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箱を壊さないでください? 1月27日

 

相変わらず小箱はガサゴソと

制作しております。

 

イタリアの友人とメッセージのやり取りをして

突然思い出したフレーズがありました。

「Non mi rompere le scatole.」直訳すると

「わたしに(複数の)箱を壊さないで。」

イタリア語で箱は scatola(スカートラ)

と言います。複数形で scatole(スカートレ)。

わたしに箱を壊す・・・?日本語では

意味不明ですが、イタリア語では

「わたしをうんざりさせないでよ」と

言いたいようなときに使います。

(わたしの記憶・感覚ですので違うかも??)

 

▲この箱を壊されたら・・・泣きます。

 

こうしたフレーズは学校で習うのではなく

日々の生活の中で聞いて覚えた記憶があります。

たぶん、額縁師匠のパオラも言っていました、

「んも~!いい加減にしてよ!」なんて意味で。

(わたしが言われた訳ではありませんよ・・・)

 

ちなみに

「Che rompere le palle」も同じような意味。

なんちゅーこっちゃ!やってらんねー!

と言うような感じです。

箱(scatole)が違う単語に変わりましたが

palle は「玉」(複数形)つまり

男性の大切な部分を指す言葉・・・

「『あそこ』を壊す」なんと恐ろしい!

スラングでございましょうね。ハハハ。

老若男女が普通に使っていました。

 

▲ようやく1面終わり、あと4面・・・

 

それにしても、うんざりだよ!のフレーズに

なぜ「箱」という単語が出てくるのか?

箱を作りながら「箱を壊す」について考えております。

 

 

世界共通木地問題 1月24日

 

インスタグラムで知り合った

アメリカの画家K君という青年が

以前からわたしの額縁を気に入って

どうやって作るのか?など

メッセージで尋ねてくれています。

(恐らく20代、既に画家として活躍中)

金箔の扱いなどを知りたいというので

アメリカで箔技術を教えている人

(この方もまたインスタのみの知人)を

紹介したりしていました。

 

先日K君からまたメッセージで質問が。

「この君の額縁(写真添付)みたいなの

作りたいんだけど、木地はどうやって

手に入れたら良いの?自分で作ってるの??」

(英語ですので意訳ですが、こんな雰囲気)

 

そうなのです。

額縁を作ろうと思ってまず最初の問題は

「木地をどうするか」なのです。

フィレンツェの額縁師匠パオラとマッシモも

留学の終わりに話してくれたことは

「君が日本に帰ってから大切なことは

まずは良い木地を見つけること。

木地工房を探しなさい。」なのでした。

 

老舗の額縁工房は自社工場がありますし

大きなメーカーでは完成した棹

(モールディング。切って繋げると

額縁になるような装飾加工済みの棹)を

販売するところがほとんどです。

 

わたしは幸いにも白木地の棹を販売している

瀬尾製額所さんや、特殊な木地を作ってくれる

千洲額縁さんとのご縁があって今に至ります。

でも、パオラは一昨年にも

「最近は良い木地が手に入らなくなってきた」

と言っていましたし、K君のアメリカでも

思い立ってすぐ入手と言う話でもなさそうです。

額縁も大量生産型と高級工芸品型と二極化が進み、

木材に関しては環境保護などの観点から、

今後また変化していくかもしれません。

 

▲ハガキサイズの木地。これくらいは自作します。

右上のは千洲額縁の木地サンプル。

 

以前はわたしも大きな木地や凝った木地を

自作していたことがありました。

ですが最近はプロにお願いしています。

それはやはり、木地の完成度が

額縁の最終完成度を左右するから。

木地の段階での小さなズレや揺れ、隙間を

「まぁこれくらいなら良いか」と妥協して、

箔を貼って磨く段階になると

致命的になることが多々あるのです。

印象がどうしても「手作り感」溢れてしまう。

その温かみや人間味(よく言えば)を

良しとするのはそれぞれの感性ですが、

わたしには「お金と交換できるもの」

とは思えなくなったのでした。

それくらい、木地は大切なものです。

瀬尾製額所、千洲額縁の皆様には大変

お世話になり、感謝しております。

 

長々つらつらと書いてしまいました。

それにしてもK君、インスタの

フォロワーは2600人もいますし

ギャラリーの知人もいらっしゃるでしょう。

アメリカにも古典技法額縁工房はあります。

なぜ日本人のわたしに尋ねてくれるのか。

わたしは投稿には英語を使っておりませんのに。

嬉しいような不思議なような気持ちです。

 

▲そして角を丸くしてみたり。これくらいは自分でします。

 

ちなみにK君は、わたしのことを

同世代の青年と思い込んでいる

節があります・・・。

楽しいのでこのまま訂正しないことにします。

 

小箱8 1月20日

 

昨年秋に「梨地風」などと名付けた

点々打ちで入れる模様細工にはまり

ひとつ完成させました。

赤ボーロに純金箔の水押しで

ザ・古典技法でございます。

 

模様も純洋風。

・・・なはずですが、なんだか

エキゾチックな雰囲気も出ました。

なぜだろう?

 

中には白い別珍を貼りました。

古色をかけていない輝く金と

白い別珍の柔らかさでプラマイゼロ

と言いましょうか(違いますな)

引き立て合っている、と言わせてください。

 

1€コイン(23πくらい)を入れて

こんなサイズ感です。

いかがでしょうか。

どのように使っていただけますか?

 

 

外側寸法:78×50×25mm

内側寸法:58×30×15mm(おおよそ)

 

油断大敵 1月17日

 

久しぶりに寝込みました。

 

火曜の未明に胃痛で目が覚め

悩みつつも予定をキャンセルしたところ

午前中から38度台の発熱です。

まさかのまさかコロナではあるまい、

これはあれだな、前にも同じことがあったなと

解熱剤とブスコパンを飲みました。

季節の流行病、感染性胃腸炎でございましょう。

(自己診断ですが!)

 

平熱が高いので、少々の熱はまぁ

ボンヤリする程度なのですけれど

ギギギィィとひねりつぶすような

胃の痛みで疲れました。

翌々日木曜は事務作業など再開しまして

一安心といったところ。

 

 

それにしても今回の感染性胃腸炎って

(繰り返しますが自己診断)ウイルスが

経口か接触で体内に入り感染するわけでして

(気持ち悪いことこの上ない)

新型コロナと同じウイルス性感染症・・・

今回はたまたま胃腸炎のウイルスだったから

まだ良かったものの

新型コロナだったらと考えると

ぞっとすると同時に、緩んでいた

自分がどこかにいたのに気付きます。

 

こうして知らないうちに

自分の身体にウイルスを入れてしまう。

オミクロン感染だって明日は我が身の

今日この頃、気を引き締めます。

皆さまもどうぞ引き続きご自愛ください。

 

 

オーナメントの飾りもの(名称不明) 1月13日

 

エポキシパテで型抜きしたオーナメント、

蚤の市で買ったヨーロッパのアンティークや

デッドストックから型を作りました。

 

気まぐれに色を塗ってみたりして

 

それをちょっとした飾りもの(何と呼ぶか

分からない・・・ストラップ?チャーム?)を

作ってみました。

手元にあったシルクのリボンをつけて

裏にはフェルトも貼り付けました。

 

 

家族に見せたら「かわいいけど・・・

どうやって使うの、これぇ・・・」と

言われましたが、そうですなぁ。

キーホルダーには強度がありませんから

クリスマスツリーのオーナメントとか

(遅い。来年のクリスマスに・・・!)

プレゼントのリボンの代わりに、とか。

 

子供のころ、サンリオで何か買ってもらうと

可愛らしい包みに小さなオマケを

シールで貼ってくれていたことを思い出します。

ものすごく嬉しくてドキドキワクワクしました。

 

 

それにしても、相変わらずと言いますか

ちょっと色使いが暗いですかね?

 

 

Firenze 2020-27 1月10日

 

だいぶ間が開きましたが、ひきつづき

2020年2月のフィレンツェ滞在記でございます。

 

2月のイタリア、カルネヴァーレ(カーニバル)

日本語で言えば謝肉祭のシーズンです。

有名なのはヴェネツィアの仮面を付けた

大人のカーニバルですが

フィレンツェでも毎年かなり賑やかに

催されています。

 

イースター(キリストの復活祭)の前の

40日間は禁欲に過ごすので

その前に大いに飲み食いしようじゃないか!

というのがカーニバルの始まりだそうで。

メインイベントは日曜日の午後です。

 

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前の広場は

仮装した子供たちでいっぱいでした!

▲お父さんお母さん、お疲れ様です・・・。

 

▲足元には紙吹雪の残骸がたくさん。

 

メイン会場のシニョーリア広場に近づくと

太鼓の音も人込みもどんどん増える!

楽しそうな家族連れ、初々しいカップル、

はしゃぐ子ども、ゆっくり歩く老夫婦のあいだをすり抜けて

広場の先にある我が家(小さくとも期間限定でも)

に無事辿りついてホッとしました。

 

 

老若男女のにぎやかな声、遠くから聞こえる

リズミカルな太鼓の音、その中をひとりで

歩き抜けていく外国人のわたし。

久しぶりに「異邦人」と言う言葉を思い出しました。

 

2年前の2月、こんなに賑やかで

楽しい日曜日があったのですね。

ものすごく遠い昔に感じます。

今年2022年2月はどうなるのでしょうか。

 

 

これがあれば何とかなる。 1月06日

 

わたしの額縁制作での重要物と言えば

型紙がそのうちのひとつです。

 

以前に作った額縁をもう一度作るとき

型紙があれば再現もできます。

 

▲2022年最初の制作はこちら。

右にある「hori-makuha」を新たに作ります。

もちろん以前の型紙を応用して。

 

万が一、作業部屋が火事になっちゃったり

した場合には(想像するだに恐ろしいけれど)

完成している額縁より、彫刻刀や箔道具より

この型紙を入れたファイルを抱えて

逃げ出すべし・・・と思っています。

これさえあれば、なんとか立ち直れるつもりです。

 

もうやめよう 1月03日

 

改めまして

新年あけましておめでとうございます。

久しぶりに本格的に寒いお正月

どのようにお過ごしですか。

ようやくご家族と再会なさった方

お仕事やお家の事情でお正月どころでは

なかったよ・・・という方、それぞれでしょうか。

 

我が家はいろいろとあった12月ですが

どうにかこうにかお正月に辿りつきました。

▲今年のお節は大皿に盛りました。

 

品数は減ったけれど、とにかく

体裁を保つ程度のお節料理を作って

元旦は穏やかに家族そろって迎えました。

 

▲変り映えしない元旦風景ですが

この変化の無さが穏やかな幸せの証しです。

 

迷いに迷った2022年の抱負・・・

いま唐突に思いついた「身軽になろう」

で進もうと思います。

物理的な断捨離とか片付けはもちろん

精神的に「執着をなくす」とか

「むやみにこだわったり考え込んだりしない」

「小さなことをいちいち気にしない」

がわたしに必要なのでは無いかな、と思います。

「しない・やめる」方向です。

 

2021年の抱負「逃げ癖を治す」はひとまず

山は越えたのですが、逃げる理由って

わたしの場合「考えすぎ・気にしすぎ」から

ひとりで勝手に一杯一杯になって逃げだすパターン。

なので、今年はその原因を減らそう

という魂胆でございます。

ああどうか、前進できますように!

 

 

あけましておめでとうございます 1月01日

 

 

旧年中は大変ありがとうございました。

新春を迎え皆様のご多幸をお祈りいたします。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和4年 元旦 KANESEI

 

鎌倉へ そうして続けるのだ 12月30日

 

今年の鎌倉詣は前日まで迷いつつも

「これに行かねば新年を迎えられぬ」

と思い切って出かけました。

 

逗子の海岸を鎌倉へ向けて進む途中

富士山の絶景スポットを通ります。

 

▲やぁやぁ、今年も無事に御目文字かなう

 

由比ガ浜、風はないけれど寒い!

雲と光がドラマチックでした。

 

 

今年の海岸は、なぜかサザエのような

巻貝の貝殻が沢山落ちていたのでした。

人間が食べた後・・・ではない様子。

なんでしょう、貝界でなにかあったのでしょうか。

とはいえ、やはり。

巻貝が砂浜に落ちているのは絵になるのです。

 

 

通り抜けた小町通は例年通り若者であふれ

食べ歩きストリートに拍車がかかっており・・・

八幡様は人が少なめでしたが暖かな雰囲気は変わらず。

 

 

可愛らしい七五三のお参り帰りの姿を見て

自分の幸せな幼少時代を思い出していました。

この子たちも大人になった時に思い出す

幸せな記憶がいま刻々と作られているのですなぁ。

わたしも母の着物を着せてもらって車に乗って、

「帯と髪が崩れちゃうからシートにもたれちゃダメ~」と

両親に言われてドキドしたり、草履の鼻緒が痛かったけれど

晴れ着がとても嬉しくて楽しくて。

祖父と祖母にもとても喜んでもらえたのでした。

 

 

お参り後、参道を歩いていて「この歩く感触、

どこかで良く知っているぞ」と石畳をよく見たら

フィレンツェの石畳にとても良く似ている・・・

今わたしが求めているもの。

などと思いつつも、無事今年のご挨拶もでき

美味しいお蕎麦をいただいたのでした。

 

 

来年こそ、今度こそ、イタリアへ行きたい。

八幡様はお忙しいと思いますけれど

どうか叶えていただけますように。

わたしも「逃げ癖を治す」のその先へ、

続けて精進いたします。

 

 

今年2021年の diarioは今日でお終いです。

本年もお付き合いいただきありがとうございました。

寒い寒い大晦日になる予報です、

どうぞ益々暖かくしてお過ごしください。

穏やかな年末年始になりますように。

 

 

抱負は辛いよ 12月27日

 

今年2021年1月4日のブログで

「今年の抱負は『逃げ癖を治す』

2020年に授かった

『驚くような嬉しいこと』を

諦めないで逃げ出さないで大切にして

過ごしたいと思っております。」

などと書いていたのでした。

 

そうして2021年の暮を迎えて

どうだったのかい?と自問しました。

そうですね、ぼちぼち合格点だったと

言っても許してもらえるでしょう・・・

誰に許されるって?それは自分に、です。

 

果敢に前向きに追う、は無理でしたし

諦める3秒前くらいまで追い込まれました。

でも今までなら後ろを向いて逃げ出して

断ち切っていたような場面でも、

唸りながら耐えられたと思っています。

このブログに書いてしまった以上

守るしかない、という心境になったのも

成功の一因かもしれません。

 

何から逃げなかったか・・・?

いや、お話すると大した内容では

ありません。お恥ずかしいようなこと。

こういう抱負は自分との約束ですからね、

何にせよ「負けなかった、約束は守れた」

そこに尽きます。

 

 

2022年のお正月にも抱負を決めるのか

自分自身に戦々恐々なのですが

ここまで来たらもう一歩進めて

「逃げ癖が直ったなら、次は攻める」

で行くべきか考えてみる所存です・・・。

いや、でも。うう・・・

抱負を持つってしんどいですね。

でも、だから良いのでしょうね。

 

額縁の作り方 36 エポキシパテでオーナメント作り 12月23日

 

以前にも型取りについてお話しましたが

「額縁の作り方 23 型取り」2019年

今回は作った型からオーナメント制作に

エポキシパテを使ったお話です。

 

わたしは「プラリペア型取りくん」で

抜き型を作ったら、焼石膏で型抜きしますが

▲武藤商事「プラリペア 型取りくん」

 

より折れやすいデザインや強度が必要な場合は

エポキシパテを使うこともあります。

焼石膏は安価で手軽なのですが

硬化・乾燥まで時間がかかります。

一方エポキシパテは費用が石膏より高い。

ただ硬化時間が短く衝撃に強いのが魅力です。

どちらも一長一短、ケースバイケースで

使い分けています。

 

エポキシパテ、いま手元に3種類あります。

▲左上の緑色がタミヤのエポキシ造形パテ・速硬化タイプ

中央茶色がセメダインのエポキシパテ木部用

右端赤がセメダインのエポキシパテ金属用

 

写真左下にある抜いたオーナメント群の

大きなツバメなど茶色がセメダイン木部用

グレーのものがセメダイン金属用

黄色いものがタミヤです。

 

特徴はそれぞれ違います。

タミヤは硬化後に一番硬くなりほぼプラスチック。

速硬化とあるだけに作業時間が短いかも。

練り合わせるときもニチニチした手応えがあります。

セメダイン木部用は金属用にくらべて

粒子がモコモコしていてるような感じです。

硬化には練り終わってから4~5分はある印象。

金属用は粒子が細かくて、練り終わりから

3分くらいで硬化開始、作業はできなくなります。

でも硬化開始から完全硬化まで

タミヤより時間があります。

ですので、半硬化のフレキシブルな時に

型からそっと外すと、バリなどハサミで

切り取ることができます。

そして完全硬化後にペーパーをかけるのが

一番楽なのも金属用。

(木部用はねっちり感があって、ペーパーの

目詰まりが比較的多いです。タミヤは硬くて大変。)

 

結論として、この3種類の中から型抜きに使うなら

セメダインのエポキシパテ金属用がベター

という感想です。

タミヤはプラスチック模型のメーカーですから

プラモデル制作には艶もあってピッタリでしょうし、

セメダイン木部用は硬化後に彫刻刀で彫るには

最適な硬さだと思います(金属用は硬すぎ)し、

塗装もしやすく古典技法にも使えます。

わたしの木工作業には欠かせないメンバーです。

 

そんな訳でして、エポパテ選びのご参考までに。

エポキシパテひとつとっても

こうして選ぶことができるのは大変便利です。

 

 

金継ぎ習いましたけれども。 12月20日

 

ものすごく久しぶりに

金継ぎをしております。

お世話になっている人から

「お願いがあるんだけど・・・

前に金継ぎ習ってるって言ってたよね?」

と小皿を2枚、頼まれました。

 

安請け合いをしたのですが

金継ぎ教室に通ったのはもう5年も前。

改めて本を引っ張り出して復習し

本漆も数種類取り寄せました。

 

そして実は5年前に父から預かった

ぐい呑みも途中で止まっていて

これも終わらせなくちゃ、と焦る。

家族に「金継ぎ再開」を宣言しましたところ

母が「じゃあこれも・・・」と

出るわ出るわ欠けたり割れた食器が

押し入れの奥からぞろぞろ。

意を決して金継ぎを再開したわけでございます。

 

▲まずは父のぐい呑みに蒔絵をして「固め」作業。

奥の小皿は母のものです。

 

だけど、コツは忘れているし

本やプリントで復習しても、金継ぎは

絵画や額縁修復と同じでケースバイケース。

一筋縄ではいかん!のです。

 

▲翌日に蒔絵の金を磨いて完成です。お待たせしました・・・。

鯛牙の磨き棒もあるけれど今回は急ぎなのでメノウ棒で代用。

 

とにかく知人に頼まれたものだけは

完成させねばならぬ。

どうにかこうにか約束の期日までに

終了したのですけれど、我ながら

完成度が低すぎてがっかりしました。

 

せっかく再開宣言しましたし

漆も買い揃えました。

ここはひとつ真剣に取り組もうと

今日のところは思った次第・・・。

 

 

やるのだ!大丈夫!・・・たぶんね。 12月16日

 

来年2022年の春に小箱を

お披露目&販売をするチャンスを頂き

にわかに気持ちが浮ついています。

 

▲仕上げの加工中・・・

 

おちつけーおちつくのだー

だいじょうぶだよーたぶん・・・

などと自分に声をかけつつも

なにせ気は尖っているのに小さいわたし

どうにもまとまらず落ち着かず

右往左往しています。

 

▲オーナメントシリーズ、ひとまず。

 

そうこうしつつもハワハワと小箱を作り

Atelier LAPIS やTokyo Conservation へ

のっそりと出かける日々です。

無事に春を迎えることができますよう

何かにすがりたい心境でございます・・・。

この浮つく性格、どうにかならないものか。

我ながら情けないけれど自分とも長い付き合い、

上手く丸め込んで頑張ります。

 

 

500年間の感想をお聞かせください・・・ 12月13日

 

以前に「Firenze 2020」の中でもお話した

ローマのアンティーク額縁ギャラリー

La Cornice Antica di Fabrizio Canto カントさんの

インスタグラムに先日載った1枚の写真。

お許しを得てこちらでもご紹介させていただきます。

 

 

昨年2020年2月にカントさんのギャラリーを

訪ねた際に見せてくださった祭壇型額縁が

ようやくお披露目になったそうです。

ギャラリー訪問のお話はこちらから。

ロンドンのナショナルギャラリー所蔵の

ラファエッロの「聖カタリーナ」が

額装されたとか。

 

 

カントさんからナショナルギャラリーへ

お嫁に行った祭壇型額縁です。

 

▲2020年2月カントさんギャラリーにて。

イタリア語で祭壇型額縁は il tabernacolo

男性名詞なのです。だから「お婿に行った」かも。

 

コロナ禍でローマからロンドンへの

輸送や手続きに時間がかかったりと

普段とは違うご苦労もあったそうですが、

ナショナルギャラリー内の額縁部門で

修復が施された祭壇型額縁は、

昨年近くで見て触って匂いまで嗅いだりした

「あの額縁」ではあるけれど、もう

とても遠い存在になってしまったような気がします。

 

 

 

イタリア・フィレンツェでルネッサンス時代に

作られた額縁が、巡り巡ってイタリアを出て

海を渡ったロンドンに終の棲家を得た・・・

500年近くの長い時間、どんなことがあったのか。

アメリカに滞在していた時期もあったそうです。

「何を見て感じたのか」など、この額縁に

聞くことができたら。

内容はきっと面白いような恐ろしいような・・・ですね。

 

ロンドンに行きたいな、再会したいな、と

来年以降に夢は膨らんでおります。

 

 

そうやって進むんだ 12月09日

 

ここしばらくずっと、感じていたけれど

はっきりせずモヤモヤしていたことを

言葉にする努力をしたら、頭と心が

だいぶスッキリとしました。

その内容は、改めて書き出してみたら

古今東西絶え間なく続いていることでした。

わたしの人間関係が入れ替わりつつある

と言うことなのです。

 

いままで親しくしていた人たち、

心を寄せ合っていた(と感じていた)人たちと

心理的にも物理的にも距離ができて、

入れ替わるようにして違う人たちと

精神的に近く過ごしているような気がします。

近くなりたかったけれど機会が無かった人と

近くなれる場面を持つことができたり。

「支えあう」というと大げさだけれど

笑いあって共鳴して励ましあって、

前進する気持ちを持たせてもらう、ような。

 

 

以前から年齢や生活の変化で人間関係は

当然ながら変化していましたが、

それは緩やかでした。

でも今回のコロナ禍で、変化が強く素早く

なったのかもしれません。

 

変化の印象が強いから寂しさも強いけれど

生活の変化、ひいては世界の急激な変化が

あったのだから、人間関係の変化も

当然と言えることなのでしょう。

自分も変わったし、周囲の人も変わったのだ。

それに良し悪しはないのだ・・・。

 

そしてお互いが深く必要としている人とは

遠くなってはいないことにも気づきました。

これは一見当然のようだけど、実は奇跡的なこと

なのではないかな、と思っています。

 

長いようで短い、短いようで長い人生です。

ご縁があるのなら遠くなった人とはまた

近しくなれる時が来るのでしょう。

そしてこれで遠ざかったとしても、

思い出は抱えていこうと思います。

 

 

ハガキサイズ用額 100点展 12月06日

 

先日よりご覧いただきました絵葉書用の額縁を

こちらの展示会に出品いたします。

ハガキサイズ用額 100点展

代々木にあるGallery Picaresque にて

12月4日から26日まで開催されます。

 

 

秋にこちらのギャラリーの方から

お誘いのご連絡をいただいて

少々悩んだのですが

なにせ腰が重いワタクシ

これも何かのご縁かも、と思って

参加させていただくことにしました。

 

多数の工房・作家がそれぞれ制作した

ハガキサイズの額縁をご購入いただけます。

クリスマスのプレゼントや

思い出を身近に置くために、いかがでしょうか。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

粉で復活、宝もの 12月02日

 

引き出しの奥から、ずっと前に

絡んでほどけなくなったネックレスが

出てきました。

もうすっかり忘れていたのですが。

 

そうだった、大事にしていたのに。

何度かほどこうと思ったけれど

出来なくてお蔵入りしたのでした。

 

▲ぎっちり玉結び・・・

 

そしてふと思い出したのです。

少し前に何かで読んだぞ・・・

絡まったネックレスは片栗粉を使うと

簡単にほどけるって。

 

わたしはタルク紛を持っています。

お化粧で使う仕上げパウダーのような細かい粉。

粒子の細かさが片栗粉に似ているかんじ。

片栗粉を使うのはもったいない気がして

(だって記憶があやふやだし、後が困るし。)

タルクのボトルに入れました。

 

▲それで、どうするんだっけ・・・?

 

いや、思い出しました。

そうだ、粉に入れて、振るんだ!

 

▲小さい器に移しました。

で、手のひらで蓋をして器ごと振る!

 

パタパタと振ってネックレスを

引き上げてみると、当たり前だけど粉だらけ。

かたい結び目にも粉が入りこんでいます。

 

振っただけでほどけて出てくる・・・を

期待したけれど、さすがにそれは無し。

当たり前ですけども。

だけど、いままでどんなにしてもダメ、

(石鹸水のなかで試したり、いろいろ・・・)

かたかった結び目をピンセットで引っ張ったら

 

あらまぁ、ほどけましたわ・・・。

あっけなくするすると。

 

▲ほどけた!

粉が飛び散り、期待の大きさが伺える・・・

 

なるほど、結び目に粉がついて

滑りが良くなった、のですな。

片栗粉やタルク以外に、たとえば

コーンスターチとかでもいけるかも。

こんなアイディア、気づく人もいるのですね。

「粉とは」をご存じの人にとっては

分かり切ったことかもしれませんが

これは面白かったです。

ちょっと夏休みの実験宿題を思い出しました。

 

さて、粉だらけになったネックレスは

すかさず首に装着!でございます。

身に付ければ絡みませんからね。

粉は、まぁシャワーを浴びれば

流れるでしょう。

うれしいかぎり。ふふふ。

 

絡まったネックレスをお持ちですか?

ぜひお試しあれ!

 

 

大切にお届けします 11月29日

 

額縁をご注文いただいたとき

大きなものや額装したものなど

黄袋に入れて差し箱やタトウ箱に

納めるのが一般的です。

小さい額縁(ハガキサイズ等)には

わたしは白ボール紙で箱も作ります。

 

採寸してカッターでボール紙を切り

組み立てて大きなホッチキスで留めて、

仕上げにホッチキスの針をつぶせば

(額縁に傷をつける可能性があるので)

いっちょ上がり、でございます。

額縁を薄葉紙で包んでこの箱に入れて

お届け準備が完了します。

 

この箱作りも長年やっておりますと

コツも分かってジャストサイズに

作ることができるようになりました。

最初のころはなんだか上手く行かなくて。

額縁作りと同時に箱作も上達いたしました。

思わぬ技術習得・・・ムハハ・・・。

 

 

絵葉書を楽しむ 3最終回 11月25日

 

「絵葉書を楽しむ」でご覧いただいた

ハガキサイズの額縁ご紹介最終回です。

▲右上の彫刻額縁です

 

Andrea Buonaiuto

“Allegory and the vanity of earthly pleasures”

 

Fernand Léger「都市のための習作」

 

John Constable「モルヴァーン・ホール,ウォリックシャー」

 

「楼閣山水之図」奈良平城京左京二条二坊五坪出土

 

クラシックな額縁ですが

和洋折衷でいけます。

いかがでしょうか。

 

額縁:fiore-1

木枠巾:30mm

木地に彫刻後、ステインで着色

ワックスによるアンティーク仕上げ

 

そのものの価値を決めるのは誰 11月22日

 

額縁の修理修復、絵画の修復の場で

お客様からのご依頼品を拝見したとき

「これはもうあきらめても良いのでは・・・?」

と思われるようなことが、たまにあります。

 

ご購入したであろう金額よりも

修理修復にかかる金額がうんと高い、

美術的価値があるように思えない、

言ってしまえば

「お金を払ってまで直す価値があるか?」

と、思われるようなもの。

 

でも、これははっきり言って

余計なお世話なのであります。

そのものの価値は、そのお客様が

感じるものであって、わたしは知る由もない。

持ち主(ご依頼主)にとっては

対価を払ってでも直して大切にしたいもの

であるからこそ、ご相談下さっている・・・

それをつい忘れてしまいそうに

なることもあります。

 

 

そんな時に思い出すのは、もう随分前に

Tokyo Conservation 絵画修復部門に

ご相談があった作品です。

紙をセロテープで何枚も貼りつないだ

大きな絵で、落書きの様なかんじ。

紙もテープも酸化して、かなりぼろぼろ。

修復には時間と手間がかかりそうです。

すべて職人作業ですから見積価格は

かなり高額になってしまったのでした。

「きっと見積もりは通らないだろう」

とわたしは内心思っていたのですが

見積価格は通り、ぼろぼろだった絵は

とてもきれいに蘇りました。

 

あとで聞いたところによりますと

この絵は亡くなったご家族が描いたものとか。

どんなに安価な紙に書かれた

名も無い人の絵だろうと、

大切にしたい人にとっては宝ものです。

 

そうした「宝もの」を託される仕事

と言うことを折に触れて思い出して

作業しなければ・・・と思っています。

 

 

絵葉書を楽しむ 2 11月18日

 

先日完成しました絵葉書サイズの

額縁ご紹介2回目、金の艶消し額縁です。

▲左上の金色額縁です

 

純金箔を使っていますので

輝きは本物、でも艶消し仕上げで

摺りガラスの向こう側からの輝きです。

 

Vassily Kandinsky「コッヘル―墓地と牧師館」

 

サンドロ・ボッティチェッリ「聖母子と天使」部分

 

ルネ・マグリット「The castel in the pyrenees」

 

アンドレ・ケルテス「マルティニーク,1972年1月1日」

 

青色は金色に映えます。

直線的な写真作品もぱっきりと合う。

いかがでしょうか。

 

額縁:intrecciata

木枠巾:20mm

木地にボローニャ石膏、線刻で組紐模様

赤色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き

艶消し仕上げ

 

梨地風細工に挑戦 11月15日

 

先日のAtelier LAPIS展には

講師数人も出品いたしましたが

その中で井上雅未花先生の作品から

目が離せなくなりました。

井上先生はテンペラで可愛らしい

猫や小鳥を描いていらっしゃるのですが

作品には箔を使った装飾も入っています。

(写真をご紹介できず残念です!)

 

その箔の細工が、なんと言いましょうか

ものすごく細かい点で模様を打ち出していて

あまりの細かさに仰天してしまった!

 

その作品に感化されまして、わたしも

いざ細かい細かい点刻に挑戦でございます。

小箱に純金箔をきっちり貼り磨き、

模様を下描きして準備完了。

そこからは極細のメノウ棒

(ポーセレン用)でひたすら点打ちです。

アウトラインを点で起こしたら

模様を点で埋めていきます。

てんてんてんてん・・・そしてつづく点打ち。

隙間なく点で埋め尽くすと、徐々に

艶消しの梨地風になります。

このサイズの模様で3時間かかりました。

これが早いのか遅いのか分かりません。

大変だったけれど恐れたほどでは無かった。

・・・ような気がするような。

なににせよ達成感は大いにあります。

今回は成功。次回もっと大きな小箱に

この梨地風細工で模様を入れようと思います。

 

 

絵葉書を楽しむ 1 11月11日

 

先日から作りはじめていた

小さな額縁3つが完成しました。

絵葉書のサイズなのです。

額縁は、中に入れる葉書によって

雰囲気もずいぶんと変わります。

着せ替えをしてみましたので

ご覧ください。

まずは中央下の黒い額縁から。

 

伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」

 

Gustav Klimt ,Allegory of “Sculpture”

 

増田健二「誰かの昨日の部屋」より

 

Domenico Ghirlandaio

Nativity of the Virgin,detail

 

どれかお好みはありますか?

 

展覧会を見終わって好きな絵葉書を買ったり

遠い旅先から送られてきたお便りなど

せっかくですから額縁に入れて

身近に楽しんで頂きたいと思います。

 

額縁:spirale-nera1

木枠巾:20mm

木地にオーナメント取り付け

アクリル絵具とグアッシュで彩色後に磨り出し

ワックスによるアンティーク仕上げ

 

 

Firenze 2020-26 11月08日

 

普通の風邪をひくのもままならない冬

今年で2回目ですが、2020年2月に

フィレンツェに滞在したときは

まだ風邪をひいてもびくびくすることも無く。

 

鼻水は止まらない、のども痛い。

グスターヴォさんに移すといけないので

さっさと治さねば・・・と思い

ドゥオーモ前の薬局へ行きました。

薬剤師さんに症状を言うと

「熱が無くて喉が痛いだけなら

これでもなめておきなさい」とばかりに

渡されたのがこれでした。

鼻水も出るんだけどな。

 

▲ベナクティヴはちみつレモン味。Gola とは喉のこと。

フラルビプロフェン(消炎鎮痛剤)8,75mg が

どんなもんか、それは分からない・・・

 

シュガーフリーののど飴のようなもの。

なんだ、のど飴なら日本から持ってきたよ

と当初はあまり信じていなかったのですが、

なんのその。ものすごくよく効くのです。

食べて数時間はピタッと喉痛が消える!

説明を読むと1日4粒までとのこと。

きっと強烈な成分が入っているに違いない・・・

フラルビプロフェンとはなんぞ。

 

思い返せば留学中に愛用していた点鼻薬も

母愛用の腰痛飲み薬momendolも

そしてこのトローチ(?)もイタリアの薬は

どれもこれもとてもよく効くのでした。

えてして外国の薬って日本のものより

成分が強かったり違う処方だったりします。

だけどイタリア人の体格は身長・体重とも

日本人と大差なく、体力も変わらなそう。

それなら効く薬の方がうれしいなぁ!

・・・と、わたしなどは思うのですが。

このトローチももうひと箱買えば良かったと

少々後悔しております。

 

 

秋だから、ではないけれど 2 11月04日

 

コロナ禍がはじまって

自宅にいる時間が増えたのだから

読書量が増えたかと言いますと

わたしの場合は逆なのでした。

 

理由は移動時が読書タイムだったから。

電車の中や隙間時間のドトールなど

知らない人に囲まれてざわめきがある

ような場面が一番読み進められる、

と言うのは分かっていたのですけれど。

自室や作業部屋では、どうも気が散って

読書に落ち着かないのです。

 

そんな訳で、本棚の片隅には

順番待ちの本やら

途中まで読んでそのままの本やら

好きだからもう一度読みたいけれど

それっきり・・・の本が行列をなして

「さぁさぁ、どうするの?!」と

無言の圧力をかけてきています。

 

聞いたところによりますと、

読もうと思ってそのまま放置した本は

結局読まずに終わることが多いとか。

なぜなら「既にタイミングを失ったから」。

その時に読みたいと興味を持った内容も

タイミングを失えばもはや必要ないから?

 

うう~む、一理あるかもしれません。

だけど、情報を得るための読書なら

その通りだけれど、楽しみとして、また

変わらぬ興味の対象を綴った内容の読書なら

いつでも、十分「役割を果たす」のでは

ないかなぁ、と思っています。

 

 

「役割を果たす読書」という表現も

我ながら違和感があります。

読書に役割とか義務とか、

考える必要もありませんかね。

 

何を言いたいのかと申しますと

「本棚の行列は少しずつ解消する所存です!」

と言う宣言なのでございました。

移動中読書も徐々に再開です。

 

 

ありがとうございました 月光荘より 11月01日

 

10月25日より銀座月光荘画室Ⅱにて

開催いたしましたAtelier LAPISの展覧会

「心の遠近」は無事終了を迎えました。

 

 

遠くから、また、お忙しいお時間の

合間を縫ってお越しくださった皆さま

大変ありがとうございました。

 

 

だいぶ感染者が減りつつある東京

久しぶりの銀座は予想以上の人込みで

驚き恐れ、それでもやはり賑やかなのは

嬉しくて、心が浮き立ちました。

ギャラリーでも例年以上に皆さんの

会話が盛り上がっていたように感じます。

 

 

自分が丹精こめて作った物を飾り付けて、

時間と労力を割いて見に来てくださる方々に

褒めていただいて話を聞いていただいて、

そしてお互いの心に共感して笑顔になって、

とても励まされ幸せな機会になりました。

一時期は開催も危ぶまれた展覧会ですが

開催できて本当に良かったと思っています。

 

 

今日からまた、新しい作品制作に励む所存です。

ありがとうございました。

 

 

秋だから、ではないけれど 10月28日

 

先日読んだ辻仁成さんのブログ

「某月某日、なんだか、寂しい年齢なのである。

仕方ないけど、ここんところ、毎日、

寂しいので、なんでかな、と思ったら、秋だった。

秋だからか、と思ったら、思わず、笑ってしまった。」

とありました。

 

「そっか、寂しいのは秋だからだって。

秋だからかぁ・・・じゃぁ仕方がないよね!」

とわたしも納得してしまいました。

 

 

年がら年中どこかしら

うすぼんやりと寂しいのだけれど、

普段はあまり認めたくないというか

自分で見て見ぬふりをしている。

でも秋は寂しくても許されような

「寂しくて当然、だって秋だから。」

と大っぴらに言い訳できるような気がしています。

 

そうやって認めると楽になるのだけれど

改めて自覚すると余計に寂しくなったりして。

「やれやれ、あ~あ。」

とやり過ごしております。

秋は一番好きな季節なのですけれどね。

 

 

もどかしくも終了とする。 10月25日

 

なかなかイタリア人にならず

悩んでおりました天使です。

フラ・アンジェリコの作品を

卵黄テンペラで模写しました。

オリジナルよりだいぶ小さくした

手のひらサイズの模写ですので

なんとも・・・小さな点ひとつで

表情が変わってしまう。

 

これ以上いじくるともう

「ドツボにはまって這い上がれなくなる」

という時点で、お終いにいたしました。

 

フラ・アンジェリコ

「ボスコ・アイ・フラーティの祭壇画」より部分

 

フラ・アンジェリコ

「リナイウォーリの祭壇画」より部分

 

どちらもフィレンツェの

サン・マルコ美術館所蔵の作品。

本当は実物をじっくり観察しつつ

模写できれば良いのだけど、と

思いつつも、いや、やっぱり

実物と自作を見比べる勇気は無い。

・・・もどかしいのです。

 

 

小箱7 10月21日

 

このサイズの小箱、絵を描くには

最高だ~!と思い、まずは

この2つを作ってみました。

 

騎士の小箱と教会の模様小箱。

 

▲外側寸法:80×80×25mm

 

側面にはラテン語を装飾に入れました。

この文章は絵や箱とは特に関係がありません。

単純に文字装飾として選んだ格言です。

 

artis maxime proprium est creare et gignere

(騎士の小箱)

「想像し生産するは芸術の特質なり」

cantates licet usque ,minus via leadit,eamus

(教会の模様小箱)

「歌いつつ常に我々はいかん、道の辛さが減るべければ」

岩波書店の「ギリシア・ラテン引用辞典」より

 

 

迷った挙句、アンティーク風の仕上げにせず

黒とクリーム色のコントラストを

際立たせることにしました。

いかがでしょうか。