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KANESEI小箱史黎明期 11月30日

 

居間にある本棚を眺めていたら

すっかり忘れていた小箱が目に留まりました。

このふたつ、かれこれ・・・いや

思い出せないくらい昔に、初めて作った小箱です。

 

 

いつも家族で行く平和島骨董市には

箱義桐箱店さんも出店していて

アウトレットの小箱を買って眺めていたのですが

古典技法で装飾してみようと思い立って

いくつか作った内のふたつ。

なぜ手元にあるかと言うと

不出来だったからなのです・・・。

 

自分ではあまり見たくない物でしたが

家族は大切に(それなりに)して

本棚に置いてくれていたのですね。

 

▲和柄、輪違模様

この輪違は側面に下描きの汚れが灰色に残ってしまっている。

 

▲鳥模様。金はすべて純金箔ミッショーネ。

これも下描きのカーボン紙の黒い線が見えて汚い・・・

 

 

輪違小箱にいたっては開けない。

このころはニス(今はラッカー)を使っていたので

無理にこじ開けても壊れるだけでしょう。

もう開くことは無い感じです。

 

鳥の中は真っ赤、輪違の裏は真緑

塗りムラもひどくてトホホな仕上がりです。

 

▲側面にはラテン語、底面付近に金のライン。

 

でもデザインは悪くないな・・・なんて思うのでした。

この頃から好みは結局変わっていないということですかな。

好みに変化がないことが良いのか悪いのか

・・・それはさておき。

自分では忘れたいような不出来作品も

こうして取っておくのも色々思い出したり

考えたりできて悪くありませんね。

この小箱ふたつもまた、わたしの「小箱史黎明期」

(大げさ)を見せてくれたのですから。

 

今はもっと上手に作れるようになりました。

・・・100個も作れば上達もしますね。

 

これからもっと上手に作って行こうと思います。