛開催中(!)の

銀座松屋「和のステージ」での催事中

つくづく不思議に思ったことがあります。

 

わたしは長方形の小箱を作るとき、

ほぼ無意識に縦向きでデザインして

完成させることが多い。

(横の場合もたまにはあります。)

一方、どうやら一般的に箱とは

横向きにとらえるのが普通らしい。

 

この違いは一体?

 

▲催事の様子。明らかに縦模様以外はなんとなく横向き。

 

ひとつ考えられるとすれば・・・

わたしにとって額縁も縦長が基本の形。

それは恐らく・・・ですけれども

西洋絵画は縦長の絵の方が多いのでは、

という印象があります。

額縁の写真集等でも横向きの額縁が

並ぶのは見たことがありません。

そういえば本も縦長方向です。

わたしは何となく、縦向きに

慣れているのかもしれません。

 

なぜ箱を横向きにする人が多いのか。

これは日本人特有なのでしょうか。

単なる好みの差でしょうか??

 

▲たしかに横向きのほうが安定感はある。

 

考え出したら気になって気になって

仕方がありません。

もしかしたら建築とか

黄金比と白銀比と関連したり

しなかったり??

と想像ばかり膨らませています。

 

どっちでも良いでしょ!と言われそう。

だけど、箱を作る身としては

結構切実な疑問なのです。

ふうむ。

 

松屋銀座7階「和の座ステージ」での

催事「色のカタチ Ito to ki no katachi」

明日17日㈫18時まで開催です。

どうぞお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

丸三角四角ちらほら五角 5月12日

 

先日ご覧いただきました kirikami の

白い小箱と同じ技法で凹み模様を入れた

「丸三角四角ときどき五角」小箱です。

 

いつものように古典技法で純金箔を貼り

艶消しで仕上げました。

 

 

名前のとおり、ランダムに

丸三角四角、ちらほらと五角形を

散らばせています。

 

 

内側は金色の反対色(補色)で青に。

箱の角もすこし丸くして

ぽっこりした印象にしました。

 

 

丸っこくなくシャープにした方が

模様と合っているかな・・・?と

迷いつつ。

いかがでしょうか。

 

外側寸法:62×54×47mm

桐木地にボローニャ石膏

赤色ボーロに純金箔、艶消し仕上げ

 

この小箱は松屋銀座7階「和の座ステージ」

開催中の催事に出品しております。

どうぞお立ち寄りください。

 

「kirikami」小箱 5月09日

 

以前に作った額縁に

kirikami というシリーズがあります。

その模様は、折り紙を畳んで

角をランダムに切り取って

開いたらレース模様になる、という

子供の頃の思い出から作ったデザイン。

シンプルながら気に入っています。

 

kirikami の模様を小箱にも施しました。

この模様の特徴は、凹みで模様を

表現しているところでしょうか。

 

 

 

ボローニャ石膏を垂らし描きして

模様を表現する「パスティリア」

(石膏盛り上げ)は古典技法で

古くからある代表的装飾法で、

その模様は凸になります。

 

 

 

このkirikami の模様は逆に凹みです。

不思議なことですが、

同じ模様を作ったとしても

凸だとクラシカルに

凹にするとモダンな雰囲気に

なるような気がしています。

 

 

 

 

艶消しの白、布もライトグレー。

シンプルでクリーンなイメージで。

いかがでしょうか。

この小箱は11日水曜より始まります

松屋銀座7階「和の座ステージ」

での催事に出品いたします。

どうぞお立ち寄りください。

 

 

桐木地にボローニャ石膏

凹みで模様装飾、アクリル塗料で彩色

艶消し仕上げ

外側寸法:79×58×38mm

 

 

小箱展示販売のご案内 松屋銀座「和の座ステージ」にて 5月05日

 

小箱の展示販売のお知らせをいたします。

 

 

5月11日水曜日から17日火曜日まで

銀座の松屋7階「和の座ステージ」にて

KANESEI小箱をアクセサリーと一緒に

展示販売いたします。

 

 

3月大阪の阪急うめだ本店での催事に続き

東京で展示する機会をいただきました。

銀座にお出かけがありましたら

ぜひお立ち寄りくださいませ。

松屋銀座

 

わたしは下記の時間に店頭にて

お越しをお待ちしております。

12日(木)15時~20時

13日(金)10時~16時

14日(土)14時~20時

15日(日)10時~15時

17日(火)10時~18時(最終日18時閉場)

 

 

きっと最後まで 5月02日

 

小箱の配色を考えようかな、と

棚から引っ張り出してきたのは

24色セットの色鉛筆です。

 

▲今は作られていない「はだいろ」がある。

 

これ、小学校4年生の時に買ってもらい

それからず~~~~~っと持っています。

そんなに頻繁に使わないので

(子供の頃はケチケチ使っていた)

まだ結構な長さがあります。

 

▲当時1200円だったようです。消費税も無い時代・・・

 

そしてオレンジ色のハサミも

これまた小学校低学年のときに

学年全員お揃いで購入したもの。

切れ味はいまも良いのです。

 

以前お話した、同じく4年生で買ってもらった

学童用彫刻刀といい、これらの物といい

物持ちが良いと言えば聞こえは良し

ケチ臭いとも言えるような!

 

▲銀色と金色があるのが

24色セットの喜びでした。

ほとんど使っていないけれど!

 

でもまぁ、それだけ長持ちするような

良い品を与えてもらっていた証しですし

中年になっても使っていられるのは

ある意味幸せなことですので

開き直っております。ハハハ。

きっと作業を続ける最後の日まで

手元に置いている気がしています。

 

 

・・・とか言いつつ 4月28日

 

小箱ばっかり作っている

とかなんとか言って

 

 

額縁彫刻もやっぱり開始しました。

あっちばかり

こっちばかり

偏るのは宜しくないでしょう。

何事もバランス良く・・・

 

へへへ、飽き性の言い訳でした。

 

 

今年もこの季節に 4月25日

 

我が家のモッコウバラもいよいよ

本格的に咲いております。

 

場所によってはもう満開を過ぎている

モッコウバラも見かけますが

我が家の木はどうもノンビリのようです。

 

▲我が工房の福の神様モッコウバラ

 

作業部屋の窓を開けて制作していると

風に乗って花の香りがしてきます。

あれ、モッコウバラってこんなに

香りがあったかな??と思うほど。

黄色という強いイメージとは違う

優しくてほのかな、青みを感じる香りです。

 

▲おかげ様で今年も福をいただき忙しい毎日

 

花の香に包まれて作業をするとは

なんという幸せ。

小箱や額縁にこの香りが残れば良いのに

などと思っているうちに時間が過ぎていきます。

 

▲この後たくさんお水を上げました

 

鉢植えの小さかった木が、もう塀を超えました。

来年も元気に花を咲かせてください。

 

 

問題はある日突然解決するらしい 4月21日

 

小箱にせよ額縁にせよ模様を決めたら

まずトレーシングペーパーに写します。

そして改めてカーボン紙等で本体に写す

という作業をするのですが。

 

毎度毎度イライラしてキィィとなって

結局あきらめてハァァとため息をつくのが

トレペ(トレーシングペーパー)は

ボールペンで描けないこと!

その理由は知りませんが

ペン内部にインクは十分存在するのに

インクが出なくなるのです。むむー。

 

昨日もまた、何度も繰り返してきた

「ありったけのペンで試す」不毛をしつつ

ひとりでキーキーしておりましたが

なぜかそこにあった、そして

なぜか初めて試してみた

パイロットのVコーンペンの青が・・・!

なんと、するすると描けたのでした。

わーお・・・

 

▲小箱の石膏地に直接描いてバランスを見る。

そして線を決めたらトレペに写す・・・のですが!

 

インクの乾きが遅くて手に付いちゃう。

もうすこし細く描けるとさらに嬉しい。

調べればもっと早く分かっていたかも。

でもまぁ、とにもかくにも!

小さいけれど鋭い悩みが解決した午後でした。

 

今はひとまず 4月18日

 

昨年9月末に、わたしは友人から

「小箱作家」と評された(?)と

お話しましたけれど、最近は本当に

額縁よりも小箱を作る時間が圧倒的に

長くなっております。

その時々で活動内容が変わるのは

以前から同じですので、今のところ

小箱活動が多い、と言うだけではある

のですけれど。

やっぱり額縁から離れているのは

寂しいと言いますか不安もあったりして。

 

それはさておき。

ブツブツ言いつつも小箱は大好きなのです。

最近いくつか木地作りをした面取り小箱の

極小サイズがひとつ完成しました。

 

全面赤色ボーロに純金箔、刻印で模様入り

古色仕上げ。

「これぞ古典技法」でございます。

目指すはルネッサンス時代にイタリアで

作られたもの。・・・なんちゃって。

 

中はモスグリーン、1€コインを置くと

小ささが伝わりますでしょうか。

 

側面4面にも模様を入れました。

 

手のひらに乗せて愛でてください。

いかがでしょうか。

 

去年から言って止まっている目標に

「ネットショップを作る」があります。

夏までには!・・・おそらく。

 

小箱も額縁もテンペラ画模写も。

レディメイドもオーダーメイドも!

夢ばかり膨らんでおりますが

開店の暁にはぜひご覧ください。

 

 

今日は良い日 4月14日

 

今日、と言いつつ数日前のお話。

 

小箱の内側は艶消しラッカーで

保護しているのですが

せっかちな性格が災いしまして、

ラッカーが完全に乾く前に

蓋をかぶせてしまって

本体と蓋がくっついて開かない・・・!

そんな小箱が3つばかりありました。

それは冬に起きた「事件」でした。

 

押しても引いても開かない。

道具を使うと壊れちゃう。

熱するか冷やすか、そもそも

そんな方法では解決しないのか。

開かない小箱はもはや

ただの四角い塊りとなり果てる・・・。

 

▲上が件の小箱3つ、当然大阪催事にも不参加

 

く、くやしい。

せっかく作ったのに~!と

思っても後の祭りです。

寝室にずっと飾っておいて

(悔し紛れに)眺めつつも

思い出したように引っ張って

早数か月。

初夏のような陽気の本日午後

ついに開きました!

はー、びっくりしました。

 

理由は謎です。

この陽気で完全乾燥したのか?

お天気も良いし

小箱3つとも開いたし

今日は良い日でありました。

 

自分への教訓:ラッカーは

きちんと乾かすべし。うむ。

 

 

秘密の小箱の使い方 4月11日

 

3月末に参加した大阪の阪急うめだ本店の

催事では、はじめて小箱をたくさんの方々に

見て頂く機会になりました。

有り難いことに、わざわざ小箱を見に

お出かけくださった方々もいらっしゃいますが

通りすがりのお客様もたくさんいらっしゃいました。

 

そうした「偶然に小箱を手に取った」方から

いちばん受けたご質問は

「これ、何を入れるの?」でした。

もちろん何を入れて下さっても御自由なのです。

ジュエリーでも貝殻でも小石でも。

 

だけど、そうか、箱とは「物を入れるもの」

である限り、用途が必要なんだ。

普通はみんなそう考える。

分かっていたけれど、やっぱりそうなんだ。

 

 

わたしが作る小箱の存在目的・・・

小箱の中に何を入れても良いし

何も入れなくても良い。

毎日開け閉めして使うよりも

思い出の品をいれて閉じておくもの。

 

ひとりで手に取りひっそりと眺めて、

たまに蓋を開けてニンマリとして

また隠しておくもの。

どこか秘密めいた謎の小箱。

 

極々プライベートな楽しみとして

「ただ持っているだけでも楽しいもの」

として扱って頂けたら嬉しい、と思います。

 

 

みちびかれて 4月07日

 

わたしの宝物のひとつにペンダントがあります。

2001年にユーロに統一されるまで使われた

イタリアの通貨500リラコインのペンダントです。

 

▲REPUBBULICA ITALIANA イタリア共和国

 

両親の友達が、わたしが小学生だったころに

プレゼントして下さったものです。

なぜ子供にイタリア硬貨のペンダントを?

それはもはや霧の向こうのお話なのですが。

 

▲裏面はローマのクイリナーレ(大統領官邸)

とても美しいデザインのコインです。

 

その後、大学を卒業してイタリアに留学して

しばらくたった後に、突如このペンダントの

存在を思い出したのです。

「あれ、そういえばこのコインは?!」

ずっと箪笥の奥にしまっていた

まさに「あのペンダント」だったのでした。

 

▲1985年の刻印、点字が入っていることにも感動。

 

留学当時はまだ通貨リラの時代で

毎日のようにこの500リラコインを使っておりました。

チンクエチェント(500)おおよそ50円の感覚でした。

まさか現役通貨のペンダントを当該国で

身に着けるわけにもいかず。

帰国後はここぞという時のお守りになりました。

「このペンダントはイタリアとわたしを

結びつける何かの暗示か導きだったのだ」と思えて

大切にしております。

 

わたしの手の中の、小さなイタリアです。

 

 

 

最初から終わりまで続く 4月04日

 

この小箱は数年前に作ったものです。

ずいぶんと迷いながら作った記憶があって

完成後も釈然とせず、あまり気に入らない。

 

▲迷いに迷い、大阪催事には出品せず。

 

そうして最近になって、この小箱を

手に取ってくださった方々から

思いがけずお褒めの言葉を頂戴する機会が

何度もあって

そのお言葉を受け取りながらデヘヘ・・・

などと喜んでいる現金なわたしです。

 

その逆に「これは!」と思うものが出来ても

期待以下の評価しか頂けないことも

けっこうあるのです。

 

自分の感覚は当てにならない、だけど

褒めて頂ければ良いってものでは無い。

自己満足であってはならない。

物を作るとは・・・などと今さらながら

ぐるぐると考えております。

きっと「ものを作って売る」人にとって

最初の悩み、そして人生の最後まで

考える内容でしょう。

 

褒められれば良く見えてくる?

他の人がどう思おうと、自分が良いと

思えるものなら、それで良いのだ。

というものでも無し。

物を作って対価ををいただくとは。

ううむ。

 

 

ありがとうございました クチュールジュエリー展2022 3月31日

 

小箱の初お披露目、阪急うめだ本店での

「クチュールジュエリー展2022」は

3月28日に無事終了を迎えました。

ご多忙の中を会場までお運びくださり

またお買い上げいただきまして

誠にありがとうございました。

 

▲1週間限定、こんなお店を作りました。

後ろの壁には額縁も。

 

いままではいわば自己満足で

作り続けてきた小箱を、百貨店の催事で

不特定多数の方々に見て頂くのは

大変得難い経験になりました。

 

 

そして「自分が作ったものを対面で売る」

というシンプルな作業も、なんとも

緊張しつつも大変に幸せな経験でした。

 

▲たまに並べ替えて気分転換したり。

 

小箱の可能性を感じることができ、

これからは小箱に連れられて

いままでと違う世界に乗り出せそうです。

 

いやはや。

まだ戸惑うことばかりですが

自分のペースは崩さずに

「好きだから作る」初心を大切に

進む所存です。

 

 

額縁も小箱も、わたしが作る物は

わたしの分身。

「自分を大切にしてこそ

良いものを作ることができる」と

この経験を経て、改めて思い返しています。

 

 

気分を変えて形を変えて 3月28日

 

KANESEI の小箱制作の木地箱は

いつも箱義桐箱店さんの小箱に

古典技法の加工をしております。

 

とても丁寧に仕上げられていて

そのままで美しい小箱なのですが

すこし形の変化を付けたいな、と思い

面取り加工をしてみることにしました。

 

▲右が面取り加工前、左が加工後

 

箱板の厚みを考慮して、最大限

削って安全(であろう)なところまで

削ってみたら、なかなか良い感じです。

 

直線的な精度を出すのが結構難しくて

ハラハラしながらの作業でした。

 

 

さて・・・どんなデザインにしようか。

楽しく幸せな悩みが始まります。

 

 

 

朝の嬉しい小包 3月24日

 

ある月曜日の朝、いつものように

市が尾のアトリエLAPISに着いてみると

わたし宛の小包がありました。

 

知らない差出人・・・なんだろう?

と開けてみたら

イタリアのトローチがふたつも!

つい「わぁ!」と一声出てしまいました。

 

▲さっそく開けてひとつは口の中へ!

 

このトローチについて、昨年秋に

このブログでお話していたものでした。

以前、すこしメールのやり取りをした方が

今もブログを読んでいてくださって

ご家族がお仕事でイタリアへいらした際に

買ってきたからとお裾分けして下さったのです。

 

花粉症で点鼻薬をつかうと、乾きすぎて

のどの調子もおかしくなるこの時期に

とても嬉しい贈り物でした。

 

メールのやり取りはもうずいぶん前のこと。

(同封のお手紙を読んで思い出しました。)

その時のことを、そしてブログの内容も

覚えていてくださったのも嬉しいのに

こうして贈り物にしてくださるとは・・・。

それはそれは嬉しい、幸せな朝でした。

 

このトローチがあれば

イタリアの思い出を蘇らせることができて

もうしばらく、もうしばらく!

行けるまでの我慢ができそうです。

 

 

 

お手元に 3月21日

 

先日完成しました月桂樹模様の

ハガキサイズ額縁と小箱のセット、

眺めておりましたら一つの案が。

 

いえ、これは小箱を作りはじめて

少しした頃から考えていたのです。

手元供養に・・・と。

 

 

大切な家族、懐かしい人やペット

写真と一緒に形見のものを小箱に入れて

お手元にいかがでしょうか。

 

 

イニシャルを入れたり、デザインも

小箱のサイズ、額縁のサイズ、

ご希望に沿って制作いたします。

 

明後日3月23日から始まります

大阪・阪急うめだ本店での催事

「クチュールジュエリー展 2022」で

こちらふたつも展示販売いたします。

お近くにお出かけの際には

どうぞお立ち寄り下さませ。

 

クチュールジュエリー展 2022

 

出戻り娘たち 3月17日

 

おととし2020年の12月にあった

「小さい小さい絵」展に出品しました

テンペラ画模写2点は嫁ぎ先(お客様)が

見つからず出戻りまして

我が家でノンキにしております。

 

 

がっかりしているわたしの後ろで

家族がぼそりと言いました。

「売れ筋を作れば良いんじゃないのぉ・・・

男の顔より、かわいい天使とか・・・」

 

まぁ、そうですね。そうかもね。

でもお花は悪くないと思うのだけどなぁ。

 

▲フィリッポ・リッピ作

 「アレッサンドリ祭壇画」より部分模写

 黄金背景卵黄テンペラ画

 額縁外側寸法:170×170mm

 

▲アレキサンダー・マーシャル作

 「チューリップ」模写

 黄金背景卵黄テンペラ画

 額縁外側寸法:180×180mm

 

まぁ、ほら、あと20年くらいしたら

本当の古色がついて

それはそれで「良い感じ」に

経年変化するかもよ?・・・と

自分を慰めております。

 

でもやっぱり、嫁ぎ先は探してみよう

と思います。

 

イベント出店のお知らせ 3月14日

 

以前から作りためていた小箱を

展示販売する機会を頂戴しました。

 

3月23日から28日まで

大阪の阪急うめだ本店 9階催場

午前10時から午後8時まで(最終日6時まで)

「My happiness クチュールジュエリー2022展」

KANESEI で出品いたします。

 

 

アクセサリーのイベントの中で小箱。

ひとりちょっと毛色が違うのですが

1点もののクチュールジュエリーに

1点ものの小箱を一緒に、いかがでしょうか。

小さな額縁やオーナメントなども

出品させていただく予定です。

 

なにせ初めてのデパート催事

大阪に行くのも初めてなら(我ながら意外ですが)

小箱を発表するのも初めてと

初めて尽くしで大慌てなのですが

とにかく「楽しんでしまえ!」と

思っております。

いえ、思おうと思っております・・・。

 

お近くにお出かけがありましたら

お立ち寄りください。

期間中は毎日店頭でお迎えする予定です。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

阪急うめだ本店