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金色額縁の修復 1月31日

 

昨年 ずいぶん前にご紹介した額縁の修復ですが

http://www.kanesei.net/2012/06/14.html

こんな風に仕上がりました。

箔模様のつじつま合わせのような修復で

予想通り難しい補彩になりました。

技術は勿論ですが センスも問題ですね・・・。いやはや。

いつもながら「金」の修復は難しい。

箔を使った額縁の修復だからといって

必ずしも箔を使うわけではありません。

むしろ箔を使う場合が稀であって

普段は補彩によって色を合わせることがほとんど。

金属粉を絵具に混ぜたり 以前にもご紹介した

イギリスの「Goldfinger」を使ったり

http://www.kanesei.net/2011/09/29.html

これまた臨機応変に 額縁それぞれに合わせて使い分けます。

理由はと言えば 箔は色艶合わせが難しいこと。

金箔と一言で言っても 国によって時代によって色は様々

また 国産であってもメーカーやカラットで微かな違いがあります。

額縁の表面装飾を修復する場合 一番の目的は

傷を目立たなくし 周囲と馴染ませることですので

微妙な色の調整には やはり補彩に勝る方法は無い

・・・と 今のところ考えています。