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新聞紙の可否 8月31日

 

洗浄と補彩でお預かりした、昭和に作られた額縁。

ご依頼主は最近手に入れられて、まずはメンテナンスとして

KANESEIにて健康診断です。

作品は大きめの色紙に描かれた日本がが収まっています。

裏板はトンボ金具で留まっていますので

レディメイドの額縁かもしれません。

 

さて・・・

まずはホコリを刷毛ではらって拭いて、

紐や金具も錆びたり傷んでいますので全部取り替え。

すべて外して裏板を開けましょう。

じゃーん!

中から現れたのは、新聞紙でした。

額装したお店で入れた・・・とは思えない(思いたくない)ので

おそらく前の持ち主の方が入れたのでしょうか。

sinbun

さらに内部を見たところ、マットに三角コーナーをテープ留して

作品を保持していましたが、このテープが酸化して剥がれ気味です。

きっと額縁の中で、作品が浮いたり歪んだりしはじめたので

裏板で圧迫して応急処置しよう、と思われたのかもしれません。

 

「額縁の厚さ調整に新聞紙を入れることは可か否か?」

新聞のインクには防虫効果があるとか

余計な湿気を吸い取るから良い、なんてことも聞きますが

額縁にはお勧めしません。

湿気を吸った新聞紙を交換しないなら本末転倒。

さらにはカビやホコリの温床、酸化した新聞紙には

虫ももちろん住み着くでしょう。

想像するだに恐ろしいぞっとする場面が広がります・・・。

 

最近は保存に優れた中性のボードなどがありますので、

お近くの額縁店や画材店にご相談いただきたいと思います。

KANESEIへのご依頼もお待ちしております。