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帆立貝のタベルナーコロ その4 3月31日

 

ボローニャ石膏を塗り終え、軽く磨いたあとは

金箔の下地、ボーロを塗ります。

ちなみにわたしが大学で初めて習ったとき

ボーロのことは「箔下とのこ」と教わりました。

いまこの言葉を言っても「何?なぜとのこ??」

と言われることが多いように思います・・・。

ボーロ(bolo)はイタリア語です。

 

さて、オリジナルのボーロについてには

「The gold is applied over a red/orange bole…」とあります。

赤ボーロと黄色ボーロをまぜて準備することにします。

tabernacolo4 (3)

ねりねり。

ニカワ液で溶く前にしっかり赤と黄色を混ぜます。

濃いオレンジ色になったかな。

 

今回は魚ニカワで溶きました。

本にはボーロのニカワの種類までは書いていなかった(と思う)ので、

イタリアで一般的な魚膠溶きのボーロです。

tabernacolo4 (2)

思っていたより赤が強い色になりましたが

本の写真と見比べても近い色に仕上がったと思います。

黄色ボーロが多すぎると箔の密着や磨いた時の輝きが

赤単品より劣るような気がしますので

これ以上黄色は入れたくない・・・

 

ボーロが乾いたら箔を置きます。