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古い物の心 10月08日

 

雨降る日曜日 平和島の骨董市へ出かけました。

そして 小引出を手に入れました。

細かな彫の細工 オリジナルの引手 確かな造り。

中段右の鍵は失われていました。

継手の歯型も細かったり台形だったりと

変化がつけてあり 面白い表情です。

帰宅後に自室の机に置いてみたら

色もサイズも何もかもがピッタリしっくり馴染んで驚きました。

まるでわたしを待っていてくれたようだ・・・と思っていたら

「それはこの小引出が君を呼んだのだよ」と父。

広い骨董市会場を何周もして 何度もこの小引出を眺め

とうとう手に取った時にはもう心は決まったも同然でした。

 

物に心がある というのは想像上のことだけれど

古い物には確かに心があって

だからこそ人の命より長い時間 様々な人手に渡りつつも生きている

とも思えて なんだか納得してしまいました。

嬉しいような怖いような でも心温まる

不思議な気持ちです。