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メノウ棒新入り 7月02日

 

古典技法で欠かせないのがメノウ棒です。

箔を水押し(箔貼り方法のひとつ)した後に

このメノウ棒で磨けば、数ミクロンの薄さの箔とは思えない

深い金属的輝きが得られます。

 

普段わたしが使っているメノウ棒は、大学時代に買った

イタリア製のもの3本と、テンペラの先生手作りの1本

そしてポーセレン用の細いもの1本です。

それで十分ではあるのですが、先日東急ハンズで見かけて

つい買ってしまったメノウ棒が2本、仲間入りしました。

どちらも彫金道具売り場で見つけたものです。

menou2015-1

左の細いものは、すでに持っているポーセレン用のメノウ棒と

ほとんど同じ太さですが、しばらく前に先端を折ってしまい

登場回数が減っていたのでした。

折れた先端を研ぎなおして使っていましたが

何となく以前の使い心地は取り戻せないまま。

この新しい1本で、また思うように細い線が入れられるようになります。

 

そして右のメノウ棒は、切り出しナイフのような形をしています。

以前から「ハンズで手頃な価格のメノウ棒を売っている」ことは

見聞きしていましたが、必要が無いので手を伸ばさなかったのです。

今日、ためしに1本買ってみました。

 

menou2015-2

ナイフ形メノウ棒は昔に見かけたものより厚くなって

(以前はもっとヘラのような印象でした。)

軸とつなぐ真鍮の留め金具がしっかりしたような感じです。

これは輸入品のメノウ棒にはない形。軸は竹です。

日本のバンブーメノウ棒は一味違います。

石の部分をしっかり持って磨けば、広い面も細部も磨ける

オールマイティな1本になるかもしれません。

どちらも1500円弱で買えました。

なかなか良い買い物をした気分です。

 

店頭には数本並んでいました。

もし古典技法用にご購入を検討される方がいましたら、

よく比べてみて、厚みのあるもの選ばれるのをお勧めします。