diario
野の花に思いをよせて 5月23日
鎌倉にある骨董店の 奥の陰にお厨子がありました。
(これもお厨子と呼んでよいのでしょうか)
中欧~東欧あたりで作られたものだそうです。
装飾は素朴ですが力強くて どこが民芸風。
そして舞台装置のような華やかさです。
戸の内側に描かれた野の花から
作った職人の気持ちが感じられるように思います。
ご店主曰く「マリア様がおられればもっと
良かったのに」とのこと。
今はイエス様と聖人のお姿だけです。
東欧の領主が妻の為に特注で作らせたお厨子。
森と湖に囲まれた田舎のお屋敷で 奥様が毎日
近くで摘んだ野の花を供えてお祈りを捧げていた・・・
などと 勝手な想像は膨らむばかりです。
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