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La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Bottega scultoria- 12月31日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -彫刻工房-

 

ドゥオーモから路地をすこし南に行ったところ

お店や食堂など小さな建物が密集した裏通りに

大理石の彫刻工房があります。

お昼休みで工房内部はお留守なのを良いことに

ガラス窓からじっくり覗き込みました。

この工房は観光用などではなく れっきとした現役。

整理整頓され 掃除も行き届いています。

ゴシック風の束柱や聖人像など

クラシカルな作品が並ぶ薄暗い工房は

まるでタイムカプセルの中のようではありませんか?

電動クレーンを滑車に

プラスチックケースを木製に変えれば

そこはもうルネッサンス時代と見分けがつきません。

フィレンツェの街には住宅やお店と同じ通りに

当然のように様々な工房があります。

それはルネッサンスの時代から変わらないことだとか。

あわただしい東京では 普段の生活から少し遠い存在に

感じることが多くなってしまった職人や工房ですが

フィレンツェでは未だ 特別なことではなく身近にあって

職人と世間話をしたり 彼らの仕事ぶりを近く感じる事ができる・・・

これもイタリアを象徴する風景のひとつなのです。

 

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2012年のブログも今日31日で終わりです。

本年もKANESEIブログをご覧下さり ありがとうございました。

また 様々な場面でご教授 ご助力くださいました方々

そして額縁をお買い上げ下さいましたお客様

誠にありがとうございました。

来年もまた相変わらずのペースではありますが

額縁の制作と修復に精進いたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2012年 大晦日 KANESEI

 

 

夜空と音楽と画家の気持ち 12月27日

 

夜の空気が冷たくなる真冬になって

星の光も さらにきりりと強く見えるようになりました。

すこし遅い時間に駅からの帰り道

家の近くの歩行者専用の橋上で星の観察をします。

(寒さ対策と安全は忘れません。)

オリオン座が高いところに輝いているのを眺めながら

ヘッドホンでルネッサンス音楽やバロック音楽を聴きます。

ほんのわずかな時間ですが とても穏やかな気持ちになります。

 

ルネッサンス時代もバロック時代も

何時の時代の画家も 美しい夜空を見上げたでしょう。

フラ・アンジェリコやレオナルド・ダ・ヴィンチ

カラヴァッジョは・・・きっと様々な思いや計画を抱きながら

現在より澄んだ空気の夜空の星を眺めたのでしょう。

辛い夜も楽しい夜も眠れない夜も 星を見たかもしれない。

彼らが見たであろう同じ星座を眺めて

当時の音楽を聴いていると

なんだか彼らがすこし近く感じられる様な気がします。

 

だけど 当時と現在では地球の傾きや自転の関係で

見えている星空もすこし違うのですって!

 

レオナルド・ダ・ヴィンチは地動説を知っていたのでしょうか。

天動説が当然の時代にも きっと彼なら柔軟に地動説を受け入れて

1400年代と2000年代の星空の違いに興味を示したのでは・・・

などと想像しています。

 

 

Buon Natale 2012 12月24日

 

メリークリスマス

暖かくしてお過ごしください。

 

 

 

クリスマスの準備 12月20日

 

寒さが厳しくなってきました。

街のクリスマスイルミネーションは

きらきらと輝いています。

我が家でもようやくクリスマスの準備を始めました。

上の写真はイタリアのクリスマスお菓子2種です。

ピンクの箱は「pandoro」(パンドーロ)というシフォンケーキのようなもの。

名前の由来「pan di oro」(黄金のパン)のように

黄色のフワフワ生地で つい食べ過ぎてしまいます。

左下の小さな包みは「panforte」(パンフォルテ)といって

ナッツやドライフルーツがぎっしり入った焼き菓子です。

濃いコーヒーと一緒に食べると美味!

パンドーロはヴェローナ パンフォルテはシエナが名産地。

イタリアでは11月末頃からスーパーやお店に このパンドーロやパンフォルテ

パネトーネ(こちらは最近日本のお店でもよく見かけます。

パンドーロと並んでイタリアでは欠かせないクリスマス菓子。)が

山のように積まれ お店の前の通りにはイルミネーションが設置され

クリスマスムードがどんどん盛り上がります。

日本で言えば クリスマスというよりお正月のような雰囲気で

イタリアのお母さん達は大忙しになる頃です。

 

そしてもう一枚おまけの写真は我が家のピアノの上。

ほんの少しクリスマス風にしてみました。

頂いたクリスマスカードとクリスマスティーの赤が加わって

地味ながら雰囲気は出てきたでしょうか・・・。

あともう少し 飾りを加えようと思います。

 

 

新・FIORE 12月17日

 

先日の額縁FIORE新・旧のお話。

新しいFIOREが完成しました。

名前は「FIORE-2」(そのまま・・・)でございます。

 

やはり木地デザインは近いけれど

似て非なるもの。

完成した額縁の趣も すこし違いました。

「FIORE‐1」の木地はフランス製。

「FIORE‐2」の木地は日本製。

心なしか「FIORE‐2」は和洋折衷の

天平風・・・(図々しい!)に感じるような気もします。

ところで12月6日のブログで追記いたしました

「FIORE-1」の木地購入先が見つかった件ですが

http://www.kanesei.net/2012/12/06.html

(後日に追記は削除しました。)

やはり現在は輸入中止になったとのお知らせが

代理店から届きました。

残念なことです。

「FIORE-1」は参考商品に戻しました。

 

「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

また通販サイト「ahico」にて販売中です。

そちらのページもぜひご覧ください。

ahico artist market place: http://www.ahico.net/

 

 

3人で1つを 12月13日

 

ガラスや磁器の絵付けを仕事としている友人2人と一緒に

結婚のお祝いの額縁を作りました。

贈る友人の可愛らしい雰囲気に合わせて

ガラスに教会や鳩 リボンやティアラなどの

愛らしいモチーフをまず2人が絵付けをし

わたしが作った額縁に入れる合作です。

 

彼女たち2人のオリジナル作品を知りつつも

どんな絵付けが完成されるのか

とても楽しみでした。

それぞれ普段は違う雰囲気の作品を作っていますが

こうして一緒にひとつの作品にまとめるのは

緊張感もありワクワクする作業でした。

* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。

どうぞご覧下さい。

 

 

La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Addio un negozio antiquariato del Borgo Albizi- 12月10日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -さようなら アルビツィ通りの骨董店-

 

イタリア留学最後の夏に 母がフィレンツェまで

訪ねてきてくれたことがあります。

2人で下宿先のアパートからドゥオーモのある

中心地まで散歩をしました。

Borgo Albizi(アルビツィ通り)は素敵な商店が並ぶ賑やかな通りで

ウィンドウショッピングには最適です。

普段ひとりで歩いていても入る勇気が起きなかった

薄暗くて古めかしい骨董店があったのですが

その時は母とふたりだったこともあり きしむドアを開けてみました。

おそらくとても広い店内は 壁も見えないほど

あらゆる骨董品がぎっしりと詰め込まれていて

その商品の隙間に 小さなおじいさんとおばあさんの店主ご夫妻が

まるで商品の一部のように座っていました。

ウィンドウに飾ってあった銀のデザートフォークを購入しようと

価格をたずねたところ 最初におじいさんが提示した価格が

低すぎると言って すかさずおばあさんから意見が入り

どちらもなかなか譲りません。

結局 おじいさんとおばあさんの価格の中間で決着しました。

そのデザートフォークは もちろん今も我が家で活躍中です。

このフォークを使うたび あの時のご夫妻の様子が思い出され

フフフ・・・と笑ってしまいます。

 

そして13年ぶりに 今回の旅行でこの骨董店に行ってみると

閉店の片づけ最中でした。

魔法の道具を売っていても不思議ではないような雰囲気だったお店は

あらかたの商品が運び出されたあとで 薄暗い照明ががらんどうを照らし

数人が(おそらくご家族と思われる)忙しく動いています。

13年前とおなじ椅子に座ったおばあさんは13年前よりさらに一回り小さくなって

ぼんやりした眼差しで空になっていく部屋を眺めていました。

そして おじいさんの姿は見えませんでした。

 

さようなら アルビツィ通りの骨董店。

デザートフォークは大切にします。

 

 

 

新旧 12月06日

 

KANESEIの初期からのデザインで

ご好評いただいた額縁“FIORE”は

(「works」ページの作品トップにある茶色の彫刻額縁です。)

木地のモールディングが輸入中止で入手できなくなり

残念ながら最近は「参考商品」としてご紹介してまいりました。

なんとか近い木地が無いものか・・・と思っていましたが

ようやく雰囲気が近くて彫刻し易い木地が見つかりました。

 

ただいま“新・FIORE”制作中です。

どんな雰囲気に仕上がるか・・・楽しみです。

 

 

 

 

小さい小さい絵展 2012 12月03日

 

毎年の暮に 池袋の東武百貨店にて開催される

「小さい小さい絵」展に出品させていただくようになり

今年で13回目になりました。

 

今回は初日12月20日木曜日の午後

13:00~14:00在廊の予定でおります。

暮のお忙しい時期と存じますが

池袋にお越しの際には ぜひお立ち寄りくださいませ。

よろしくお願いいたします。