diario
つばめ飛んで行け東へ向けて 11月28日
小箱のつばめシリーズは、おかげ様で好評です。
アンティークの金属でできたオーナメントから型取りして
パテで作ったつばめモチーフを使っています。
いままでは「つばめメイン」でシンプルに黒や金だけ
という小箱ばかりでしたが、今回は背景に凝ってみました。
小さな小箱(相変わらず変な表現。
良い言葉が見つからない!)には小さいつばめ。
周囲は金に線刻、蓋には夜空に輝く星と
金のつばめが飛んでいます。
大きめの小箱(・・・)は周囲をまるく面取りして
背景全面に模様を線刻し、水箔
(14K、金と銀の合金)を貼り磨きました。
つばめはシンプルに黒にしてみたら、なんだかすこし和風なような。
ちなみに、ですけれど、わたしが持っている
アンティークオーナメントのつばめ以外にも
何度か古いつばめの金具をお店などで目にしましたが、
そのすべてが右向きでした。なぜでしょうかね??
東が吉方なのだろう!・・・と思っておきます。
▲飛べ、つばめ達よ
どちらもアンティーク調に古色を付けてあります。
今までのツバメシリーズに比べたら派手ですが、
ぎゅっと詰まった雰囲気で良い感じです。
オーナメントを使った小箱デザインの
新しいシリーズが出来そう。たのしいです。
こちらの小箱2点は明日11月29日から開催の個展
「秘密の小箱」展に出品いたします。
どうぞお手に取ってご覧ください。
お待ちしております。
100枚?200枚?それともナシもアリ?? 11月25日
いよいよ金曜日から始まります「秘密の小箱」展です。
その「秘密の小箱展」のDMを作りました。
写真は今年も浅野カズヤさんに撮って頂いたものでして
それをネットで発注するのですが。
さて、何枚作るかな・・・?
昨年は200枚作りましたが、友人に
「少ないんじゃないの?!」と言われちょっと後悔したものの
終わってみればちょうど良かった。
200枚のうち半分は郵送で様々な会社や出版社、
ギャラリーなどなど手あたり次第にお送りした(送り付けた)のでした。
会期中、お客様とおしゃべりして最後に名刺を頂いたら
大変に有名な芸術誌の方でした。
もちろん編集部にDMをお送りしていたのですが
「ああ・・・せっかく送ってくださっても
DMの類は見る機会が無くて・・・」とのお話。
この方はSNSをご覧になって個人的に来てくださったのでした。
あれだけ大きな編集部なら日々DMも大量に届くし
そりゃ目にも留まらんでしょうなぁ・・・。
友人の展覧会のお知らせなどを見ていても
「今年はDMは無し」パターンが半数近く。
と言う訳で、今年は半分、100枚だけ作りました。
その100枚が昨日とどいたのですが、これがなんと
わたしの設定ミスで写真上下に1~2mm白いラインが入っていて
(写真が小さかったみたい)、カッコ悪いったらありゃしません。
おまけに一枚一枚微妙にラインの幅や角度が違う。これいかに。
まとめて切る訳にもいかず、結局1枚1枚カッターで切りました。
不幸中の幸いは、標準紙で薄かった(ケチった)こと、
100枚だけだったこと。1時間で切り終えて、やれやれ。
微妙~~~に幅が違うDMハガキ100枚、準備が整いました。
箱義桐箱店谷中店、アトリエLAPISにて配布させていただきますので
お見かけの際にお手に取って頂けましたら幸いです。
秘密の小箱展 2024 11月21日
お知らせばかりで恐縮です。
箱義桐箱店谷中店での小箱展示会を今年も開催いたします。
11月29日の金曜日から12月12日の木曜日まで。
「秘密の小箱」展、今年で早くも3回目になりました。
こちらブログでもいくつかご覧いただいた小箱もイソイソと馳せ参じます。
今年は何故だか金と黒と水金(ほぼ銀色の金)の
3色がメインになりました。
色のある・・・たとえば明るいパステルとか
ハッキリとした赤や真っ青など、ほんの少し作りました。
だけど気分は金・黒・水金だったのでした。
理由は「ひたすら自分の好きなものだけ」を
追求した結果と言えそうです。
開き直りつつ、ひとつの挑戦です。
数えてみれば86個、ありました。
そして、今年からいろいろな事情があって
価格をだいぶ変更いたしました。
もともと可愛くないお値段でしたが
更に可愛げが無くなり、申し訳ない限りです。
この価格変更も、やむに已まれぬひとつの挑戦となりました。
この2つの挑戦で飛躍できるのか。
どうぞ、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
「秘密の小箱」
-フィレンツェの古典技法で作る小さな箱-
2024年11月29日(金)~12月12日(木)
10:30~18:30 月・火休廊 最終日17時まで
箱義桐箱店谷中店
台東区谷中3-1-5-B1・101
☎03-5832-9811
全日在廊予定です。
ポーチだポーチだ 11月18日
できました、ポーチ。
小箱を入れる専用ポーチです。
服飾デザイナーの藤井陽介さんとのコラボ・・・と言いますか
無理やりお願いして甘えて作って頂いたのです。
4色8種、すべて藤井さん手描きの絵が入れてあります。
このポーチ企画を思いついた時は、なんとな~く
「ポーチがあったらかわいいなぁ」程度でした。
小箱自体が生活に必要なものでは無くて
完全なる趣味の世界、生きる上での余興のようなもの。
その余興にさらなる余興(ポーチ)って、どうなんだ?
自分ひとりで盛り上がっているだけな気がする。
そんな風に思っていたのですが。
▲十字の模様
▲秋の牡鹿・・・かわいい
▲栗鼠!リス!りす!
▲教会にあるような模様
▲パステルイエローにシルバー、紐は水色、かわいすぎ
▲これも教会の模様のよう。紺に金の模様、黄色の紐・・・身もだえする。
▲ルネッサンス時代のドレスの模様のような。
黄色と水色ってなんでこんなに(以下略)
オーナメント付きの盛り上がった小箱も入ります。
出来上がってみれば、大げさなのは承知なのですけれど
「小さな夢も動けば叶う」としみじみ嬉しくなりました。
生地と紐の種類は藤井さんと選びましたが
色や図柄はおまかせしました。
想像していた以上に、思い描いていた以上のポーチが完成しました。
これは今回だけ特別、限定なのです。
んもう、かわいすぎちゃってどうしよう。
(しつこくてすみません・・・!)
8枚のポーチ、4枚は神楽坂のギャラリー
「ラ・ロンダジル」にお預けしましたので
ぜひお手に取ってご覧ください。
残る4枚は11月29日からの個展でご覧いただく予定です。
小箱をポーチに入れたら安全に持ち運ぶことができます。
旅行に大切なアクセサリーや、肌身離さず大切になさっているものを入れて
またはクリスマスのプレゼントとして、
選んで頂けたら嬉しいです。
それにしても、自分用に1枚とっておこうと思ったのですが
結局どれもこれも選べなくて、
最後にもし残ったら、その1枚を手元に置こうと思っています。
全部がお嫁に行けばそれが一番、でございますけれども・・・
なんともはや。いやはや。ウハハ。
妄想茶道具小品展 11月15日
今年の秋~冬は小箱の展示が続いており
お知らせばかりなのですが・・・
東京・神楽坂にありますギャラリー「ラ・ロンダジル」にて
明後日11月16日から開催の展覧会に出品いたします。
タイトルは「ロンダの妄想茶道具小品展」
いわゆる「お茶道具として」作られたものではなくても
たとえば小さな器を茶碗に・・・とか
ガラスの小瓶を振出(金平糖などを入れる器)に・・・
など見立てて使うことがあります。
KANESEIの小箱を、ちいさなお菓子入れにいかがでしょうか、と
提案していただいています。
ちいさなチョコレートやドライフルーツを蝋紙に包んで入れたり。
または香合としてお使いいただくことも。
▲ラ・ロンダジルさんのInstagramよりお借りしました。
竹編み風シリーズです。
小箱の他、ハガキサイズの額縁2点、楕円の額縁2点もございます。
額縁には裏板、アクリルガラスが入っておりますので
お好きな写真や展覧会の絵ハガキ、古裂やコラージュなど
お好きなものを入れてください。
▲こちら4点の額縁
「世界にひとつだけのとっておきをテーマに謳う妄想茶道具小品展は
現代作家が提案する茶道具と古いもの面白いものを
取り混ぜた愉しむ心が最優先の
固いことは言いっこなしの茶道具展です。」
(ギャラリーのリーフレットより)
秋の神楽坂へ、お散歩がてらどうぞお越しください。
よろしくお願いいたします。
ロンダの妄想茶道具小品展
天野ミサ 彫金
大桃沙織 金工
KogoccoPepin 胡桃細工
加藤キナ 鹿角細工
KANESEI 古典技法小箱
伯兆 蒔絵
橋村大作 吹きガラス
村瀬玄之 張貫漆器
山本景子 漆・木工
2024年11月16日~11月30日
12:00~19:00
日曜・祝日・最終日 18:00まで
11月18日・25日 休廊
新宿区若宮町11 摩那ビル1F
03-3260-6801
蛇の道は蛇 2024 11月11日
先日、曹洞宗の冊子「禅の友」に掲載していただく
写真の撮影がありました。小箱とちょこっと額縁。
掲載用の写真のほかに、わたしが使って良い許可を頂いて
小箱の集合写真も撮って頂きました。
フォトグラファーは浅野カズヤさんです。
▲編集者の方と浅野さんが色々真剣に。
フォトグラファーの仕事は大荷物がつきもの。
レンズ数種類、照明も数種類、三脚やらカメラ本体や、大変です。
いつもお疲れ様です。
上の写真の四角く光っているのは照明器具で
サイズも重さもタブレット。
光量も色味(青~赤まで)自在に変えられるのです。
いやぁ、日々進化です。大きな照明はもはや必要無し。
このタブレット型照明は自室にも欲しくなりました。
床置きでも棚に置いても、何かの後ろから照らすでも
なんでも可能なのですからね!
小箱の集合写真撮影。
これらの写真は11月末からの個展「秘密の小箱」の
DMやSNSで使わせていただく予定です。
おなじセッティングで、わたしがスマホで撮ったら下の写真。
▲薄らのっぺり。
そしてプロが撮ると
▲手前の箱をひとつ交換していますが
こうなるのです・・・!
立体感も趣も陰影も、クッキリ感も全然違う。
「なんじゃこりゃー!」と叫びたくなる。
いやはや、やはり蛇の道は蛇、でしたっけ、
とにかくプロの技を目の当たりにして大騒ぎでした。
これから頂戴した沢山の写真の中から
数枚を選び出さねばなりません。
これが楽しくも難しい。でも楽しい!
皆さまに早く見て頂きたいと思っております。
ポーチがあれば安全に 11月07日
これ、なんざんしょ?
紐でぐるぐる巻き。答えは
小箱のポーチでした~!!
いや、見てすぐわかりますよね、お粗末様でした。
いま、友人で服飾デザイナーの藤井陽介さんにお願いして
小箱のポーチを計画中。
ポーチがあれば小箱を安心して持ち歩いていただけます。
試行錯誤が続いておりまだ試作で
布や紐も変更かもしれませんけれど、おおむねこんな形です。
そして藤井さんに手描きワンポイントを入れてもらって
コラボしよう!と言う計画。
▲ムフフ・・・もうぜったいカワイイ
そうは言っても時間があまりありません。
11月前半にはなんとか完成しないと!
皆様に手に取っていただける日が待ち遠しいです。
楕円考 11月04日
イタリア製の楕円の小さな額縁木地2種を
友人のご厚意に甘えて5枚ずつ買ってきていただきました。
以来楕円額縁の魅力にはまっています。
いままで楕円の額縁って可愛らし過ぎるような気がしていて
つまりあまり興味がわかなくて辿り着いていませんでした。
ですが今年に楕円額縁のご注文をいただいて1枚作ってみたら
なんて楽しい世界だろう!
今日ご覧いただく楕円4枚(四角も1枚紛れていますが)は
ご注文の品ではありません。
めくるめく楕円の世界で目をハート♡にしながら
好き勝手に作ったものです。
▲黒地にかすれた金の植物文(プレッツェーモロ)と
四つの切込みを入れた全面純金箔
▲石膏盛上げでレリーフを入れた純金箔と真っ黒の2種
そして四角いプレッツェーモロ。
楕円の魅力は、なんと言っても「角が無い」と絶妙なバランス。
角が無いと始まりと終わりが無い。
そして曲線に長方向と短方向で作られるリズムがあること
でしょうか。正円とはまったく違う・・・。
楕円額縁のデザインを考えて、作って、眺めて、
つくづく面白く不思議な世界なのです。
始まりと終わりが無いのなら、模様も連続で良い。
・・・でもなんだか、間も作りたくなる。
そして模様を4か所に入れて区切る・・・慣れた方へ。
まだ楕円と本気で仲良くなれていない。
距離感がつかめていないわたしです。
これから更に楕円木地をいじくりまわして慣れていこうと思います。
それにしても、もっと楕円の木地が欲しい!
色んなバランス、デザイン、サイズの木地が
日本で手に入ると嬉しいのだけど・・・❕ううむ・・・
黒いプレッツェーモロと切り込み金の2枚は
11月半ばからのグループ展(神楽坂ラ・ロンダジル)
金と真っ黒パスティリアと四角いプレッツェーモロの3枚は
11月29日からの個展「秘密の小箱」展
(箱義桐箱店谷中店)でお披露目いたします。