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それはたぶんこれ 7月17日

 

先日、アトリエLAPISの生徒さんとおしゃべり中に

「趣味は何ですか?」と尋ねられました。

わたしの趣味・・・はて、何だろう。

 

以前はピアノを弾くこと(家族が留守の時のみ。

人に聞いてほしくない。)でしたが、最近はめっきり。

お茶(裏千家)の稽古は10年以上続いていますから

これはまぁ趣味と言えるかも。

 

だけど積極的な何か・・・例えば

アトリエLAPISの生徒さん方が制作に傾けるような

情熱やひたむきさを持って臨む趣味は

無いなぁ・・・と気づいたのです。

 

最近、父の大切な友人からの頼まれ事で

お湯呑みの金継ぎをしました。

ついで(と言っては何ですが)に我が家の「金継ぎ待機中」

つまり途中で作業が止まっていたお皿も同時進行。

金継ぎを習ったのはかれこれ7~8年前に数か月だけ。

一通りの手順を教わりました。

その後は当時のテキストやら本を見ながら自己流でやっています。

ですから、まだまだ全くもって技術の習得には道のりは長い。

 

▲欠けた部分を整形して磨き、仕上げの金蒔絵。

赤漆を薄く塗って純金粉を撒く。

 

額縁制作にしろ金継ぎにしろ、技術は方法を習って

後は繰り返して身に着けるしかありませんね。

その都度技術の上達具合によってコツや

「より良い方法」を教わる必要がありますけれど

あとはとにかく Just do it! でございます。

 

▲金を撒いたら数日後に「固めの漆」を塗り

更に1日後、ようやく仕上げの磨き。

 

▲鯛牙(本当に鯛の歯)で磨くと輝きだす。

古典技法のメノウ棒でも可・・・

 

輝きだす金の美しさがたまらない。

これだけワクワクウキウキできるって

趣味と言っても良いのではないだろうか?? 

 

▲完成したお湯呑みとお皿2枚。

色々改善点は目につくものの、おおむね。

 

次回どなたかに「趣味は?」と尋ねられたら

「金継ぎです」と答えられるようにもう少しマメにやって

秋になったら金継ぎ教室通いも再開して、と思います。

・・・思います。

これまた思うだけではなくて Just do it! でございますね。

思っているだけだと、あっという間に時間は過ぎる。本当に。