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Firenze 2020-24 8月26日

 

オニッサンティ教会のほど近くに

Giovanni Baccani (Blue shop) という

とても素敵なお店があります。

 

版画と額縁、小箱などちいさな木製品を扱う

家族経営の小さな美しいお店です。

 

▲外からでもその美しさに期待が高まる

 

店内には所せましと額装された版画作品や

木製品が並び、中央には古い版画がたくさん。

植物、建築、風景、人物・・・ありとあらゆる版画。

▲もう、全部ほしい。

 

そして手の込んだ彫刻額縁もあるのです。

▲いかにもフィレンツェ!な額縁の数々。

アンティークかアンティーク風かどちらか?

 

お店の奥には細い廊下があって

その奥には工房があるのでした。

 

▲廊下にも素敵なものしかない。

 

▲工房で作業中のおふたり。大きな窓も美しいです。

床も壁も、天井のアーチも何もかも。

こんな工房で作られたもの、美しくないはずがない。

 

わたしはお土産の小箱や手刷版画の

カードなどを買ったのですが、

それら商品を丁寧に丁寧に包んでくださる。

その包み紙もまた、もったいないような紙です。

▲青いお店に立つ真っ赤なセーターのおじい様が

不器用ながらも丁寧に包んでくださるのでした。

笑顔がかわいすぎて悶絶したわたし。

まるで物語の中のお店のようでした。

 

このお店の商品も人もまるごと全部

ドールハウスのようなミニチュアと小人に変身させて、

お店にぎっしり詰め込まれた美しい品々と

せっせと働く小人になったお店の方々を

わたしは日がな一日、上からこっそり

覗き込んで眺めてみたい・・・という

妄想が膨らみました。

 

浮世離れした童話のような世界のお店。

ぜひぜひ、皆さんにも訪問して頂きたい。

その日が早く来ますように。

 

Giovanni Baccani Blue shop