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フェルメールの食卓 3月08日

 

ただいま東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて

開催中の展覧会「フェルメールからの手紙」展はご覧になりましたか?

今週末こそ行こう!と思いつつ 先送りにしていたら

とうとう来週3月14日までで終わってしまうそうです。

 

以前ご紹介した「クレーの食卓」と同じシリーズで出版されている

「フェルメールの食卓」をご紹介します。

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フェルメールが生きた17世紀オランダと言えば

海運貿易で得た巨万の富で市民が裕福になり

それに伴って文化・美術も黄金時代を迎えています。

フェルメールの作品にもその様子は描かれました。

世界地図のかけられた部屋で優雅に奏でられる音楽。

高価な絹 毛皮 宝石を身に着けた市民女性の姿。

当時 彼らはどんな食卓を囲んでいたのでしょうか。

朝晩は質素で 昼に火を使った料理(肉や魚)を食べたとか。

意外にも手づかみの食事だったそうです。

「17世紀のオランダでは『神から与えられた食べ物は、

人間の手そのもので食べるべきで、道具に頼るべきではない』

という宗教観もあり、フォークは歓迎されなかった」(本文より)

美しいシャンデリアに灯る蝋燭の光と 異国のタペストリー

ヴェネチアから運ばれたワイングラスが並ぶテーブルで

にぎやかに肉を手づかみで食べる人々・・・??

なんとも 不思議なような微笑ましいような風景です。

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下はホワイトアスパラガスのバルサミコソースのページ。
 
ホワイトアスパラガスは わたしにとってオランダらしいメニューです。
 
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データ : 「フェルメールの食卓」
       林 綾野
       株式会社 講談社
       2011年7月15日 第1刷発行