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帆立貝のタベルナーコロ その1 3月14日

 

タイトルが「帆立貝を食べるな!こら!」みたいですね。

タベルナーコロとはイタリア語 tabernacolo で、

祭壇型額縁、また壁龕(へきがん)を指す言葉です。

今、帆立貝モチーフの飾りの付いた祭壇型額縁を作っています。

制作の記録として、こちらでご紹介させて頂きます。

 

15世紀にイタリア・トスカーナ州で作られた額縁の模刻です。

オリジナルの額縁は以前ご紹介しましたイギリスの本

「ITALIAN RENAISSANCE FRAMES AT THE V&A A TECHINICAL STUDY」

に載っているもので、縦29センチ横17センチほどの小さな額縁です。

下の写真、左は本の写真で右が額縁木地。

tabernacolo1 (2)

Atelier LAPIS の生徒さんが、希望者にキットとして手作りで

木地を作って下さったのです。大変なお手間だったことでしょう。

SHIさん、ありがとうございました。

 

彫刻をほどこす部分にはアユースが使われています。

本にはオリジナル額縁の詳細なサイズが載っておりますので

木地も実寸で作られています。

横から見るとこんな形。

tabernacolo1 (3)

なかなかハードルの高い制作ですが、取り掛かりましょう。

 

まずは彫刻部分のデザインを起こします。

tabernacolo1 (1)

サイズは画集写真から割り出しています。

そして糸ノコで慎重に切ります。

tabernacolo1 (4)

入り組んだ形を切るのは難しい・・・

ひとまず彫刻の準備は整いました。

制作過程はまた追ってご報告いたします。