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最後の審判の歯 8月26日

 

6月のおわりにお話ししました

親知らず問題。

(個人的なことで失礼いたします。)

抜くならいっそ早く抜いちゃおう、と

8月23日に右上の親知らずを抜きました。

真夏の抜歯はいやだ、なんて申しましたが

もう秋が見えてきましたしね。

1本の歯。たかが1本、されど1本。

口の奥がさびしいけれど

咬み合わせがすっきり落ち着きました。

そして期待した小顔にはなりませんでした。

イタリア語で親知らずは

Dente del giudizio.

giudizio を直訳すると審判、良識。

読んだところによると「良識の歯」と訳されるとか。

良識を持ったおとなになってから生える

つまり「親知らず」と似たような意味です。

だけど「審判の歯」のほうがイメージに近い。

おとなになって生えるのか審判を受ける。

そしてその歯は抜かれる運命なのか。

どいうような。

 

ちなみにミケランジェロの傑作「最後の審判」は

イタリア語で Giudizio Universale.

かつてイタリアで左下の親知らずを抜いて以来

わたしにとって「親知らず=『最後の審判』図」になっていて

青い背景のイエス様に「その歯、抜くべし。」(びしっ)と

宣告されているような気分になるのでした。