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Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2019年8月 8月19日

 

いやはや、毎日お暑うございますが

市が尾の古典技法アトリエ Atelier LAPIS は

外の暑さにも負けな額縁熱で満たされております。

そんな中、TAさんの額縁が完成しました。

 

全面に彫刻し、ボローニャ石膏を塗り磨き

茶色ボーロを塗って純金箔を置いて繕って

悩みながらもコツコツと丁寧に作業を続けていらしたTAさんです。

いやはや、TAさんの額縁への気持ちは熱く深い!

 

今回は「古色を強くつけたい!」とのことで

打ち傷と磨り出し加工に加え、

亀裂加工と虫食い穴も作りました。

▲ごらんください、この磨き上げられた金を!

千枚通しで虫食い穴作り中。リアルを追及するTAさん

穴の密度や数も様々計算しておられます。

 

ワックスとパウダーによる「汚し」も

今回は数回重ねて念入りに。

そうして完成した額縁です。

 

 

茶色のボーロ(金箔下地)がシックで

赤よりずっと落ち着いた色味です。

わたしの勝手なイメージですけれど、

南イタリアやスペインの渋みと色気のにじみ出る

ロマンスグレーのすてきなオジサマ・・・のような。

いや、妄想が過ぎましたか。

 

TAさん、ますます古典技法の腕をあげられました。

LAPISに通い続けてくださりありがとうございます。

額縁に傾ける熱意、わたしも負けていられません!

 

Atelier LAPIS