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Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2017年2月№2 2月27日

 

2016年の11月に作りはじめたMIさんの額縁です。

大変に根気の要る作業が、とうとう完了しました。

 

木地にボローニャ石膏、赤色ボーロに純金箔の水押し。

そしてひたすらに刻印を打って模様を浮き出させました。

この額縁、サイズはB5ほどではありますが

点を1つずつ、それもきちんと並べて打ち続けるには

相当の時間と努力、そして安定した心が必要でした。

アトリエには「コツ、コツ、コツ」と一定のリズムと大きさで

MIさんの木槌の音が響いていた数か月です。

まるで修業のような制作時間が終わったら、

こんなに美しい額縁が完成しました。

当初はテンペラの模写を入れてアンティーク加工をする予定でしたが

あまりに美しく仕上がったので、計画変更です。

来月からこの額縁のために改めて静物画の制作をすることに。

MIさん、努力の結晶を仕上げて下さって

ありがとうございました。

静物画が完成して額装しましたら、またご紹介させてください。