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先人の教えに忠実に 8月06日

 

額縁の四角い形は

4本の棒状の木材を組んで作りますので

角をボンド等で接着する必要があります。

(他の補強ももちろんしますが。)

 

その接合部分にボローニャ石膏など

下地剤を塗り乾かすと、多くの場合

亀裂が入ってしまうのです。

留め切れ、と呼ばれています。

 

材木は湿度で伸縮しますし

ニカワ液も石膏液も水性ですから

乾くときのスピード、水分濃度、

木材の乾燥度やクセで

ひび割れが出るのは仕方がない。

だけど。

これはとても困ることが多いのです。

一旦ひび割れた石膏は、亀裂を埋めても

(エポキシパテ等で埋めても)

最後には線状の跡が浮き上がってきてしまう。

シンプルな額縁ほど目立ちますからね。


フィレンツェ留学先の修復学校で、

また古典技法の伝統技法書で、

接合部には目の粗い麻布をニカワで木地に

貼る、と教えられました。

 

そうは言っても

麻布を貼るとその分だけ厚みが出るので

美的に微妙・・・と思っておりました。

接着剤を変えてみたり、和紙を貼ったり

色々試したこともありました。

 

今回ひさしぶりに麻布を使ってみて

その丈夫さに改めて驚きつつ、

頼もしさを再確認した次第です。

ちいさな麻布が木地と石膏をがっちり繋ぎ、

細くて大きい不安定な額縁も亀裂皆無。

 

結局のところ麻布に勝るものなし。

基本に戻るって大切です・・・。

右往左往せず、今後は麻布を使うべし!