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額縁の本 「FRAME WORKS」 11月14日

 

この本をどこの街で購入したか・・・すでに記憶が定かではありません。

どこかヨーロッパの美術館付属の書店だったと思います。

英語で書かれており おもに肖像画の為の額縁が取り上げられています。

西洋の肖像画の歴史の深さにも驚かされました。

日本の一般家庭では 肖像画を居間など団欒の部屋に飾って

それを日々楽しむ習慣はありませんので これもまた文化の違いです。

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ルネサンス時代の額から始まり 最終章では20世紀の額縁まで。

それぞれの時代と地域別に整理されており

額縁だけでなく 中に納められている作品も一緒に写真で見る事が出来ます。

下の写真は巻末の掲載作品でダリのカップルの肖像だそうですが

絵画は風景(ダリの心象風景でしょうか)で額縁が人物の形。

この作品を「肖像画」としているのがダリらしいですね。

それにしても額縁職人さんは一体どんな気持ちと解釈で

この額縁を作ったのか・・・制作秘話など聞いてみたいものです。

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データ : 「Frameworks

                     Form, Function & Ornament in European Portrait Frames 」

      ポール・ミッチェル リン・ロバーツ 著

      (Paul Mitcell & Lynn Roberts)

      Merrell Holberton社

      1996年出版