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Firenze 2018 tempo calma №8 4月03日

 

パオラは骨董市や工房に訪ねてくる業者から

古くて良い作りだけど壊れている額縁を

手に入れて、修復して販売もしています。

 

わたしが行ったとき、お店には修復が

終わったばかりの額縁があったのですが

気になって気になって。

迷った挙句に売ってもらうことにしました。

わたしにとってはなかなかの出費でしたけれど

古いものとは出会いが大切です。

逃せば2度と会えませんから。


17世紀風のデザインですが、作られたのは

20世紀初頭の額縁ですのでさほど古くありません。

なんだかとても「イタリアっぽい」額縁です。

 

さて、どこが修復されているでしょうか。

お分かりですか?

答えは裏から見ると分かります。

 

左の長手(裏から見ると右)と

上下の花状装飾部分です。

▲上部、小さなパーツは欠けやすい。

セロテープの跡が残っているけど気にしない・・・?

 

▲ヤスリの跡も豪快に残っていますがへっちゃら?!

最下部の半円に割れて継いだ痕跡が見える。

 

パオラが買った当時、花状装飾はすでに

昔に修復がされていて、左長手が無い

状態だったとか。

パオラが新しく作った長手は、裏からみれば

修復後と分かるよう白木のままにしたそうです。

 

ちなみにこの長手の彫刻、グスターヴォさん

手によるものだとか。

お世話になったふたりが修復した額縁、

愛着もますます湧きます。

 

いまはまだ空っぽの状態ですけれど

古いガラスの鏡を入れたらかっこいいな。

鏡の古色加工(と言うのでしょうか)もしてみたいな!

傷や白い斑紋、黒い錆びが浮いたような

ぼろっちい鏡をつくってみたい。

などと企んでおります。

いつになるやら、ですけれども。