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帆立貝のタベルナーコロ その7 5月05日

 

またまた久しぶりになってしまった

帆立貝タベルナーコロの制作報告です。

そろそろ完成も間近です。

 

装飾模様を入れ終わり、箔も磨き終わりました。

グラッフィートを保護するためのニスも塗りました。

これで完成、とすることもできます。

この額縁が制作された当時、おそらく完成図は

こんな様子だったのではないでしょうか。

tabernacolo5 (1)

いつも思うことですが、ルネッサンス当時に

すこし時代を経た古びた感じの額縁を好んだ人がいたのか、

それとも磨き上げた金の荘厳な輝きこそ至上だったのか。

アンティーク仕上げ、していたのでしょうか。

長年の疑問なのです。

 

さて、わたしは古びたものが大好き、ですので

この額縁もあえて金の輝きを押さえて時代を感じさせる仕上げにします。

でもグラッフィート部分の磨り出しはしませんでした。

オリジナルはずいぶんと擦れているのですけれども。

箔の部分を叩いて傷をつけて、石膏を割って木地を出したり。

tabernacolo7a (1)

 

上の写真では、あまり磨り出しの結果が見えませんが

tabernacolo7a (2)

角度と場所を変えると凸や角部分にボーロの色がすこし見えています。

もう少し磨ってみようか、どうしようか・・・

迷いつつ今日の作業はここまで。

次は磨り出しに決着をつけて、ワックスで汚しを付けます。

 

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タベルナクル型額縁のキット

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