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わざわざ作るもの 3月08日

 

このジャムの空き瓶に入っているのは

埃、ホコリです。

とは言えニセモノホコリ、できたてほやほや。

 

古色、つまりアンティーク風の仕上げや

古い額縁の修復にはかかせません。

パウダーを調合して作ります。

まさか本当のホコリは使えませんからね。

 

イメージするのは掃除機を掃除したときに

最後に出てくる細かいパウダーホコリです。

あの本物のホコリになにが含まれているか

想像したくないし見たくもないけれど

色のイメージだけはしっかり覚えました。

グレーにすこし茶色が感じられるような

微妙な色味を目指します。

これは「基本のホコリ」で、これをさらに

濃くしたり薄くしたり色味を変えたりして

額縁それぞれに合わせてそのつど調整します。

 

ホコリ色も、昨年秋に行ったフィレンツェで

パオラの「ホコリ」を見てから改めて

自分なりに調合しなおしました。

小さな変化、でもわたしにとっては

大きな変化なのであります・・・。