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帆立貝のタベルナーコロ その6 4月18日

 

金ぴかになったタベルナーコロの

脱お仏壇風、めざせルネッサンス。

グラッフィートで装飾模様を入れます。

 

グラッフィートとは磨いた箔地の上に

卵黄テンペラで色を乗せ、乾いた絵具層を削って

下の金箔地を覗かせて作る装飾です。

全面に箔を置く必要がある贅沢な技法です。

2016-02-15 09.36.45

上の写真はオリジナル、上下帯状の装飾文様を入れます。

によるとオリジナルの色はアズライトとチャコールの混色。

製作当時はもっと明るい青だったとか。ふむ・・・。

今回はアンティーク仕上げにする予定なので、

グラッフィートの色も現状を見本に作ることにします。

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ほとんど黒の様な濃紺です。ムラが極力少ないように塗ります。

 

そして模様を転写して削ります。

が・・・嫌な予感的中。削りが上手くいきません。

原因は分かっています。やっぱりね、という感想。

後悔先に立たず、後の祭り。(またもや!)

これも経験、勉強です。もう同じ誤りは繰り返すまい!

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気を取り直して修正。 削り終わりました。

 

装飾模様はもうひとつあります。

下の植物彫刻の中央にある楯状の部分です。

どんな模様が入っていたのか、擦り切れてもはや分かりません。

おそらく家紋、紋章、そんな感じです。

ここはもう創作して、自分のイニシャルモノグラムを入れることにました。

おこがましいようですが、小さな自己主張です・・・。

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ひとまず装飾模様入れが終わりました。

 

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