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逃げる月と去る月 2月28日

 

2018年が始まったのはいつでしたっけ?

クリスマスとお正月が終わったのは

つい先日だったでしょう?

それがもう2月は終わりですって!

 

亡くなってしまった明治生まれの祖父が

「昔から2月は逃げる、3月は去るというのだ。

お正月から2月、そして3月は

それくらい早く過ぎ去ってしまう。」

と言っていたそうです。

 

2月はもう逃げてしまったので

3月が去ってしまわないうちに

心の準備をしなくては。

いや、心の準備をする準備、だったりして。

何の心の準備か、ですって?

それはまぁ・・・ほら、色々です。

皆さまもどうぞ有意義な3月を!

 

 

額縁の本 「FRAMES in the Robert Lehman Collection」 2月26日

 

ニューヨークのメトロポリタン美術館には

Lehman Collection という額縁のコレクションがあようで

それらをまとめた額縁の写真と資料集です。


この本もまた atelier LAPIS の本棚にあって

以前から欲しいな欲しいなと思い続けていたもので

遠くはるばるオーストリアの古書店から取り寄せました。

おかげで思ったよりお手頃価格で入手でき一安心。

 

シエナの国際ゴシック時代、まだ板絵と額縁が

合体していた頃の作品からはじまり

イタリア全土の各地、18世紀半ばまでの額縁、

そしてフランス、イギリス、スペイン、北ヨーロッパ

アメリカの19世紀半ばまでの額縁があります。

こうした本にアメリカの額縁が載るのは珍しい。

さすがメトロポリタン美術館にあるコレクションです。

 

モノクロ写真も多いけれど、祭壇型やサンソビーノ、

そしていわゆるミラーフレームなど変形額縁が豊富です。

また、データには額縁の状態、修復の有無などがあって

その情報を読んだ上で写真を見るのも興味深い。

 

天使やプッティ、表情それぞれで可愛らしいのです。

こんな顔の子供、いまも街中にいます。

 

辞書を片手に英語の文章を読もうかなぁと思いきや、

スマホに入れている Google翻訳のアプリを使えば

文字ページを写真にとって一瞬の間に

そこそこ理解可能な日本語に訳されました。

時代は変わりましたな。

 

「FRAMES in the Rbert Lehman Collection」

Timothy Newbery

The Metropolitan Museum of Art

全465ページ

2007年 第1刷発行

 

 

額縁 雨にも負けず風にも負けず 2月23日

 

東名高速下り、海老名サービスエリアにて。

 

コーヒーでも買おうと歩いていたら、おやっ!

たくさんの額縁が待ちかまえていてビックリ。


サイズもデザインもさまざま

鏡入り、海や花火のうつくしい写真入り

おもしろいディスプレイです。


最初はだれも目を向けていなかったけれど

わたしが通路の真ん中で(ご迷惑でした・・・)

写真を撮っていたらだんだんと足を止めて

ディスプレイに目を向ける人たちが出てきました。

さぁさぁ、額縁を見て楽しんでくださいな。

 

でもこのディスプレイ、屋外なのです。

白い壁と青空が見えて地中海的な雰囲気ですが

わたしは屋内、額縁が屋外。

逆はあってもこのパターンは初めてです。

厳しい環境でも大丈夫なのかな?

雪が積もったら、それも美しいかもしれません。

がんばれ額縁!

 

 

時刻はいつもおなじだった 2月21日

 

瀬戸内海の島にある母方の古い家の座敷には

古い時計がかかっています。

見るたびにかわいいなぁと思って

つい写真を撮ります。

でもなぜかいつも、かならずピンボケ。

 

2010年にも撮ったけれどやはりなぜか、

さらにピンボケです。

 

わたしの撮影が下手?

ええ、それはわかっていますけれども

デジタルカメラのオート機能で撮っていますのに。

もしかしてオバケの仕業?

でもまぁそのオバケもわたしのご先祖様でしょうから

怖くもなんともありませぬ。

 

それよりも時計の針はいつも1時34分を指していたことに

いまさら気づいたことのほうが怖いです。

そういえば振り子は止まったままでした。

 

 

ちいさな額縁 angelo-3 2月19日

 

ちいさな額縁が完成しました。

 

全面に金箔を貼り、刻印で模様を入れました。

磨り出しをして艶消し仕上げです。

今回はワックスのアンティーク仕上げには

していません。

 

先日模写したフラ・アンジェリコの受胎告知からの

テンペラ部分模写をいれます。

 

両手のひらに乗るくらいの小さな額縁ですが

このくらいのサイズは座り込んでじっくりと

コーヒーなど片手に作れますので

冬の寒い時期にちょうど良い制作でした。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

古典技法額縁の未来 2月16日

 

あとしばらくしたらコンピューターや機械が

人間に代わって多くの仕事をするようになるのですって。

 

古典技法額縁はどうだろう?

機械でもきっと作れるようになる。

「手仕上げ風」の揺れや趣もつけられるでしょう。

でもプログラムを作ってまで大量生産する物でもなし。

AIロボットがつくる古典技法額縁ってなんだか

とても「上手」で、きっちりと正確なものになりそう。

そしてクローンのような古典技法額縁が

無人の部屋で喜びも無く生まれたりして?

 

だけど

「機械じゃなくて人間が作った額縁」が

欲しいと思って下さる方もきっといる。きっと。

 

古典技法額縁にとってかわるものが登場しなければ

あるいは額縁自体が消滅しなければ

細々ながらも需要はあるのではないかな

少なくともわたしが生きている間は・・・

 

と、楽観的に考えている今日です。

明日はだれにも分からないけれど。

AIロボットが、作る「たのしさ」と「つらさ」

そして「よろこび」を知ったとき

いよいよ人間が危ういのかも知れません。

 

 

Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2018年2月 2月14日

 

昨年2017年12月にご紹介したMAさんの箔板作り

(箔床、箔台、箔盤、呼び名色々・・・)を

ISHさんもチャレンジです。

材料、手順はMAさんのトピックをご覧頂くとして

今回は前回ご紹介しなかった裏の処理を。

 

ガンタッカーで革を板裏に打ち付けたら

四隅に余った革をハサミでカットします。

革が重なると箔板を机に置いた時に不安定ですし

見栄えも良くありませんから、

ていねいにカットしましょう。


ちなみに、タッカーを板裏ではなくて板の側面に

打てば良いじゃない?その方が裏がきれいでしょう?

とのご意見もあるでしょう。

上手に打てれば側面でももちろんOKです。

ただ、体重をかけてタッカーを打ち込むので

少々難しいこと、そして側面には太鼓鋲も打つので

それらを考慮して、側面ではなく裏をお勧めします。

 

今回は少々毛足のながい革でした。

こんな時は紙やすりをくるくると円を描くように

しっかりかけましょう。

そしてベビーパウダーもしっかり叩き込んで。

さて、仕上げです。

側面にはダークレッドのリボンを巻いて

すてきなデザインの太鼓鋲2種を交互に打ちます。


完成品はルネッサンス時代の豪華な椅子や

馬具を思わせるような雰囲気になりました。

ダークブルーとダークレッド、そして真鍮。

手作りならではの遊び心ある美しい道具ができました。

ISHさん、この箔板をつかっての箔作業を

わたしも楽しみにしております!

 

 

座れない椅子 茫然と佇む 2月12日

 

瀬戸内海の島の古い家に行った時のお話のつづき。

明るい場所に置かれた骨組みだけになっているけれど

美しい椅子を見たあとで

裏の崩れかけた蔵の入り口に行ってみたら

またもや座れない椅子に出会ったのでした。

 

まるでわたしが入ってきたことに驚いて

茫然とした表情で見返してきたように感じました。

それくらい、ながいながい時間を暗い陰ですごしていて

自分が何だったのかも忘れてしまったような椅子でした。

 

 

キッチリしないのが大切 2月09日

 

ちいさな額縁を作っています。

フラ・アンジェリコの天使を描いた

テンペラ模写を入れる額縁です。


今回は全面に金箔を貼り、

刻印で模様を入れることにしました。

デザインは15世紀にイタリア・トスカーナで

作られた額縁を参考にしています。

フラ・アンジェリコと近い時代の雰囲気に。

 

刻印をきっちり打つのではなくて

なんとなく、ランダムに打つように心がけると

おおらかな優しい雰囲気になります。

 

きっちりしないこと。

これが必要なときもあります。

 

 

座れない椅子 日の当たる場所に 2月07日

 

瀬戸内の島にある、母方の古い家に行きました。

いまはだれも住んでおらず、たまに伯母や従姉が来て

みかん畑の手入れをしている程度です。

 

庭先に錆びて骨組みだけになった椅子がありました。

まるでついさっきまで誰かが座っていたよう。

でももう座ることは出来ません。

座面はすでに無くて、脚も曲がっていますが

錆びた色や形がなかなか美しく思えました。

 

伯母も従姉も、きっとそう感じて

ここに置いておいたのだと思っています。

 

 

 

 

 

クリヴェッリの花、その額縁 2月05日

 

模写したクリヴェッリの花のテンペラ画

額縁をつくりました。

 

木地にスパイラル形の細工材と

石膏型取りしたオーナメントを取付けて


アクリルグアッシュで彩色しました。

仕上げにワックスで古い雰囲気に。

「黒い螺旋」spirale-nera1

オーナメント違いのデザインです。


額縁がちょっとごつかったでしょうか?

でもなかなか気に入った仕上がりになりましたよ。

 

 

毎度のことですが、写真に撮ると

実物通りの色を再現できなくて

いつも慌てます。

アクリルガラスには何やらうつり込んでしまうし。

家中を右往左往して場所を探すわりには

これぞという1枚が撮れなくて

結局何枚も載せてしまうことに。

上の完成図3枚のうち、一番実物に近いのは

最初の1枚目なのです・・・。

つくづくプロのフォトグラファーの方の

技術とセンスには驚き尊敬しております。

 

 

Atelier LAPIS 新規生徒さん募集のお知らせ 2月04日

 

横浜市の市が尾にある Atelier LAPIS

古典技法による額縁制作と黄金背景テンペラ画模写の教室で

新しい生徒さんを募集いたします。

月曜日の3時間 ご一緒に制作しませんか?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ひと月に1回~4回 午前のコースは9時30分から12時30分まで

午後のコースは13時30分から16時30分まで

お好きな月曜日においで頂けます。

(特別を除いて祝日は休講です。)

中世から続くヨーロッパの古典技法を使って

お好みのデザインの額縁を作ったり

ルネッサンス時代の作品を模写したり

生徒さんそれぞれ個人に合わせて対応します。

美術に関して経験の無い方にも

安心してご参加頂けるようお手伝いします。

金箔や銀箔を水押しで仕上げる方法を

習得されたい方もぜひどうぞ。

一度ぜひご見学にいらしてください。

アトリエでお待ちしております。 

詳しくは下記のAtelier LAPIS の

ホームページからお問い合わせください。

http://atelier-lapis.main.jp/?page_id=8

 

 

小箱に入れるのは 2月02日

 

冬の小箱に夏の思い出。

 

KANESEIの小箱

成城学園前のアンティークショップ

attic さんで取り扱って頂いています。

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。