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削り鋼板の活用 9月25日

 

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早くも東京で初雪が降った跡でしょうか?

はたまた手作りパン工房??

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・・・わざとらしいですね。

KANESEIの作業部屋の机でした。

秋になってもまだまだ汗をかく石膏磨きの作業は

粉が肌に張り付いて全身真っ白!

なかなか辛いものがあります。

 

平な面の額縁なら 削り鋼板で磨いてしまえば

作業効率が良く 仕上がりもツルピカに。

辛い作業をすこしでも早く終わらせるために活躍してくれます。

もともとこの削り鋼板は テンペラなど板絵の支持体を

磨いて平面を出すための道具ですが

額縁でも凹凸が無ければもちろん使うことができます。

下の写真 右にあるのが鋼鉄の削り鋼板です。

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むかし(かれこれ20年前!)この鋼板が欲しいけれど手に入らない時

じつは車のサスペンションに使われている鋼板だから

自動車整備工場(?)に行けば廃材をもらえる・・・と聞きました。

いまはもうネットでも大きな画材店でも購入できます。

 

この削り鋼板は荒い砥石で研いで つねにエッジを立てる必要がありますが

きちんと手入れをしておけば 紙やすりよりずっと早く

そしてこの鋼板の作業だけで(仕上げ作業など無く)済みます。

削り鋼板 どうぞお試しあれ!

 

ちなみに以前 LAPIS(古典技法の教室)の生徒さんが

ステンレスの定規を鋼板代わりにして 細い溝を削っていました。

これは良いアイディア! それ以来わたしも真似しています。

もっとも 代用するには定規も研ぐ必要がありますので

一度研いだらもう定規には使えません。

削り用の定規を準備するのが無難でしょう。