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松風 12月17日

 

冬のお茶の稽古では お釜からしずかに立ちのぼる

湯気の暖かさに和みつつも 気分は引き締まります。

茶室では湯の沸くしゅんしゅんという音だけが聞こえていますが

この音を松を渡る風に例えて「松風」と呼ぶそうです。

茶の湯では湯の沸く音にまで名前がついているのですね。

目を閉じてみると ほんの一瞬ですが 

ゆるやかな海岸線と穏やかな海

陸地につづく長い長い松林が思い浮かびました。

otya