top » diario

diario

La nostalgia in Italia 2011 Roma extra1 1月30日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ番外編1

 

わたしが敬愛してやまない画僧 フラ・アンジェリコは

1390年頃にフィレンツェ郊外で生まれ画僧として活躍し

1455年にローマで客死しています。

fraangelico

考えてみればわたしは さまざまな場所へ

フラ・アンジェリコの作品を追いかけましたが

彼のお墓がどこにあるのか 全くと言って良いほど

意識に上がりませんでした。

今回の旅でフラ・アンジェリコのお墓のある

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の正面を通ったのに

(パンテオンのすぐ近くでした)

ご挨拶もせぬままだったことに

たった昨日 気づきました。

 

時すでに遅し。

またローマを訪れる理由が出来ました。

angeli241

The Ordination of Saint Lawrence 1447-49 Fra’ Angelico

Chapel of Nicholas V  The Vatican  Roma

 

 

寒い朝には 1月26日

 

真冬の寒い朝に窓を開けて

冷えた空気を深呼吸するのが好きです。

冷たい空気の中では すべてを構成している物質が

きちんと積まれたブロックのように

整然と並んでいるような気がします。

そんな空気の中にいれば 自分の身心も

整ってくるような。

brueg1-51

Hunters in the Snow, 1565 Pieter Brugel de Oude

Kunsthistorisches Museum , Vienna

 

でも春は着実に近づいています。

先日見上げた桜の枝には 小さなつぼみが

沢山ついていて 開花の準備が進められていました。

冬に積み上げられたブロックは 春になるとほどけて

ふわふわと漂いはじめるのです。

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Roma Foro Romano parte2 1月23日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ フォロ・ロマーノ その2

 

なにせフォロ・ロマーノの遺跡は広くて

楽な靴をはいて 半日はたっぷり必要です。

2000年前に生きたローマ人が歩いた石畳を

2000年後に生きるわたしも歩きます。

fororomano5-21

fororomano6

この遺跡は現在の市街より数メートル低い土地になっています。

中世のころには ほぼ土で覆われており

のどかに牛が放牧されていたというのですから

栄枯盛衰とはこのことでしょうか。

かつてのローマ人たちも この洗練された文化の中で

労働し 喜び悩み 人間関係を築き 生きて 死んでいったのですが

fororomano7-2

鳩たちには歴史も先人の思いも関わりの無いこと。

遺跡から湧き出る水を楽しんでいました。

.

雨の日のエレベーター 1月19日

 

ふと感じた匂いで突然 強烈な思い出が蘇ることがあります。

匂いの記憶は おそらく脳の奥深くに保存されて

濃く強く残るのではないか と思っています。

 

木地のまま自然な色を生かす仕上げをするとき

トノコを使って木目を整えることがあります。

(箔下トノコとは別のものです。)

このトノコは土を焼いて作られた黄土色の粉末で

水で溶いて木目に埋め 目止めします。

この「水で溶いたトノコ」の匂いは 言うなれば

「湿気た土埃のにおい」なのですが

不思議ととても好きなのです。

小学生のころに住んでいたマンションのエレベーターは

雨の日に 同じような「湿気た土埃のにおい」がして

やはりとても好きでした。

トノコの作業をしていて 雨の日のエレベーターを思い出します。

我ながら不思議です。

 

tonoko1

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Roma Foro Romano parte1  1月16日

 

イタリアの郷愁 2011 ローマ フォロ・ロマーノ その1

 

ローマ観光で なにはさておき必ず訪れたいのが

フォロ・ロマーノ(Foro Romano)です。

チケットにはコロッセオの絵が印刷されていました。

こうしたチケットも 記念として持っておきたくなります。

fororomano1

古代ローマの政治・経済・宗教文化の中心地だった場所は

現在は大理石の建造物遺跡を残すばかり。

相変わらず真っ青な空に 2000年も立ち続ける白い大理石柱。

巨大な神殿の名残が かつての繁栄と文化の高さを物語ります。

fororomano2

元老院の建物だけが再建されていて

中に入ることが出来ます。

「ブルータス お前もか」とつぶやいてみたり。

でも 歴史はあまりに遠すぎて 生々しさは皆無でした。

fororomano3

小高い場所からは 糸杉の並木の先にコロッセオの姿も見えます。

もう少し丘を登って 望遠レンズでコロッセオを見てみたら・・・

いまにも崩れ落ちそうな壁!

イタリアも地震が多い国のはずですが

この状態で2000年近く存在し続けるということは

強度があるのか 絶妙なバランスか・・・? 謎です。

fororomano4

まだまだフォロ・ロマーノ観光を続けます。

 

 

新旧共に 1月12日

.

額縁制作に用いる材料にも

古典的な膠や箔下トノコのようなものから

樹脂 プラスチック系の材料や接着剤など

新しく便利なものが続々と登場しています。

KANESEIが「古典技法額縁」と名乗っている以上は

古い技法をベースに制作をするのが基本ですが

場面や目的によっては新しい材料を加えて

より完成度の高い額縁を制作するようにする

フレキシブルな感覚も必要・・・と思っています。

分野は違うけれど物作りを行っている方や

材料に詳しい方にお会いすると

思いがけない方法や道具を教えて頂けて

とても勉強になりますが なにより楽しくて

そんな時のわたしは きっと貪欲な目つきに

なっているのではないでしょうか。(笑)

.

今日ご覧いただく額縁は

木地に下地(ボローニャ石膏の代わりとなるもの)が

すでに塗布された竿を使っています。

新技術によって作られた竿でアンティーク風の額縁。

KANESEI風味の額縁に仕上げました。

dsc_4623

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

.

鎌倉へ 迷わずに 1月09日

.

2011年の暮、例年通り鎌倉へ行きました。

毎年同じ時期に決まった場所へ行くのは

区切りをつけること そして 変化を感じることなど

心の整理に役立っています。

dsc_4700

由比ヶ浜で海風に吹かれてから 鶴岡八幡宮へお参りに。

鳥居をくぐったすぐの池は わたしが幼いころは

薄く氷が張っていました。

いつもより寒く感じるこの冬ですが 氷はありません。

dsc_4713

すでに初詣の参拝客を迎える準備も始まっていました。

はぐれた時の待ち合わせ場所の設置も。

「迷わないで この下でまちましょう」

迷子のための旗ですが まるで神様に

「迷いを捨てなさい」と励まされているように感じました。

dsc_4707

ううむ・・・とうなりつつ

2011年も無事に鎌倉を後にしました。

.

一年の計は元旦にあり 1月05日

.

あけましておめでとうございます。

.

いよいよ2012年が始まりました。

お世話になっている方々や友人 家族の支えで

また穏やかなお正月を迎えることができました。

ありがとうございます。

2012年の計・・・色々ありますが

仕事に関しては心に留め置くとして

遅まきながら料理の楽しさに目覚めつつありますので

今年は少々料理にも精を出してみようか

などと思っております。

dsc_4718

2012年も どうぞよろしくお願い申し上げます。

.

明けましておめでとうございます 1月01日

 

buon-anno20122