top » diario

diario

モランディにとってのシャルダン 1月10日

 

年末に 丸の内にある三菱一号館美術館へ

「シャルダン展」を観に行きました。

1700年代にフランスで活躍した画家シャルダンの作品を

これだけ沢山一度に観る事ができるチャンスは

逃すことができません。

 

シャルダンといえば身近なモチーフを

題材に描いた静物画が有名ですが

今回出品されていた1点の前に立ったとき

なんだかとても・・・懐かしいような

初めて目にするのに 良く知った絵に再会したような

不思議な気持ちになりました。

8号程度の「水差しときゅうりとさくらんぼ」です。

左から光が当たる薄暗いテーブルに

白い陶器の水差しと野菜が並ぶ静物画ですが

この色のトーン 水差しの質感が

わたしの大好きな画家 モランディの静物画に

とても近しい雰囲気を感じました。

1900年代前半のイタリアの画家 モランディが

シャルダンの作品から何かしら影響を受けたかどうか・・・

それはわたしには想像することしかできませんが

シャルダンの描いた静かで穏やかな空気と

ひとつひとつ確かな存在感のある静物は

きっとモランディも好きだったのではないか と思っています。