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携帯用フォトフレームについてしばし考える 6月15日

 

イタリア・フィレンツェにいる

わたしの額縁師匠パオラとマッシモから

日本の友人へのプレゼントを預かっています。

革でできた額縁。フォトフレームです。

このコロナ禍があともう少し落ち着いたら

お渡しする予定なのです。

 

2月の滞在時、工房で帰国のあいさつをしていたら

パオラが「そうだ!市場で買ったばかりだけど

これを渡してちょうだい!」と急きょ預かったのでした。

なのでまだ手入れもされていない状態です。

▲擦り切れたり傷がついていたり。汚れもあります。

 

左の青はフィレンツェの Pineider製、

右の緑はローマの A.Antinori製、

どちらも老舗、かなり有名店のものです。

(わたしも欲しい・・・でも預かり物。)

眺めていたら修理魂がムラムラ、

もう少し見栄え良くしてさしあげましょう・・・。

まずは固く絞ったウエスでかるく水拭きしてから

絵の具で補彩をしました。

 

▲こちらは濃い緑、もうひとつは深い青

補彩は濃い色のほうが薄い色より難しくありません。

 

そして少しのワックスで磨いて、これでどうでしょう。

まだ傷跡は見えるけれど、まぁぼちぼち。

▲緑にはガラスが入っていましたが荷物で割れてしまい

アクリルに交換しました。青は元から入っていた透明シート。

 

革のフォトフレームは軽くて薄くて丈夫です。

外国の方は長いバカンスに大切な写真を持っていきますよね。

これはきっと携帯用のフレームなのでしょう。

携帯用フォトフレーム・・・わたしも作ってみようかな。

すてきな布袋に入れたりして、良さそう良さそう。

でも、問題は薄さと軽さですね。ふむむ。