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湿度と伝統と 10月07日

 

そろそろ金木犀の香りも漂って

天高く馬肥ゆる季節は

同時に古典技法額縁制作日和 でもあります。

 

ニカワで溶いた石膏を木地に塗っても

水押し技法で金箔を貼っても

乾いた空気のさわやかな日は仕上がりも良く

つくづく「乾燥したイタリアの伝統技法なのだ」と

実感する毎日なのです。

日本の漆は湿度が無ければ乾かない(固まらない?)のですから

その土地土地に合った技法が伝統として継承されていくのですね。

 

湿度のある日本で 乾燥したイタリアの技法をわざわざ使って

額縁を作るのは 材料の航空運搬や代理店 エアコンの恩恵等々

現代だからこそできている訳で・・・

仕事がはかどる季節は 色々と考えさせられる季節です。

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