top » diario

diario

Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2016年2月 2月04日

 

南西に向いた大きな窓からの日差しでいつも暖かな

Atelier LAPIS ですが、この冬はやはり寒いです。

朝、アトリエに着いたらまず暖房を付けて、掃除機をかけて

コーヒーを飲んで一息つきます。その頃ちょうど9時30分。

生徒さん方がアトリエに入って「あったか~い!」と

言って下さるようにしたいと思っています。

 

さて、寒さも雪もなんのその、いつも通り生徒さんは熱心です。

昨年暮にフィリッポ・リッピの聖母子模写を完成させたNAさんは

合わせた額縁を制作中。

一念発起でZECCHIから取り寄せたご自分の箔道具を初使いで

金箔も美しく貼り終えました。

辛抱強く丁寧な仕事はNAさんのすばらしい美点です。

lapis2016 (5)

半円アーチの額縁木地はIMさん。

フラ・アンジェリコのリナイウォーリ祭壇画聖母子像の

模写にあわせて、5月の展覧会用に急ピッチで制作中です。

lapis2016 (6)

 

そしてIWさんのグラッフィート額縁が完成しました。

IWさんらしくモダンでシンプル、可愛らしさもある額縁です。

lapis2016 (1)

グラッフィート技法は、まず金箔を貼り磨き、

その上にテンペラ絵の具を塗ります。

模様に沿って細い棒などで絵具を掻き落として

下の金箔を出すという、大変手が込みまた贅沢な方法です。

側面にも模様、可愛いです。

lapis2016 (4)

デザイン構想、下絵作り、そして木地を整形して

石膏を塗り磨き箔を貼り、絵具を塗って削りだし。

長い長い作業、IWさんお疲れ様でした!

素敵な額縁を作って下さりありがとうございました。

そして次のモダンデザイン額縁は初挑戦の彫刻です。

怪我に十分注意しながら、どうぞ楽しい制作を!

lapis2016 (7)