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La nostalgia in Italia 2011 Firenze -Zecchi- 5月13日

 

イタリアの郷愁 2011 フィレンツェ -ゼッキ-

 

古典技法絵画や修復などにご興味ある方の間では

かなり有名な画材店「Zecchi」(ゼッキ)です。

いまさらご紹介するまでもない・・・かもしれません。

この短い旅の間にも数回通いました。

 

デザイン用具やアクリル絵の具など現代の製品も勿論揃いますが

金箔作業の道具 膠や古いレシピの顔料にオイル 銀筆

1頭分まるまるの羊皮紙 修復に欠かせない天然樹脂・・・

さすがルネッサンス発祥の街だけある品揃えです。

ドゥオーモの近く 横丁にある小ぢんまりとした店ですが

夕方には学生や本職の画家さん 世界各国の旅行者で狭い店内は満員。

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イタリアのお店の特徴なのか 店内で自由に商品を手に取って

(チューブ入り絵具や筆等)選ぶこともできますが

基本的に カウンターで店員さんにお願いして

奥から出してもらったり 顔料を量り売りしてもらいます。

これがまた 何とも「ちょっと特別」な感じで楽しくもあります。

混雑時には延々と待つことになりますが

イタリア的なゆっくりとした時間の進み方なのです。

「郷に入れば郷に従え」ですね。

そして気を付けなければいけないのがお昼休み!

朝の開店が8時30分と早い分 お昼休みは3時間もあります。

最近ではイタリアでもお昼休みがないお店が増えましたが

ゼッキのような古いスタイルのお店も健在です。

わたしが今回フィレンツェ滞在中に数回通うことになったのも

このお昼休みのタイミングや夕方の混雑で

なかなか思うように買い物がはかどらなかった・・・という理由。

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でもご安心! 帰国後に「買い忘れた!」なんてことがあっても

ホームページのサイトからメールで注文

海外発送もお願いすることができます。

http://zecchi.it/ (左上角のイギリス国旗クリックで英語表示)

 

留学当時 大学病院で親不知を抜いた帰り道

腫れた顔をして寄ったゼッキで 店長のおじさんに

「おお 良く頑張ったね」と慰めてもらったのも思い出です。

おじさんは髪がずいぶん白くなったものの お元気でお店は大繁盛でした。

ちなみにこの店長のおじさん 「冷静と情熱のあいだ」という

フィレンツェを舞台にした日本映画で画材店の店長として登場しています。

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