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額縁の作り方 11 5月24日

 

本日の「作り方」は金箔を使った額縁の装飾技法についてご紹介します。

これもとても古くからある技法「刻印」です。

kokuin11

いつも通り 石膏地に箔下トノコを塗って

水押し技法によって金箔を貼ります。

メノウで磨いた後 まだ石膏地に水分が残って

少しの柔軟性があるときに 刻印を打ちます。

石膏地に水分がありすぎると 刻印のエッジが

もったりとしてしまい 乾きすぎているとひび割れてしまう。

作業できる時間に限りがある技法ですので

朝一番に箔を貼って 午前中に磨き 昼食は後回しで

とにかく刻印を打ち終わるまで ひたすら作業を続けます。

革細工などで用いる模様のある刻印も使えますが

今日ご覧いただいている作品は 点で打っています。

(写真の作品は「atlier LAPIS」の筒井先生製作の見本板で

7㎝×7㎝ほどの大きさです。)

kokuin2

面を点で埋めていく 根気のいる作業ですが

金の濃淡(点を売った面は明るく 打たない面は暗く)で

表現でき 細かなデザインも入れられるのが特徴です。