top » diario

diario

写真と額縁の相乗効果 1月24日

 

2017年のおわりに、フォトグラファーの篠田英美さんの

写真作品とKANESEIの額縁を合わせて

展示する機会をいただきました。

2015年、銀座のギャラリー林での展覧会以来です。

 

前回同様に篠田さんにわたしの額縁3つをお渡しして

篠田さんが額縁に合せて写真を選んで額装するという

ふだんとは逆の方法 --たいていの場合、作品に合わせて

額縁を選んだり制作しますので --で出来上がりました。

 

「maria」

マリア様の白い像が明るい陽に照らされています。

モノクロで白い像がより際立って、暗い色の額縁とも

馴染んで美しい額装になったと思います。

ダークグレーのマットも篠田さんセレクトです。

 

「bar」

南米の夜のバー。

音楽と人のざわめきが聞こえてきそうです。

明るい笑顔と影のコントラスト、人の肌の色が

金色の額縁にぴたりと合っています。

 

「doll」

写真のタイトル「doll」、この赤ちゃんはお人形。

生きているかと見紛うような生々しい人形と

後ろで微笑む女性(人間)の、不思議な写真です。

そして純金箔の底光りするような輝きにかこまれて

まるで舞台装置のような、ただならぬ世界を演出しています。

 

この「doll」と額縁の組み合わせは

明るい自然光で見ても世界観はうすれません。

じっと見ていたいような、部屋には飾りたくないような

何とも言えぬ大好きな作品になりました。

強烈な額縁に、強烈な写真・・・フフフ。