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Firenze 2020 prologo 8月10日

 

今年2020年の2月ひと月の予定でフィレンツェに

滞在した当初、まさかこんな事態(Covid-19)などに

見舞われようとは思いもよらず。

1月時点ですでに中国では大変な状況になっていたけれど

「日本よりイタリアのほうが安全かもしれませんね」

などと会う人には言われていたのです。

その後の世界状況はもうご存じのとおり・・・。

 

そして半年がすぎて8月になった今現在は

イタリアはおろか隣県への外出も考えざるを得ない。

けれども、心と記憶には2月のフィレンツェ滞在が

生き生きと残っていて、今の息苦しさと

先の見えないもどかしさの小さな救いになっています。

忘備録もかねて、少しずつお話を聞いていただければと思います。

▲帰りの飛行機で見たうつくしい朝日。

 

さて、今回は2月3日出国28日帰国という予定でした。

向かうは我が第2の故郷フィレンツェ。

そして滞在先は2018年と同じアパート、中心中の中心です。

勝手知ったる我が街の、勝手知ったる我が家

と言いますと大げさですけれど、荷物の準備にしても

心身の安定にしても、短期間でも以前に「住んだ」部屋は

もうわたしのテリトリー、目覚めの眺めで安心したのでした。

▲ベッドから見上げると、とにかく天井がたかーい・・・

 

今回の目的はふたつ。いえ、みっつ。

1.彫刻師グスターヴォさんに弟子入りして彫刻技術を学ぶ。

2.昨年夏に大手術を受けた額縁師匠パオラに会って笑顔を見る。

3.ローマの「La cornice antica」アンティークフレームギャラリーを訪ねる。

 

時差ボケで早朝に目が覚める(4時!)けれど、

なんだか得した気分にもなったりします。

まずは近所のポンテ・ヴェッキオで街との再会を喜びました。

 

continua…