top » diario

diario

遠くて近い異国に嫁いだ娘 8月28日

 

つくづく、インターネットって便利です。

 

いまさら何を言っているのだとお思いでしょうね。

インターネット無しの日々はすでに成り立たない世の中になって

もうずいぶんになりますから。

 

先日インスタグラムから「見知らぬ人が

わたしについて何やら投稿しましたよ」と

お知らせが届きました。

(あなたをメンションしました、のお知らせ)

 

「イタリアからお気に入りを持ち帰った。

ラヴェンナのガッラ・プラキディア廟堂の

天井モザイク模様を描いた手作り一点物の小箱だ。」

のコメントともに、居間らしき部屋に置かれた小箱の写真でした。

わたしのことも一緒にご紹介くださっています。

 

この方はラヴェンナ観光後、最後にフィレンツェに滞在して

Eredi Paperone に立ち寄り、イタリア旅行の思い出に

ラヴェンナ小箱を買ってくださったとか。

 

▲中央の青地に黄色模様の箱がラヴェンナ小箱です。

 

物を売るとは、その商品が手元を離れれば(つまり納品すれば)

もうその先はわたしの与り知れぬことになります。

自分の手元を離れたのだから、当然のこと。

分り切ったことだけれど、嬉しさと寂しさ不安が半々です。

そんな、まるで自分の分身か娘のように感じる小箱の

行き先をこうして知らせて頂けるのは、本当にうれしいことです。

 

インターネットの登場で世界と世間が狭く身近になった。

良い事ばかりではないだろう・・・けれど

わたしのように個人で制作販売している身としては

とても恩恵を受けているとつくづく実感しています。

 

 

ラヴェンナ小箱を買ってくださったのはアメリカ在住の方。

この小箱をわたしが手に取ることはもう二度とないでしょう。

願わくばラヴェンナ小箱が大切にされて

この方に幸せを運んでくれますよう!

遠い異国に嫁いだ娘とその家族に「幸あれ」と叫ぶ

母の心持ちになった夕暮れでした。